安永JP:7271

時価総額
¥84.6億
PER
6.8倍
エンジン部品(コネクティングロッド、シリンダーヘッド等)、機械装置(トランスファーマシン、NC工作機械等)、環境機器(各種エアーポンプ、ディスポーザシステム等)の製造販売。

沿革

1949年9月

㈱安永鉄工所を三重県上野市(現:伊賀市)に設立し、家庭用ミシンアームベッドを生産。

1953年3月

銑鉄鋳物の生産開始。

1953年7月

鋳造部門を分離独立させ、㈱安永鋳造所(1988年9月、安永キャスティング㈱に商号変更)を設立。

1959年8月

農業用機械部品の生産開始。

1960年3月

国内向け外販工作機械の生産開始。

1963年4月

農業用機械エンジン部品及び自動車部品の生産開始。

1964年12月

運輸部門を分離独立させ、緑運送㈱(1988年9月、安永運輸㈱に商号変更、現:連結子会社)を設立。

1967年2月

自動車エンジン部品の本格生産。

1967年3月

三重県名張市に名張工場建設。ミシンアームベッド生産設備を移管し操業開始。

1970年7月

東京都千代田区に安永エンジニアリング㈱を設立。

1972年5月

エアーポンプの生産開始。

1974年6月

ミシンアームベッドの生産中止。

1974年9月

ワイヤソー発表。

1975年2月

ワイヤソーの本格生産。

1982年11月

三重県上野市(現:伊賀市)に西明寺工場を完成させ、自動車エンジン部品工場として操業開始。

1986年3月

東京都墨田区に安永エンジニアリング㈱ビルの完成に伴い、同ビル内に東京事務所を設置。

1987年2月

検査測定装置の生産開始。

1988年4月

㈱安永鉄工所から㈱安永に商号を変更。

1989年11月

米国に合弁会社ゼネラル・プロダクツ・デラウェアー㈱を設立。

1993年10月

安永エンジニアリング㈱を吸収合併。

1994年4月

安永キャスティング㈱を吸収合併。

1995年5月

韓国に合弁会社㈱嶺南安永を設立。

1996年2月

インドネシアに安永インドネシア㈱(現:連結子会社)を設立。

1996年2月

大阪証券取引所市場第二部へ上場。

1998年4月

安永総合サービス㈱(現:連結子会社)を設立。

1998年10月

米国に販売子会社、安永アメリカ㈱(現:連結子会社)を設立。

1999年3月

東京都墨田区の東京事務所を東京サービスセンターとし、東京事務所を東京都中央区に移転。

2000年3月

米国の合弁会社ゼネラル・プロダクツ・デラウェアー㈱の全株式を譲渡。

2001年5月

シンガポールに安永シンガポール㈱を設立。

2002年6月

韓国の合弁会社㈱嶺南安永の全株式を譲渡。

2002年9月

中国上海市に上海安永精密切割機有限公司(現:連結子会社)を設立。

2004年10月

会社分割により、ワイヤソー事業(工作機械事業の一部)を新設子会社ヤスナガワイヤソーシステムズ㈱に承継。

2004年10月

会社分割により、検査測定装置事業を新設子会社YASUNAGA S&I㈱に承継。

2005年4月

会社分割により、環境機器事業を新設子会社安永エアポンプ㈱(現:連結子会社)に承継。

2006年2月

三重県伊賀市に建設したゆめぽりす工場が、エンジン部品工場として操業開始。

2007年4月

東京都中央区の東京事務所を閉鎖。

2007年4月

東京都墨田区の東京サービスセンターを安永東京センターに名称変更。

2009年4月

ヤスナガワイヤソーシステムズ㈱及びYASUNAGA S&I㈱を吸収合併。

2010年5月

安永クリーンテック㈱(現:連結子会社)を設立。

2010年9月

安永クリーンテック㈱が、クリーンテック㈱のディスポーザシステム事業を吸収分割により承継。

2010年10月

中国山東省に山東安永精密機械有限公司(現:連結子会社)を設立。

2011年3月

韓国に韓国安永㈱(現:連結子会社)を設立。

2012年12月

タイに安永タイ㈱(現:連結子会社)を設立。

2013年7月

大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場の統合により東京証券取引所市場第二部へ上場。

2014年6月

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。

2014年6月

安永シンガポール㈱を解散。

2015年6月

監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行。

2015年7月

メキシコに安永メキシコ㈱(現:連結子会社)を設立。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより東京証券取引所の市場第一部からプライム市場へ移行

2022年12月

韓国安永㈱の株式の過半数を譲渡し、当社の連結の範囲から除外

事業内容

安永は、自社および子会社10社で構成されるグループ企業であり、エンジン部品、機械装置、環境機器の製造販売を主軸に事業を展開しています。エンジン部品セグメントでは、コネクティングロッドやシリンダーヘッド、カムシャフトなどの製造販売を行っており、これらの製品は国内外の市場で販売されています。海外では、インドネシア、タイ、メキシコ、アメリカに連結子会社を持ち、それぞれが製造販売を担当しています。

機械装置セグメントでは、トランスファーマシンやNC工作機械、リークテスト機などの製造販売を行っており、これらは国内外で販売されています。特に中国では、山東安永精密機械有限公司と上海安永精密切割機有限公司がそれぞれ工作機械とワイヤソーの製造販売・サービスを提供しています。

環境機器セグメントでは、浄化槽用や医療健康機器用、燃料電池用などのエアーポンプやディスポーザシステムの製造販売を手掛けています。国内では安永エアポンプ株式会社と安永クリーンテック株式会社が、海外では安永インドネシア株式会社がそれぞれ製造販売を行っています。

その他の事業としては、運送事業やビルメンテナンス、工場清掃、社員給食、福祉用具のレンタルなどのサービス事業を展開しており、安永運輸株式会社と安永総合サービス株式会社がこれらのサービスを提供しています。これらの事業を通じて、安永は多岐にわたる分野で事業を展開し、国内外の市場に貢献しています。

経営方針

安永は、エンジン部品、機械装置、環境機器の製造販売を軸に、国内外で事業を展開しているグループ企業です。同社は、2023年5月12日に発表した第7次中期経営計画を通じて、自動車産業の電動化やSDGs、カーボンニュートラルへの対応など、社会課題への取り組みを強化しています。この計画では、グローバルニッチNo.1製品数の拡大と新事業による収益源の育成を目指しており、経営基盤の強化、製品のさらなる拡大と充実、新事業の創造を重点施策としています。

具体的には、技術革新や挑戦的な企業風土の浸透、DXの加速、SDGsやカーボンニュートラルへの対応を経営基盤の強化の一環として推進しています。また、エンジン部品、機械装置、環境機器の各セグメントにおいて、市場ニーズへの対応、生産性向上のための革新的な取り組み、海外での生産拡大などを通じて、「グローバルニッチNo.1」製品の拡大を目指しています。さらに、二次電池や熱電発電素子関連製品の市場投入など、新事業の創造にも力を入れています。

これらの戦略は、新型コロナウイルスの影響や地政学的リスク、資源価格の高騰など不透明な経営環境の中で、安永が持続可能な成長を遂げるためのものです。同社は、イノベーションを通じて企業価値の向上を図り、社会文化の豊かさに貢献することを使命として掲げています。