萩原電気ホールディングスJP:7467

時価総額
¥365.8億
PER
10倍
半導体や電子部品の販売と技術支援を行うデバイス事業、業務コンサルティングやIoTソリューションを提供するソリューション事業。

事業内容

萩原電気ホールディングスは、半導体や電子部品の仕入販売を行うデバイス事業を展開しています。この事業では、自動車向けシステムLSIなどの半導体や電子部品の販売、技術支援を提供しています。また、組込システムの概念実証(PoC)開発支援や組込ソフトウェアの受託開発も行っています。

ソリューション事業では、業務コンサルティングやIoTソリューションの提供、ITプラットフォームの構築提案を行っています。さらに、IT機器や計測機器、組込機器の販売、FAシステムや特殊計測システムの設計・製造・販売、産業用コンピュータの開発・製造・販売も手がけています。

萩原電気ホールディングスのデバイス事業には、萩原エレクトロニクス株式会社や萩原北都テクノ株式会社などが関与しています。また、海外にも拠点を持ち、シンガポール、アメリカ、韓国、上海、ヨーロッパ、タイ、インド、香港に関連会社があります。

ソリューション事業には、萩原テクノソリューションズ株式会社や萩原エンジニアリング株式会社が関与しています。さらに、Belladati合同会社や萩原電子設備(上海)有限公司、BELLADATI PTE.LTD.、BELLADATI s.r.o.などの関連会社もこの事業に参加しています。

経営方針

萩原電気ホールディングスは、急速に変化する経営環境に対応し、成長を続けるための戦略を掲げています。同社は、次世代のモビリティ社会の実現に向けたエレクトロニクス化やデジタル経営に向けた情報化投資を推進し、デバイス事業とソリューション事業の両面で付加価値の高いサービスを提供しています。

デバイス事業では、トヨタグループを中心とした自動車関連企業に対し、半導体や電子部品の販売と技術支援を行っています。特に、車載システムの中核を担う製品の需要拡大を見据え、顧客のニーズに応じたシステム提案と開発サポートを強化しています。また、海外市場では、現地開発に伴う技術支援のニーズに応え、インド市場での事業基盤拡充にも注力しています。

ソリューション事業では、ITソリューション、データプラットフォーム、組込ソリューション、FAソリューションの4領域に注力しています。特に、IoTやAIを活用したデジタル変革(DX)を推進し、顧客の競争力強化を支援しています。BELLADATI社との技術融合により、データ活用型ソリューションの提供を加速し、製造業以外の多様な業界にも展開しています。

中期経営計画「Make New Value 2026」では、モビリティやモノづくり領域に加え、ロジスティクスやロボティクス、スマートシティなどのメガトレンドに対応するソリューションを提供し、持続可能な社会への貢献を目指しています。売上高3,000億円、営業利益110億円を目標に掲げ、ROE11%以上の達成を目指しています。

同社は、ビジネスモデル変革、資本生産性を意識したマネジメント改革、人的資本活用による従業員パワーの最大化を通じて、「稼ぐ力」の向上を図っています。特に、データを価値化するプラットフォーム事業の構築や、従業員の専門性を活かした目標管理の強化に取り組んでいます。

萩原電気ホールディングスは、ITソリューションや組込ソリューション、FAソリューションの事業規模拡大を目指し、地域拡大やパートナーとのアライアンスを推進しています。データプラットフォーム事業の拡大を通じて、製造業以外の市場にも挑戦し、新たなビジネス機会を創出しています。