松屋アールアンドディJP:7317

時価総額
¥183億
PER
11.4倍
縫製自動機の開発・製造・販売を行い、メディカルヘルスケア事業では血圧計腕帯、セイフティシステム事業ではカーシートやエアバッグを手がける企業。

事業内容

松屋アールアンドディは、縫製自動機の開発・製造・販売を中心に事業を展開しています。同社は、松屋アールアンドディ(ベトナム)、松屋アールアンドディ(ミャンマー)、瑪茨雅商貿(上海)有限公司の3つの連結子会社と共に、縫製自動機を用いた各種縫製品の製造・販売を行っています。

同社の事業は、メディカルヘルスケア事業、セイフティシステム事業、その他事業の3つのセグメントに分かれています。メディカルヘルスケア事業では、オムロングループ向けの血圧計腕帯を主にベトナムで製造・販売しています。これにより、在庫リスクを低減し、効率的な生産が可能です。

セイフティシステム事業では、自動車関連メーカー向けにカーシートやエアバッグ、自動車内装品の縫製自動機を開発・製造・販売しています。長年のノウハウを活かし、顧客の要望に応じた製品を提供することが強みです。また、ドローンや航空機向けの縫製自動機の開発も行っています。

その他事業では、家具やインテリアメーカー、アパレル関係などの顧客向けに縫製自動機を開発・製造・販売しています。これにより、各分野でのシナジー効果を得ることができ、より高性能な縫製自動機の開発に繋げています。

経営方針

松屋アールアンドディは、縫製自動機の開発と製造を通じて、メディカルヘルスケアやセイフティシステムなどの分野で成長を目指しています。同社は、長年培った技術力を基盤に、顧客満足度の向上と信頼の獲得を経営の基本方針としています。

同社の成長戦略は、縫製工程の自動化を推進することにあります。特に、血圧計腕帯やカーシート、エアバッグの製造拡大を重点課題とし、縫製自動機の高機能化を進めています。これにより、顧客の生産効率を向上させることを目指しています。

松屋アールアンドディは、研究開発力の強化を重視しています。ベトナムに設置したMATSUYA INNOVATION CENTERを中心に、次世代技術の開発や技術者の育成を進めています。これにより、縫製自動機の自動化と省力化を実現し、競争力を高めています。

生産体制の強化も重要な戦略の一部です。市場の変化に対応するため、開発パートナーの開拓や業務提携を進め、生産能力の向上を図っています。また、新たな縫製自動機の導入を検討し、効率的な生産体制を構築しています。

品質向上も同社の重要な課題です。ISO9001及びIATF16949を取得し、品質管理体制を強化しています。これにより、製品の品質向上と顧客満足度の向上を目指し、全社的な品質レベルの向上を図っています。

新しい販路の開拓も進めています。特定の取引先への依存を減らし、異業種からの依頼を増やすことで、取引基盤の拡大を図っています。営業体制の強化を通じて、新規顧客の獲得を目指しています。

松屋アールアンドディは、収益力の強化を図るため、コストの低減に取り組んでいます。生産技術力の向上により、効率的な生産体制を構築し、資本効率の向上を目指しています。これにより、企業価値の最大化を図っています。