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良品計画JP:7453
事業内容
良品計画は「無印良品」および「MUJI」という自社ブランドの商品企画から調達、流通加工、販売までを一貫して手がける小売グループです。同社は直営店とライセンスストアを通じて国内外で商品を販売し、ブランド運営を中核に事業を展開しています。
主要な顧客は一般消費者で、店舗販売が売上の中心となっています。同社は飲食の「Café&Meal MUJI」やキャンプ場運営、住宅販売なども収益源としており、これらを合わせて多角的に収益を確保しています。
事業は国内、東アジア、東南アジア・オセアニア、欧米など地域別に分かれており、それぞれで販売と飲食サービスを展開しています。同社の製品ラインは生活雑貨、衣料、食品、家具(「IDÉE」等)や住宅事業に及び、海外拠点での調達や品質管理体制によって商品供給を支えています。
経営方針
同社は2030年までのビジョンを掲げ、第二創業を進めて世界での成長を目指しています。具体的には、企画から調達、流通加工、販売までを一貫して行う自社ブランド運営を基盤に、国内の安定した基盤を活かして海外展開を加速する方針です。経営方針には「日常生活の基本商品を手に取りやすい価格で提供すること」と「店舗を地域のコミュニティセンターにすること」が掲げられており、これらを通じて2030年の達成を目指しています。また、成長のために「8つの成長ドライバー」を定め、段階的に実行しています。
同社は重点投資分野として商品開発、店舗体験、地域共生、そして環境負荷低減に資源を配分しています。具体的施策として、品質と倫理を重視した原材料調達の強化、低価格での提供を支える生産・流通工程の効率化、飲食事業の「Café&Meal MUJI」や家具ブランド「IDÉE」、住宅・キャンプ場などの複合的な事業で顧客接点を増やすことに投資しています。これにより、商品群の幅広さと生活全般を支えるサービスで差別化を図り、競合と異なるブランド体験の提供を目指しています。
同社は新市場開拓として、地域別に国内、東アジア、東南アジア・オセアニア、欧米といった各市場で直営店とライセンス店舗を使い分けて出店を進めています。具体的には現地での調達・品質管理体制を整備して商品の供給安定を図るとともに、店舗フォーマットの多様化やライセンスモデルを活用して出店速度を高める方針です。さらに、店舗を通じた地域課題への取り組みや、飲食・住まい領域の拡大で収益の多角化を進め、単なる物販にとどまらない事業基盤の強化を目指しています。
同社は技術革新に対して、情報技術を活用したサプライチェーンの効率化や品質管理の高度化に投資しています。具体的には海外拠点での品質管理体制の強化、在庫と物流の最適化、顧客データに基づく商品開発の推進などを進めています。加えて、製品ライフサイクル全体での環境負荷低減や資源循環を実現するための素材研究や回収・再利用の仕組みづくりにも取り組んでおり、持続可能な事業運営の実現を目指しています。