アイシンJP:7259

時価総額
¥1.66兆
PER
20.4倍
自動車部品、エナジーソリューション製品の製造・販売、カーナビゲーションシステム、乗り合い送迎サービス提供。

沿革

年月

概要

1949年6月

資本金15百万円をもって愛知工業株式会社を設立

(設立経緯)

 1943年3月資本金50百万円をもってトヨタ自動車工業株式会社(現 トヨタ自動車株式会社)及び川崎航空機株式会社(現 川崎重工業株式会社)の共同出資により、東海飛行機株式会社として設立され、1944年3月刈谷工場完成以降終戦時まで航空発動機部品の生産に従事しました。

 1945年末よりミシン及び自動車部品の製造に転換し、同年12月社名を愛知工業株式会社と変更しました。1949年3月企業再建整備法に基づく整備計画の許可を受け、同年6月資本金15百万円の新生愛知工業株式会社として発足しました。

1952年7月

愛知工業株式会社、名古屋証券取引所に新規上場

1953年6月

愛知工業株式会社、ダイカスト製品の製造開始

1960年3月

新川工業株式会社、鋳造部門を分離し高丘工業株式会社(現 アイシン高丘株式会社)を設立

1961年8月

愛知工業株式会社、自動変速機の製造開始

10月

愛知工業株式会社、名古屋証券取引所市場第一部(現 名古屋証券取引所プレミア市場)に上場

1965年8月

愛知工業株式会社、新川工業株式会社(資本金656百万円)を吸収合併し、社名をアイシン精機株式会社(資本金2,856百万円)と変更

これに伴い新川工業株式会社より、新川工場(1945年3月完成)及び新豊工場(1961年8月完成)を引継

1969年5月

米国ボーグ・ワーナー社との合弁事業計画に基づきアイシン・ワーナー株式会社(1988年3月 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社に社名変更)を設立

1970年5月

東京証券取引所市場第一部(現 東京証券取引所プライム市場)及び大阪証券取引所市場第一部に上場(2009年12月 大阪証券取引所市場第一部の上場廃止)

10月

アイシン・U.S.A.株式会社を設立

1988年7月

アイシン・U.S.A.株式会社の製造部門を分離・独立させアイシン・U.S.A.マニュファクチャリング株式会社を設立するとともに、製造・販売両法人を統括管理するアイシン・アメリカ株式会社を設立

1991年7月

城山工場を分離・独立させ、アイシン・エーアイ株式会社を設立(2019年4月 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社により吸収合併)

1992年3月

アイシン・エィ・ダブリュ精密株式会社を設立(2002年6月 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社により吸収合併)

10月

アイシン・アメリカ株式会社とアイシン・U.S.A.株式会社を合併し新社名アイシン・ワールド・コープ・オブ・アメリカ株式会社として発足

1996年11月

アイシン・オートモーティブ・キャスティング株式会社(現 アイシン・オートモーティブ・キャスティング有限責任会社)を設立

1998年11月

エィ・ダブリュ・ノースカロライナ株式会社(現 アイシン・ノースカロライナ株式会社)を設立

2001年1月

アイシン・ワールド・コープ・オブ・アメリカ株式会社の販売機能を子会社化するとともに、名称変更を行い、北米の統括会社としてアイシン・ホールディングス・オブ・アメリカ株式会社を設立

7月

株式会社デンソー、住友電気工業株式会社、トヨタ自動車株式会社と共同出資で株式会社アドヴィックスを設立

2010年4月

刈谷工場を株式会社アドヴィックスに譲渡

2016年4月

シロキ工業株式会社(現 アイシンシロキ株式会社)を株式交換により完全子会社化

2017年2月

アート金属工業株式会社を株式取得により子会社化

2021年4月

アイシン・エィ・ダブリュ株式会社を吸収合併し、会社名を株式会社アイシンに変更

事業内容

アイシンは、自動車部品を中心に幅広い製品を手がけるグローバル企業です。同社グループは、アイシン本体と209社の子会社・関連会社(製造会社147社、販売会社16社、その他46社)で構成されており、日本、北米、欧州、中国、その他の地域で事業を展開しています。

アイシンの事業セグメントは主に自動車部品に関連するもので、パワートレイン関連、走行安全関連、車体関連、そしてCSS関連他(コネクティッド&シェアリングソリューション)の4つに大別されます。パワートレイン関連では、オートマチックトランスミッション(AT)、マニュアルトランスミッション(MT)、無段変速機(CVT)、ハイブリッドトランスミッション、eAxle、電気式4WDユニット(E-Four)などを製造・販売しています。走行安全関連では、ブレーキマスターシリンダー、ディスクブレーキ、エレクトロニックスタビリティーコントロール(ESC)、回生協調ブレーキシステムなどの製品があります。車体関連では、パワースライドドアシステム、パワーバックドアシステム、サンルーフ、パワーシートなどを提供しています。

また、CSS関連他では、カーナビゲーションシステムや乗り合い送迎サービス、補修・メンテナンス用商品などを手がけています。さらに、エナジーソリューション関連では、ガスヒートポンプエアコン(GHP)、コージェネレーションシステム、シャワートイレなどのエネルギー・住生活関連製品や、フェムト秒ファイバーレーザー、住宅リフォーム、建設土木、石油販売などの事業も展開しています。

アイシンは、自動車部品の製造・販売を核としながらも、エネルギーや住生活関連製品、さらには最先端技術を活用したサービス提供にも力を入れる多角的な事業展開を行っている企業です。

経営方針

アイシンは、自動車部品を中心に幅広い製品を手がけるグローバル企業であり、その成長戦略は「アイシングループビジョン2030」に基づいています。同社は、2030年度の経営目標として営業利益率8%、ROIC(投下資本利益率)13%を掲げています。この目標達成に向け、同社は産業構造や事業環境の大きな変化に対応するため、経営の大きな転換点として、企業基盤の強化と収益体質の向上、将来投資へのシフトを経営の柱に据えています。

具体的には、電動車への対応として、フルラインアップの電動ユニット開発を進め、特にBEV向けのeAxleを最重要製品と位置づけ、その開発を加速しています。また、カーボンニュートラル達成に向けた取り組みも強化しており、2035年に生産カーボンニュートラル、2040年にはゼロエミ工場の達成を目指しています。

2025年までを「フルモデルチェンジ」の3年と位置づけ、安全・健康・コンプライアンスを最優先としながら、成長領域への挑戦、事業の収益性向上、持続可能な社会への貢献、強固な経営基盤の構築、そして働きがいと会社成長の両立を目指しています。これらの方針を通じて、アイシンは変化に強い企業体質の構築と、持続的な成長を目指しています。