TBKJP:7277

時価総額
¥106.2億
PER
自動車部品製造を主軸に、ブレーキやエンジン用ウォーターポンプ、オイルポンプの製造販売、リターダや工作機械の製造販売を展開。

沿革

1949年8月

いすゞ部品工業株式会社を設立

1951年3月

東京ブレーキ工業株式会社を設立

1956年10月

上記2社を合併して東京部品工業株式会社を設立

1957年12月

東京都大田区萩中三丁目30番17号に新工場を建設し、本社及び工場を移転

1963年8月

第一精機株式会社を吸収合併

1970年9月

子会社として福島県に東京精工株式会社(現 連結子会社)を設立

1971年11月

東京証券取引所市場第二部に株式公開

1972年1月

本社及び工場を神奈川県大和市つきみ野一丁目6番地1に移転

1973年9月

子会社として山形県に鶴岡ブレーキ株式会社を設立

1983年12月

米国ロックウェル・インターナショナル社との合弁会社 東京部品ロックウェル株式会社(現 ティービーアール株式会社、連結子会社)を設立

1986年2月

子会社としてティービーケイ販売株式会社(現 TBK販売株式会社、連結子会社)を設立

1990年3月

タイ国シー・エム・インダストリー社との合弁会社 TBK Krungthep Co., Ltd.を設立

1990年11月

ティービーアール株式会社が鶴岡ブレーキ株式会社を吸収合併

1995年8月

子会社として香港にFull Win Developments Ltd.(現 連結子会社)を設立

1996年10月

タイ国シー・エム・インダストリー社との合弁会社 TBK Brake Co., Ltd.(現 TBKK(Thailand)Co.,Ltd.、連結子会社)を設立

1998年10月

インドのリュブリケアー社との合弁会社 TBK India Private Ltd.を設立

1999年5月

工場を福島県石川郡玉川村大字川辺字宮ノ前304番地7に移転

1999年6月

本社を東京都町田市南成瀬四丁目21番地1に移転

2000年11月

旧本社工場跡地に東京部品工業ビル(ショッピングセンター「つきみ野サティ」(イオンつきみ野店))を建設し、賃貸ビル事業を開始

2002年1月

子会社として米国にTBK America, Inc.(現 連結子会社)を設立

2004年3月

TBK Krungthep Co., Ltd.の全営業権をTBK Brake Co., Ltd.へ譲渡

2005年3月

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定

2005年7月

商号を株式会社TBK(TBK Co., Ltd.)に変更

2005年8月

中国の長春世立汽車制動零部件有限責任公司との合弁会社 Changchun TBK SHILI Auto Parts Co., Ltd.(現 連結子会社)を設立

2006年5月

福島第二工場(福島県石川郡玉川村大字川辺字宮ノ前304番地11)の操業開始

2006年11月

TBK America, Inc.リッチモンド工場の操業開始

2007年1月

ISO/TS16949認証取得

2007年3月

ISO14001認証取得

2007年5月

子会社として中国にTBK China Co., Ltd.(現 Dongguan TBK Co., Ltd.、連結子会社)を設立

2011年2月

子会社として中国にQiaotou TBK Co., Ltd.(現 Dongguan TBK Co., Ltd.、連結子会社)を設立

2011年9月

TBK India Private Ltd.(現 連結子会社)の子会社化

2012年4月

2014年10月

2014年11月

2017年2月

2017年10月

2018年2月

2018年11月

2018年12月

2019年12月

中国の長春一汽四環汽車制動器有限公司との合弁会社Changchun FAW Sihuan TBK Co., Ltd.(現 Changchun FAWSN TBK Co., Ltd.、持分法適用関連会社)を設立

子会社としてタイ国にTBK TECHNOLOGY (THAILAND) CO., LTD. (現 連結子会社)を設立

福島第三工場(福島県石川郡玉川村)の操業開始

旧本社工場跡地の東京部品工業ビル(イオンつきみ野店)を売却

IATF16949認証取得

木村可鍛株式会社(現 連結子会社)の株式取得

株式会社サンテック(現 連結子会社)の株式取得

子会社として中国にTongchuan TBK Auto Parts Co.,Ltd. (現 連結子会社)を設立

Dongguan TBK Co., Ltd.がChang'an TBK Co., Ltd.及びTBK China Co., Ltd.を吸収合併

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

TBKは、自動車部品製造を主軸に展開する企業で、子会社14社及び関連会社2社を含むグループ体制を敷いています。事業は主に日本、アジア、中国、北米において展開され、地域ごとに適した戦略をもとに事業活動を行っています。TBKの事業セグメントは大きく分けて2つあります。

一つ目はブレーキ部門で、小型車から大型トラック・バス用のブレーキの製造販売を行っています。この部門では、日本のティービーアール株式会社や木村可鍛株式会社、中国の香港Full Win Developments Ltd.から部品や原材料を仕入れ、またアジアのタイ国TBKK(Thailand)Co.,Ltd.に部品を納入しています。

二つ目はエンジンコンポーネント他部門で、エンジン冷却用ウォーターポンプや潤滑用オイルポンプの製造販売を手掛けています。これらの製品は、日本の東京精工株式会社やティービーアール株式会社で製造され、TBKが販売しています。また、タイ国TBKK(Thailand)Co.,Ltd.、インド国TBK India Private Ltd.、米国TBK America, Inc.にも部品を納入しています。

さらに、TBKはリターダの製造販売も行っており、日本の株式会社サンテックは工作機械の製造販売をしています。これらの製品は、必要に応じて日本のTBK販売株式会社に納入され、TBK販売株式会社は中国の中国Dongguan TBK Co., Ltd.からブレーキ部門の一部製品を仕入れています。TBKの事業は、これらのセグメントによって支えられており、自動車部品業界における同社の重要な役割を示しています。

経営方針

TBKは、自動車部品製造を中心に展開する企業であり、その成長戦略は、顧客満足度の向上、新領域への挑戦、そしてESG経営の推進に焦点を当てています。同社は、トラック製造業界や建設・産業機械業界において、顧客のニーズに応える提案型の製品開発に注力し、製品の安全性と品質の向上を図っています。これにより、社会に貢献し、企業価値の向上を目指しています。

経営環境の変化に対応するため、2022年4月から第15次中期経営計画を実施しており、企業価値向上、新領域への挑戦、ESG経営に経営資源を集中しています。具体的には、国内市場の縮小や海外への生産シフトに対応するため、既存事業の抜本的な改革や生産体制の再構築を進めています。また、商用車の電動化への先行投資や、アルミ鋳物の量産化、ロボット産業へのソリューション事業展開など、新領域への挑戦を進めています。

ESG経営においては、サステナビリティ経営の重要性を認識し、CO2排出量の削減、多様性のある人材の確保・活用、コーポレートガバナンスの強化に取り組んでいます。これらの取り組みは、同社が中期経営計画最終年度である2025年3月期に掲げる「連結売上高600億円」「連結営業利益率5%」「ROE8%」という目標財務指標の達成に寄与することが期待されます。

TBKは、これらの戦略を通じて、外部環境の変化に柔軟に対応し、持続可能な成長を目指しています。同社の取り組みは、自動車部品業界における重要な役割を強化し、長期的な企業価値の向上に貢献することでしょう。