セレンディップ・ホールディングスJP:7318

時価総額
¥66億
PER
セレンディップ・ホールディングス株式会社は、プロフェッショナル・ソリューション事業、インベストメント事業、モノづくり事業を展開し、事業承継型M&A、経営コンサルティング、エンジニア派遣、自動車部品製造などを手がける。

沿革

事業内容

セレンディップ・ホールディングス株式会社とその連結子会社6社は、プロフェッショナル・ソリューション事業、インベストメント事業、モノづくり事業の3つのセグメントで事業を展開しています。同社グループは、中堅・中小企業の事業承継問題や経営課題に対応するため、M&Aによる事業承継、プロ経営者の派遣、経営コンサルティングなどの総合的なソリューションを提供しています。

プロフェッショナル・ソリューション事業では、事業承継や技術力強化を目指す企業に対し、プロ経営者やエンジニアの派遣、経営・IT・現場改善のコンサルティングを行っています。このセグメントには、セレンディップ・ホールディングス株式会社とセレンディップ・テクノロジーズ株式会社が含まれます。

インベストメント事業では、共同投資やマイノリティ出資、フィナンシャル・アドバイザリーを通じて、事業承継問題に柔軟に対応しています。このセグメントには、セレンディップ・フィナンシャルサービス株式会社が属しています。

モノづくり事業では、自動車部品製造やFA装置製造を行う企業を傘下に収め、事業承継を通じて企業価値の向上を図っています。このセグメントには、三井屋工業株式会社、佐藤工業株式会社、天竜精機株式会社が含まれます。また、株式会社アペックスは、開発段階における試作品製作を行っています。

これらの事業を通じて、セレンディップ・ホールディングス株式会社グループは、中堅・中小企業の経営近代化と事業承継問題の解決に貢献しています。

経営方針

セレンディップ・ホールディングスは、「すべてのステークホルダーに価値と成長をもたらす100年企業グループ」をビジョンに掲げ、中小企業経営の近代化と戦略合理的経営を追求しています。同社は、経営上の目標として経常利益の確保を重視し、M&Aを通じた非連続的成長と既存事業のオーガニック成長を両輪としています。特に、M&Aによる成長戦略では、国際競争力が高くサプライチェーンが強固な分野への投資を重点とし、製造業における安定的な成長が期待できる分野や、高成長・高付加価値の創造が期待できる分野をターゲットにしています。

また、同社は「モノづくり事業承継プラットフォーム」を核として、M&A実行基盤、経営管理基盤、モノづくり基盤の3つの基盤で構成される独自のビジネスモデルを展開。これにより、グループ会社の変革・進化を促し、グループ全体の成長を目指しています。さらに、グループ内外へのノウハウの提供や、フィナンシャル・アドバイザリー、経営コンサルティングなどの事業化を進め、企業価値の最大化を図っています。

成長戦略の一環として、R&Dへの積極的な投資も行っており、リサイクル率向上や低騒音化など環境に配慮した取り組み、工場の自動化やDX化による効率性と品質向上、伝送効率の改善を目指した新素材の開発・製品化など、多角的なアプローチで事業の成長を支えています。

このようにセレンディップ・ホールディングスは、M&Aを戦略的に活用し、経営の近代化と伝統の尊重を融合させた独自のビジネスモデルで、持続可能な成長を目指しています。