エフ・シー・シーJP:7296

時価総額
¥1145億
PER
7.9倍
二輪車用クラッチ、四輪車用クラッチの製造販売を主軸に、オートバイ、スクーター、ATV、汎用機用クラッチ、オートマチック車、マニュアル車用クラッチ等の製造販売を展開。

沿革

1939年6月

静岡県浜松市佐藤町において、㈱不二ライト工業所を設立。

ベークライト樹脂を主材料とした圧縮成形で、クラッチ板・歯車等の製造を開始。

1943年3月

商号を不二化学工業㈱に変更。

1982年2月

熊本県下益城郡松橋町(現、熊本県宇城市)に九州不二化学㈱(現、㈱九州エフ・シー・シー、連結子会社)を設立。

1984年7月

商号を㈱エフ・シー・シーに変更。

1988年7月

米国、インディアナ州にJAYTEC,INC.(現、FCC(INDIANA),LLC、連結子会社)を設立。

1989年3月

タイ、バンコック市にFCC(THAILAND)CO.,LTD.(現、連結子会社)を設立。

   6月

本社を現在地に移転。

1992年9月

台湾、台南市の光華興工業股份有限公司に資本参加。

1993年9月

フィリピン、ラグナ州にFCC(PHILIPPINES)CORP.(現、連結子会社)を設立。

   10月

天龍産業㈱(現、連結子会社)の株式を取得。

1994年8月

日本証券業協会に株式を店頭登録。

   12月

中国、四川省成都市に成都江華・富士離合器有限公司(現、成都永華富士離合器有限公司、連結子会社)を設立。

1995年3月

中国、上海市に上海中瑞・富士離合器有限公司(現、連結子会社)を設立。

   9月

英国、ミルトンキーンズ市にFCC(EUROPE) LTD.を設立。

1997年4月

インド、ハリヤナ州にFCC RICO LTD.(現、FCC CLUTCH INDIA PRIVATE LIMITED、連結子会社)を設立。

1998年11月

ブラジル、アマゾナス州にFCC DO BRASIL LTDA.(現、連結子会社)を設立。

2000年4月

米国、ノースカロライナ州にFCC(North Carolina),INC.(現、FCC(North Carolina),LLC、連結子会社)を設立。

2001年4月

インドネシア、カラワン県にPT. FCC INDONESIA(現、連結子会社)を設立。

2002年12月

米国、インディアナ州にFCC(North America),INC.(現、連結子会社)、FCC(INDIANA),INC.

(現、FCC(INDIANA),LLC、連結子会社)を設立。

2003年2月

東京証券取引所市場第二部上場

2003年5月

米国、インディアナ州にFCC(Adams),LLC(現、連結子会社)を設立。

2004年3月

東京証券取引所市場第一部上場

2005年6月

光華興工業股份有限公司(現、台灣富士離合器股份有限公司、連結子会社)を子会社化。

2005年11月

ベトナム、ハノイ市にFCC(VIETNAM)CO.,LTD.(現、連結子会社)を設立。

2006年1月

中国、広東省佛山市に佛山富士離合器有限公司(現、連結子会社)を設立。

2010年11月

東北化工㈱の株式を100%取得。

2012年9月

中国、四川省成都市に愛富士士(中国)投資有限公司(現、連結子会社)を設立。

2012年12月

FCC(EUROPE) LTD.の清算結了。

2013年2月

韓国、京畿道始興市にFCC SEOJIN CO.,LTD.を設立。

2013年6月

メキシコ、サンルイスポトシ州にFCC AUTOMOTIVE PARTS DE MEXICO,S.A.DE C.V.(現、連結子会社)を設立。

2014年11月

インド、ハリヤナ州にFCC CLUTCH INDIA PRIVATE LIMITED(現、連結子会社)を設立。

2014年12月

FCC RICO LTD.(現、FCC CLUTCH INDIA PRIVATE LIMITED、連結子会社)の株式を100%取得。

2015年11月

FCC CLUTCH INDIA PRIVATE LIMITED がFCC INDIA MANUFACTURING PRIVATE LIMTED を吸収合併。

2017年9月

㈱フリント(現、連結子会社)の株式を100%取得。

2018年12月

東北化工㈱の全株式を譲渡。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

2022年11月

FCC SEOJIN CO.,LTD.の清算結了。

事業内容

エフ・シー・シー(FCC)は、二輪車用クラッチおよび四輪車用クラッチの製造販売を主たる事業として展開しているグローバル企業です。同社グループは、エフ・シー・シーを含む子会社23社及び関連会社1社で構成されています。

二輪車用クラッチ事業では、オートバイ、スクーター、ATV(バギー)、汎用機用クラッチの製造販売を行っており、さらに二輪車・四輪車用の部品や部材も手がけています。このセグメントにおける主要な製造販売拠点には、PT. FCC PARTS INDONESIA(インドネシア)が含まれます。

四輪車用クラッチ事業では、オートマチック車およびマニュアル車用クラッチの製造販売を主軸に事業を展開しています。このセグメントにおいても、エフ・シー・シーは国内外に多数の製造販売拠点を有しており、その中にはFCC(INDIANA),LLC(米国)、FCC AUTOMOTIVE PARTS DE MEXICO,S.A.DE C.V.(メキシコ)、FCC CLUTCH INDIA PRIVATE LIMITED(インド)などが含まれます。

エフ・シー・シーは、これらの事業を通じて、グローバルな自動車産業において重要な役割を果たしています。同社の製品は、高品質で信頼性が高いと評価されており、世界各国の自動車メーカーに採用されています。

経営方針

エフ・シー・シー(FCC)は、自動車産業におけるグローバルリーダーとして、二輪車および四輪車用クラッチの製造販売を主軸に事業を展開しています。同社は、独創的なアイデアと技術を駆使し、社会への貢献を目指す企業理念のもと、安全と環境に配慮した企業活動を行っています。2023年度から始まる第12次中期経営計画では、「第二の創業 新しいFCCへ」という事業方針の下、事業構造の転換と経営基盤の強化を進め、持続的な企業価値の向上を目指しています。

同社は、2030年を視野に入れた事業ポートフォリオの転換を推進しており、クラッチ事業の収益力向上と新規事業創出に注力しています。また、モビリティと非モビリティ領域で新たな価値を提供し続ける企業への転換を目指しています。事業別戦略では、事業ポートフォリオ転換に向けた具体的な策定を行っており、財務戦略では、健全な財務を維持しつつ、成長投資への重点的な配分と株主還元の充実を図っています。

さらに、サステナビリティへの取り組みも重要な戦略の一つとして位置づけられており、サステナブルな社会実現に貢献し企業価値を向上させることを基本方針としています。エフ・シー・シーは、ESG領域における取り組みを推進し、持続可能な成長を目指しています。これらの戦略を通じて、エフ・シー・シーは不透明な経営環境の中でも、CASE時代における新たな価値提供と企業価値の向上に努めています。