エフ・シー・シーJP:7296

時価総額
¥1684億
PER
12.2倍
二輪事業、四輪事業、非モビリティ事業を展開し、オートバイや自動車のクラッチ製品、環境・エネルギー分野の製品を製造販売。

事業内容

エフ・シー・シーは、二輪事業、四輪事業、非モビリティ事業の3つの主要な事業セグメントを持っています。これらの事業は、同社とその子会社22社、関連会社1社によって構成されています。

二輪事業では、オートバイ、スクーター、ATV(バギー)などのクラッチ製品を製造・販売しています。また、EV/CASE領域の製品も手がけています。主要な関連会社には、PT. FCC PARTS INDONESIA(インドネシア)などがあります。

四輪事業では、マニュアル車やオートマチック車のクラッチ製品を製造・販売しています。こちらもEV/CASE領域の製品を含んでいます。主要な関連会社には、FCC(INDIANA),LLC(米国)やFCC AUTOMOTIVE PARTS DE MEXICO,S.A.DE C.V.(メキシコ)などがあります。

非モビリティ事業では、環境・エネルギー分野の製品を製造・販売し、サービスを提供しています。主要な関連会社には、㈱九州エフ・シー・シーやFCC(PHILIPPINES)CORP.(フィリピン)などがあります。

経営方針

エフ・シー・シーは、独創的なアイデアと技術で社会に貢献することを企業理念とし、持続可能な成長を目指しています。特に、電動化やデジタル技術の進展に対応し、新たな価値を提供するための事業変革を推進しています。これにより、持続的な企業価値の向上を図っています。

同社は2023年度から2025年度までの中期経営計画「第二の創業 新しいFCCへ」を掲げ、事業構造の転換と経営基盤の強化を進めています。基幹クラッチ事業を中心に、売上収益や営業利益の目標を前倒しで達成し、モビリティ領域での成長を加速させています。

二輪事業では、インド市場でのマーケットシェア70%以上を達成し、さらなる拡販と高付加価値技術の投入を進めています。また、電動基幹部品の量産を開始し、インドやアセアン地域での生産拠点拡大を目指しています。ベトナムのEVメーカーとの提携も進めています。

四輪事業では、米国市場でのHEVやICEの需要に対応し、最適生産と拡販を進めています。中国での積層モータコアの量産準備を進め、米国や日本での受注拡大を図っています。熱マネジメント領域でも受注を獲得し、事業拡大を進めています。

非モビリティ事業では、半導体業界向けのセラミックセッターの量産を開始し、LiB用導電助剤の量産準備を進めています。コア技術の融合と協業を推進し、新規事業創出を目指しています。これにより、さらなる事業拡大を図っています。

エフ・シー・シーは、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを進めています。2030年度までに温室効果ガス排出量を50%削減し、2050年にはカーボンニュートラルを目指しています。再生可能エネルギーの活用を推進し、各工場での太陽光発電設備の導入を進めています。

人的資本の強化にも注力し、多様な人材が能力を発揮できる環境を整備しています。従業員のエンゲージメント向上、多様性の推進、人材育成を柱に、持続可能な成長とイノベーションの創出を支えています。これにより、新しいFCCの実現を目指しています。