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松屋アールアンドディJP:7317
沿革
1982年8月 |
福井県大野市元町にて縫製機械の製造、販売及び委託検査業務を目的として、資本金200万円で松屋縫製機器販売株式会社を設立、縫製関連機器の開発・製造・販売を開始 |
1994年5月 |
株式会社松屋アールアンドディに商号変更し、福井県大野市鍬掛(現在の本店所在地)に事務所・工場を移転 |
2000年10月 |
福井県大野市鍬掛に新工場を増設し、従来の工場を第2工場、新工場を第1工場とする |
2001年2月 |
第1工場にて血圧計腕帯の製造を開始 |
2004年12月 |
メディカルヘルスケア事業における血圧計腕帯の製造・販売を目的として、中国遼寧省大連市に子会社として松屋科技発展(大連)有限公司を設立 |
2005年10月 |
ISO 9001 認証取得 |
2006年4月 |
ISO 14001 認証取得 |
2007年5月 |
松屋科技発展(大連)有限公司に血圧計腕帯の製造を全部移管 |
2007年7月 |
セイフティシステム事業における縫製自動機の販売を目的とし、子会社として、中国上海市に瑪茨雅商貿(上海)有限公司(現 連結子会社)を設立 |
2008年5月 |
血圧計腕帯の製造・販売拠点拡大のため、子会社として、ベトナム国ドンナイ省にMatsuya R&D(Vietnam)Co.,Ltd.(現 連結子会社)を設立 |
2012年4月 |
Matsuya R&D(Vietnam)Co.,Ltd.にてカーシートの製造を開始 |
2014年12月 |
血圧計腕帯の製造拠点拡大のため、子会社として、ミャンマー国ヤンゴン市にMatsuya R&D(Myanmar)Co.,Ltd.(現 連結子会社)を設立 |
2015年2月 |
メディカルヘルスケア事業における血圧計腕帯の生産量増加に伴い、Matsuya R&D(Vietnam)Co.,Ltd.の生産スペース確保のため同社の工場をベトナム国ドンナイ省の新工場に移転 |
2016年1月 |
ミャンマー国ヤンゴン市にMatsuya R&D(Myanmar)Co.,Ltd.の工場を新設し、血圧計腕帯の製造を開始 |
2016年10月 |
メディカルヘルスケア事業における血圧計腕帯の販売を目的とし、中国遼寧省大連市に松屋科技発展(大連)有限公司の子会社として、松屋国際貿易(大連)有限公司を設立 |
2017年4月 |
セイフティシステム事業におけるカーシートの製造・販売を目的とし、全株式取得によりタカハター株式会社を完全子会社化(現 連結子会社) Matsuya R&D(Vietnam)Co.,Ltd.にてエアバッグの製造を開始 双腕縫製ロボットによる縫製自動機を開発 |
2017年10月 |
松屋国際貿易(大連)有限公司に対する持分を含む松屋科技発展(大連)有限公司の全持分を売却 |
2017年11月 |
エアバッグ用2ヘッド自動縫製ステーションを開発 |
2018年9月 |
本店を福井県大野市鍬掛に移転 |
2019年5月 |
Matsuya R&D(Vietnam)Co.,Ltd.内にグループの研究開発拠点MATSUYA INNOVATION CENTER(MIC)を設置 |
2020年4月 |
東京証券取引所マザーズ市場に株式上場 |
2020年5月 |
防護服及びアイソレーションガウンの受注生産を開始 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズ市場からグロース市場へ移行。 |
事業内容
松屋アールアンドディとそのグループ会社は、縫製自動機の開発・製造・販売、および自社設計の縫製自動機を用いた各種縫製品の製造・販売を行っています。グループは、松屋アールアンドディを含む5社で構成され、メディカルヘルスケア事業、セイフティシステム事業、その他事業の3つのセグメントに分かれています。
メディカルヘルスケア事業では、オムロングループ向けに血圧計腕帯の製造・販売を行っており、ベトナムを中心に活動しています。また、医療用のアイソレーションガウンの製造・販売も手掛けています。このセグメントでは、自社設計の縫製自動機を用いた生産ラインを活用し、品質向上とコスト低減を図っています。
セイフティシステム事業では、自動車関連メーカー向けにカーシート、エアバッグ、自動車内装品の製造・販売を行っています。また、自動車の安全装置に関する縫製自動機の開発・製造・販売も手掛けており、長年の縫製自動化のノウハウを活かした製品開発を行っています。この事業では、エアバッグメーカー向けを中心に安定した収益を計上しています。
その他事業では、家具やインテリアメーカー、アパレル関係などの顧客に対し、それぞれのニーズに合った縫製自動機の開発・製造・販売を行っています。このセグメントでは、長年のノウハウを生かした製品提供を行っており、顧客からの依頼に基づいた縫製自動機の開発も行っています。
松屋アールアンドディグループは、これらの事業を通じて、各分野でのシナジー効果を得ながら、高性能な縫製自動機の開発に繋げています。
経営方針
松屋アールアンドディは、縫製自動機の開発・製造・販売と、これらを活用した縫製品の製造・販売を行う企業グループです。同社は、メディカルヘルスケア、セイフティシステム、その他事業の三つのセグメントを中心に事業を展開しています。経営理念に「Safety & Medical Healthcareを通して科学技術の向上を図り人類に貢献する」と掲げ、長年にわたる開発力と技術力を基盤に、顧客満足度の向上と信頼獲得を目指しています。
同社グループは、売上高及び営業利益を経営上の目標達成の客観的な指標とし、資本効率の向上と企業価値の最大化を追求しています。縫製工程の自動化に特化した縫製自動機の開発・製造に注力し、メディカルヘルスケア事業では血圧計腕帯、セイフティシステム事業ではカーシートやエアバッグの事業拡大を重点課題としています。
経営戦略として、研究開発力の強化、生産体制・生産能力の強化、品質の向上、新しい販路及び取引先の拡大、営業力の強化、収益力の強化、人材確保・育成、内部管理体制の強化に取り組んでいます。特に、ベトナムに設置したMATSUYA INNOVATION CENTERを中心に、自動化・省力化のための縫製技術の製品開発を推進し、次世代技術の研究開発にも力を入れています。
また、市場環境の変化に柔軟に対応し、事業基盤の拡大を目指しています。これには、開発パートナーの開拓や業務提携による協力関係の強化、積極的な採用活動や社内教育体制の強化などが含まれます。同社グループは、これらの戦略を通じて、持続的な成長を目指しています。