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伯東JP:7433
事業内容
伯東は、電子・電気機器、電子部品の販売および輸出入、さらに工業薬品の製造・販売を主な事業としています。これらの事業は、伯東とその子会社15社、関連会社1社によって展開されています。
伯東の事業セグメントは、電子部品事業、電子・電気機器事業、ケミカル事業、その他の事業に分かれています。電子部品事業では、伯東とその子会社が電子部品を販売し、一部は子会社間で取引されています。モルデック株式会社は、電子部品の製造販売と加工を担当しています。
電子・電気機器事業では、伯東とその子会社が電子・電気機器を販売しています。関連会社のサンエー技研株式会社から一部の機器を仕入れ、子会社間での取引も行われています。
ケミカル事業では、伯東が石油・石油化学関連、紙パルプ関連、化粧品基剤などの製造・販売を行っています。この事業は2026年3月期から「ケミカル事業」としてセグメント名称が変更されます。
その他の事業として、伯東は太陽光発電事業を展開しています。伯東ロジスティクス株式会社は業務請負業を、株式会社クリアライズは受託分析サービス事業と水処理事業を行っています。
経営方針
伯東は、2029年3月期を最終年度とする中期経営計画「Hakuto 2028」を策定し、成長戦略を推進しています。この計画では、エレクトロニクスとケミカルの2つの事業領域において、商社とメーカー機能を併せ持つハイブリッド企業としての強みを活かし、顧客優位で価値の向上を目指しています。
同社は、AI関連投資の高成長が見込まれるエレクトロニクス業界において、顧客の進化を加速させる「イネーブラー」としての役割を拡大することをビジョンとしています。これを実現するために、顧客に対して高い価値を提供し、最先端技術を追求し、人の心を動かすことを重視しています。
事業戦略としては、M&Aや資本提携を通じて新たな価値を獲得し、注力事業及び周辺領域を深掘りすることを目指しています。また、新規事業開発に特化した「ビジネスインキュベーションセンター」を設立し、全社視点での事業・ソリューション開発を推進しています。
経営目標として、2029年3月期に連結売上高2,500億円以上、連結営業利益率4.0%以上、ROE10%以上を掲げています。これに向けて、顧客の課題に応じた商品・製品とソリューションの複合的な価値提供を強化しています。
人材戦略では、エンジニア人材の採用強化や女性管理職の育成、オンライン教育システムの充実を通じて、多様な人材の確保を目指しています。また、DX戦略の一環として「全員参加型伯東デジタル改革」を推進し、DX人材の育成に注力しています。
株主還元方針としては、配当性向70%(±5%)と資本配当率(DOE)5%の配当下限値を設定し、安定的な株主還元を目指しつつ、成長投資とのバランスを考慮しています。これにより、資本収益性の向上を図り、企業価値を高めることを目指しています。