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テイ・エス テックJP:7313
事業内容
テイ・エス テックは、日本、米州、中国、アジア・欧州の4つの地域セグメントで事業を展開しています。各地域で二輪車用シート、樹脂部品、四輪車用シート、内装品の製造販売を行っています。これにより、グローバルな市場での競争力を高めています。
日本では、テイ・エス テックをはじめとする関連会社が、二輪車用シートや四輪車用内装品の製造販売を行っています。主要な関連会社には、九州テイ・エス株式会社やサン化学工業株式会社などがあります。
米州では、TS TECH USA CORPORATIONやTS TECH CANADA INC.などが、二輪車用シートや四輪車用内装品の製造販売を担当しています。これにより、北米市場でのプレゼンスを強化しています。
中国では、広州提愛思汽車内飾系統有限公司などが、四輪車用シートや内装品の製造販売を行っています。これにより、中国市場での需要に応えています。
アジア・欧州では、TS TECH (THAILAND) CO.,LTD.やTS TECH Poland sp. z o.o.などが、二輪車用シートや四輪車用内装品の製造販売を行っています。これにより、アジアおよび欧州市場での競争力を維持しています。
経営方針
テイ・エス テックは、2030年ビジョンとして「Innovative quality company - 新たな価値を創造し続ける」を掲げ、変化する事業環境に対応しながら成長を目指しています。このビジョンの実現に向け、第15次中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)を策定し、ESG経営の実現を経営方針としています。
成長戦略として、テイ・エス テックはキャビンコーディネート機能の獲得を目指しています。EV化や自動運転車両の普及を見据え、次世代車室内空間の提案を通じて新たな価値を提供する企業への変革を進めています。また、新事業の拡大を図り、特にインド市場での合弁会社設立を通じて新規顧客の獲得を目指しています。
地域戦略では、北米での収益体質の改善や中国市場での事業戦略の再構築を進めています。特に北米では、生産工程の自動化や調達構造の再編を通じて収益性の向上を図っています。中国では、新たなビジネスパートナーとの連携を強化し、商権の拡大を目指しています。
機能戦略として、テイ・エス テックはサプライチェーンの再構築や環境技術開発の推進を強化しています。コスト競争力を高めるため、部品生産の見直しやCO₂排出量削減に取り組んでいます。また、環境負荷を低減する技術の開発を進め、持続可能な社会への貢献を目指しています。
資本効率の向上も重要な課題として捉え、成長投資を積極的に行っています。株主還元方針として、業績に左右されない安定的な還元を実施し、自己株式の取得や消却を通じて資本効率の向上を図っています。これにより、持続的な成長と株主価値の向上を目指しています。