市光工業JP:7244

時価総額
¥430.6億
PER
自動車用照明製品、ミラー製品の製造・販売、アフターマーケット向け自動車用バルブやワイパー等の製造・販売を展開。

沿革

事業内容

市光工業株式会社とそのグループ企業は、自動車部品の製造・販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、市光工業を含む親会社ヴァレオ・バイエン、その親会社であるソシエテ ドゥ パーティシパシオン ヴァレオ、さらにその親会社ヴァレオ・エス・イー、連結子会社7社、持分法適用関連会社2社から構成されています。

同社の事業セグメントは大きく分けて2つあります。一つ目は自動車部品セグメントで、主に自動車メーカー向けに自動車用照明製品やミラー製品等を製造・販売しています。このセグメントにおいて、国内では美里工業株式会社や九州市光工業株式会社などが、海外ではイチコウ・マレーシア・SDN.BHD.、PT.イチコウ・インドネシア、イチコウ・インダストリーズ・タイランドCO.,LTD.、市光(無錫)汽車零部件有限公司が製造・販売を行っています。

二つ目は用品セグメントで、アフターマーケット向けに自動車用バルブやワイパー等を製造・販売しています。国内ではPIAA株式会社がこれらの製品を手掛けています。

なお、報告セグメントの区分については、当連結会計年度より変更があり、「その他」区分の廃止などが行われています。詳細は、連結財務諸表の注記事項(セグメント情報等)に記載されています。以上が市光工業グループの事業内容とその構成についての概要です。

経営方針

市光工業株式会社は、自動車部品の製造・販売を核とする事業を展開しており、その成長戦略は、技術革新と市場拡大に重点を置いています。同社は、「安全・安心・快適なドライビング環境を創造する」というミッションのもと、環境に配慮した製品の開発、先進技術への挑戦、および最適なソリューションの提供を通じて、顧客と社会から喜ばれる企業を目指しています。

中期経営計画では、設備投資による生産性向上、固定費削減によるコスト構造の改革、親会社ヴァレオとのシナジー追求により、営業利益率4%以上を目標としています。また、自動車産業の大きな転換点に対応するため、電動化や自動運転に適応した新製品の開発に注力しています。特に、日本国内ではLEDヘッドランプモジュールや高解像度ライティングなどの新製品を通じて、付加価値の増加を図ります。一方、アセアン市場では、日本で培った高い技術力を活かし、生産台数の増加を含む需要獲得を目指しています。

さらに、自動運転技術の進展に伴う自動車部品の多様化、部品の高付加価値化と低コスト化の二極化、地政学的リスクの増大、環境負荷軽減への取り組みコスト増大など、対処すべき課題にも積極的に取り組んでいます。これらの課題に対応するため、ヴァレオ社とのシナジー強化を図り、共同研究開発、コスト競争力のある地域での開発拠点の活用、スケールメリットを活かした共同調達など、広範囲にわたる施策を推進しています。

市光工業は、これらの戦略を通じて、自動車産業の変化に柔軟に対応し、持続可能な成長を目指しています。