リックスJP:7525

時価総額
¥322.3億
PER
10.6倍
高圧液圧技術を核とした商社事業や自社製品事業を展開し、プランジャーポンプや高圧水洗浄機、回転継手、高圧・精密洗浄装置などを手がける。

事業内容

リックスは、商社事業と自社製品事業の2つの主要な事業セグメントを持っています。商社事業では、高圧液圧技術を基にした流体の圧力発生機やその応用機器、システム製品、付属機器、部品、関連技術商品などを販売しています。具体的な商品には、プランジャーポンプや高圧水洗浄機、オイルシール、ピストン弁、測定装置などがあります。

自社製品事業では、トライボロジ技術や高圧・精密洗浄技術を活用し、流体機器である回転継手や高圧・精密洗浄装置を製作しています。回転継手は、工作機械業界や鉄鋼業界、電子・半導体業界などで使用され、固定された配管から回転する機械に流体を供給します。

また、高圧・精密洗浄装置は、高圧水流を利用して対象物の切断や洗浄を行う技術を持ち、スピンジェットやマイクロアイスジェットなどの製品を提供しています。これらの技術は、顧客の課題解決に貢献し、多様な業界で活用されています。

その他の事業として、ベアリングの再生や製造、タイヤ製造設備向けの断熱板製造、耐蝕ポンプや送風機の製造、産業用機械の制御盤製作なども行っています。これらの事業は、リックスの多様な製品ラインナップを支えています。

経営方針

リックスは、国内製造業の市場縮小を見越し、海外への生産移管を加速する中で、成長戦略を策定しています。2024年度から始まる中期経営計画「GP2026」では、メーカー商社を「協創型」と再定義し、オリジナル品の供給を続けることを目指しています。また、ビジネス領域の拡大を図り、世界中のものづくりの課題解決に貢献することを目指しています。

リックスのビジョンは、販売・技術・製造・サービスの高度な融合とパートナーとの協創を通じて、産業界の課題解決に向けたソリューションを提供することです。具体的な目標として、2026年度までに連結売上高600億円、連結営業利益45億円、連結経常利益47億円を掲げています。

成長戦略の4つの軸として、ビジネス領域の拡大、収益性の向上、人材・組織の強化、ステークホルダーリレーションズの充実を挙げています。特に、オリジナル品の比率を40%以上に引き上げることや、RIXing Actionを実践できる人材の育成に注力しています。

各業界においても、リックスは顧客のニーズに応じた戦略を展開しています。鉄鋼業界では、カーボンニュートラル関連分野への深耕や海外拠点展開を推進。自動車業界では、電気自動車化に対応した新規商品開発を進めています。これらの取り組みを通じて、リックスは持続的な成長を目指しています。