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杉田エースJP:7635
事業内容
杉田エースは、建築金物や建築関連資材の販売を行う企業です。同社は、事業を「ルート事業」と「直需事業」の二つのセグメントに分けて運営しています。
ルート事業では、金物販売店や建材商社、金属工事業者などに住宅用資材やビル用資材を提供しています。また、設計・加工・施工機能を活用した現場サポート営業も行い、リニューアル専門会社やゼネコンに対して多様な金属建材のオーダー対応を行っています。
直需事業では、アウトドアファニチャー「PATIO PETITE」や長期保存食「IZAMESHI」、ガーデンアイテム、雑貨、DIY商品などをホームセンターや通販会社に販売しています。また、ハウスメーカーや建材メーカーにはOEM商品を含む建築金物を提供しています。
杉田エースが取り扱う主要な商品群には、住宅用資材として建具商品やインテリア商品、ビル用資材としてアルミ製手すりや福祉商品、DIY商品として日曜大工用品や防災商品、OEM関連資材として特定需要家向けのOEM商品があります。
経営方針
杉田エースは、建築資材ビジネスの深化を通じて「いい暮らし」の価値を創造し、住生活のオンリーワン企業を目指しています。5万以上のアイテムを持つ商品ラインアップを活かし、商品ニーズを的確に把握し、自社ブランド商品を含めた多くの商品を企画・開発しています。これにより市場開拓を行い、優れた物流機能を活用してタイムリーに市場へ商品と情報を供給することを目指しています。
同社は中長期的な成長戦略として、2034年の創業100周年に売上高1,000億円を達成することを目標に掲げています。この目標に向けて、年3%の成長を自己努力で達成し、M&Aを活用する施策を推進しています。具体的には、建材卸としての商材と販路の拡大、加工・施工・物流機能の構築、地域ビジネスとのマッチング、防災商品やライフスタイル商材の拡充、直営ECの拡大などを進めています。
経営環境においては、国内の住宅着工件数や賃貸集合住宅件数の減少が予測される一方で、民間の設備投資需要やインバウンド需要の拡大に伴う再開発需要が期待されています。杉田エースは、営業体制の強化や物流網の強化、ECサイト「スギカウ」の利用率向上、防災用品の強化などの課題に取り組むことで、これらの市場機会を捉えようとしています。
杉田エースは、経常利益率3%および自己資本利益率(ROE)10%以上を中長期的な目標としています。これにより、営業活動による付加価値の創造と効率的な資本の活用を通じて、企業の利益を最大化することを目指しています。これらの施策を通じて、同社は建材・雑貨・防災に関わる独自ブランドを拡充し、成長を推進しています。