ユニバンスJP:7254

時価総額
¥118.2億
PER
6.7倍
自動車部品、産業機械用変速機の製造販売、機能メッキ処理、工場附帯サービス、物流サービスを展開。

沿革

1937-05名古屋市において鈴木一郎の個人経営により「富士鐵工所」として創業発足し、当初工作機械メーカーの「株式会社大隈鐵工所」の協力工場としてギヤブランク及びシャフト類の加工を行っていたが、時代の流れと共に軍需品の生産を開始。
1944-04静岡県湖西市に工場疎開し「中島飛行機」の協力工場として主に尾輪取付金具の製造に従事。
1945-08終戦のため一時工場閉鎖、同年10月再開し、戦災を被った自転車を回収し、フレームの再製を行い「全国自転車リヤカー組合」に販売。
1947-03「有限会社富士鐵工所」を設立し、鈴木一郎が初代社長として就任。当時盛況を極めたミシン部品の製作に転換し、専用機を自家考案して重要部品であるシャトルフック(中釜)の専門製作を行い「トヨタミシン」「リズムミシン」に納入、同時にインド及びパキスタン方面にサービスパーツとして輸出。
1949-07「日産自動車株式会社」との取引を始め、スターターシャフト部品の生産を開始。
1955-09「有限会社富士鐵工所」を「株式会社富士鐵工所」に組織変更。
1959-04日産自動車株式会社の増産に伴い、即応体制整備のため、現本社所在地に新工場を建設し、人員及び機械設備等大幅に拡充。
1960-07「株式会社鈴木鐵工所」(後のアイエス精機株式会社)を創立し「鈴木自動車工業株式会社」(現:スズキ株式会社)の部品加工を中心に当社姉妹会社として発足し、浜松市小沢渡町に新工場を建設。
1963-05株式を東京証券取引所市場第二部へ上場。
1963-09「富士協同運輸株式会社」を設立。[現:連結子会社]
1968-06工作機専門工場を完成。
1970-11トランスミッション工場完成。
1971-09静岡県磐田郡水窪町に水窪工場を建設し操業開始。
1973-09静岡県磐田郡水窪町に西浦工場を建設し操業開始。トランスミッション実験室完成。
1981-0410tミキサー専用スピードリダクションユニット生産開始。
1985-06大型トラクター用パワーシフトトランスミッションを開発、米国スタイガー社へ輸出開始。
1988-10デミング賞実施賞受賞。
1989-10「株式会社ウエストレイク」を設立。[現:連結子会社]
1991-07「株式会社遠州クロム」の株式を取得。[現:連結子会社]
1991-10社名を「株式会社フジユニバンス」に変更。
1992-09米国JIケース社(現:CNHインダストリアル社)と購買契約を締結。
1993-09PM優秀事業場賞受賞。
1996-03インドネシア共和国に子会社「PT.ユニバンスインドネシア」を設立。[現:連結子会社]
1996-07アメリカ合衆国に子会社「ユニバンスINC.」を設立。[現:連結子会社]ISO9001認証取得。
1997-10TPM優秀継続賞第1類受賞。
1998-09駆動力配分装置製造専門工場完成。
2002-11QS9000認証取得。
2003-12ISO14001認証取得。アイエス精機株式会社と包括的業務提携締結。
2005-10アイエス精機株式会社と合併し、社名を「株式会社ユニバンス」に変更。
2006-11ISO/TS16949認証取得。
2006-12四輪駆動装置「トランスファー」の生産累計600万台を達成。
2010-12PT.ユニバンスインドネシア 第1工場増築。
2011-04タイ王国に子会社「ユニバンスタイランドCO.,LTD.」を設立。[現:連結子会社]
2012-09ユニバンスINC. 工場増築。
2013-01PT.ユニバンスインドネシア 第2工場完成。
2014-06PT.ユニバンスインドネシア 鍛造工場完成。
2016-03ユニバンスタイランドCO.,LTD. 新工場で量産開始 (ピントン3工業団地へ移転)
2017-07「株式会社富士部品製作所」の株式を取得。[現:連結子会社]
2018-12アメリカ合衆国に子会社「ユニバンスアメリカINC.」を設立。[現:連結子会社]
2019-03電動自動車用e-Axle向けリダクションギヤの生産開始。
2020-08PT.ユニバンスインドネシア 第2工場増築。
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第二部からスタンダード市場に移行。
2022-08「トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ウエストバージニア」と取引を開始。

事業内容

ユニバンスとそのグループ会社は、自動車部品および産業機械用変速機の製造販売を中心に事業を展開しています。ユニバンスを含むグループは、合計9社から成り立ち、その事業範囲は製造から物流、その他のサービスまで多岐にわたります。

ユニバンス自体は、自動車部品の製造販売を行っており、ユニット事業と部品事業の二つのセグメントに分かれています。グループ会社の中には、株式会社遠州クロムが機能メッキ処理を、株式会社ウエストレイクが工場附帯サービスを、富士協同運輸株式会社が物流サービスを提供しています。これらは「その他」のカテゴリーに分類されます。

また、自動車部品の製造販売に特化した会社も複数存在し、株式会社富士部品製作所、ユニバンスINC.、PT.ユニバンスインドネシア、ユニバンスタイランドCO.,LTD.がそれぞれユニット事業や部品事業を手掛けています。さらに、ユニバンスアメリカINC.は営業及び市場調査を行うことで、グループ全体の事業展開を支えています。

これらの会社は、自動車部品の製造販売を核としつつ、それぞれが特化したサービスや機能を提供することで、ユニバンスグループの事業の多角化と強化を図っています。

経営方針

ユニバンスとそのグループ会社は、自動車部品および産業機械用変速機の製造販売を中心に、多岐にわたる事業を展開しています。同社は、1937年の創業以来、お客様第一を考え、競争力ある提案型企業を目指し、持続可能な成長と企業価値の向上に努めています。その経営戦略の核となるのが、Vision2030です。このビジョンの下、同社は社会的課題への対応、既存事業の収益力向上、既存事業領域の拡販、新規事業の創造の4つの重点領域に取り組んでいます。

特に、カーボンニュートラルの推進や働き方の見直し、IT活用による業務革新に注力し、社会課題解決への貢献を目指しています。また、電動系商品の事業拡大や既存商品の拡販を通じて、市場ニーズに適応し、競争力を高めています。さらに、非自動車、非駆動系への進出を図り、新たな市場の開拓に挑戦しています。

これらの施策を推進するため、同社は顧客価値向上、差別化した商品・技術開発の強化、ものつくり力の強化に努めています。また、迅速な経営判断と効率的な企業運営を目指し、コーポレート・ガバナンスの充実にも取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、ユニバンスは中長期的な企業価値の向上と、産業界および国際社会への貢献を目指しています。