ハークスレイJP:7561

時価総額
¥124.4億
PER
12.1倍
「ほっかほっか亭」フランチャイズ展開や弁当・惣菜製造販売を行う中食事業、店舗リースやIT経営ソリューションを提供する店舗アセット&ソリューション事業、物流センター運営や食品加工を手がける物流・食品加工事業。

事業内容

ハークスレイは、主に3つの事業セグメントを展開しています。まず、「中食事業」では、「ほっかほっか亭」のフランチャイズチェーンを展開し、弁当や惣菜の製造販売を行っています。また、食材の提供やケータリングサービスも手がけています。このセグメントは、持ち帰り弁当事業から名称を変更したもので、事業内容に大きな変更はありません。

次に、「店舗アセット&ソリューション事業」では、店舗リースや店舗運営事業者向けのソリューションを提供しています。具体的には、店舗不動産の価値向上や販売、人材採用ソリューション、IT経営ソリューション、パーティー・イベント用品のレンタルなど、多岐にわたるサービスを展開しています。

最後に、「物流・食品加工事業」では、物流センターの運営や企業向け物流サービスを提供しています。また、食品加工や製菓製造、卸販売も行っており、食品関連の幅広いニーズに応えています。これらの事業を通じて、ハークスレイは多様なサービスを提供し、顧客のニーズに応えています。

経営方針

ハークスレイは、2028年3月期を目標に掲げた中期経営計画を発表し、持続的な利益成長を目指しています。この計画の中で、同社は成長投資を通じて経営基盤を強化し、利益の拡大を図る方針です。具体的には、M&Aに120億円、設備投資に58億円を投じ、特に物流・食品加工事業に注力しています。

成長戦略の一環として、ハークスレイは新規顧客層の開拓やデジタル販促の強化を進めています。中食事業では、新メニューの開発や自社アプリの活用を通じて、若年層やシニア層の顧客を増やすことを目指しています。また、店舗アセット&ソリューション事業では、店舗リースや不動産管理を通じてストック収入の拡大を図っています。

物流・食品加工事業では、販売好調な定番商品の拡大やOEM製造の受託を強化し、売上の増加を目指しています。さらに、製造設備の更新を通じて生産性の向上を図り、継続的なヒット商品の開発にも注力しています。これにより、同社は売上構成比を2028年までに42%に引き上げる計画です。

ハークスレイは、ROEや売上高、EBITDAなどの指標を用いて経営目標の達成状況を評価しています。2028年3月期末には、ROEを8.3%、売上高を720億円とする目標を掲げています。これにより、資本コストを意識した経営を実現し、PBR1倍超の達成を目指しています。

同社は、グループ拡大による多事業化や環境・市場対応力の強化を優先課題としています。事業ポートフォリオの整備やM&Aの推進を通じて、新規事業の創出を図り、持続可能な成長を目指しています。また、サステナビリティ経営体制を整備し、リスクマネジメントを強化することで、環境変化に柔軟に対応しています。