市光工業JP:7244

時価総額
¥416.2億
PER
自動車用照明製品、ミラー製品の製造・販売、アフターマーケット向け自動車用バルブやワイパー等の製造・販売を展開。

沿革

1903-06創業、白光蝋油および信号灯等の専門工場として運輸省へ納入開始
1939-12株式会社白光舎設立
1952-04東京都大田区矢口町に蒲田工場を新設、埼玉県蓮田市に蓮田製造所を新設
1956-07東京都大田区下丸子に多摩川工場を新設
1957-11株式会社白光舎から白光舎工業株式会社に商号変更
1958-12シールドビーム電球に関して東京芝浦電気株式会社と技術・販売提携を結ぶ
1959-03東京都大田区下丸子に丸子工場を新設
1961-10株式を東京証券取引所市場第2部に上場
1962-07神奈川県伊勢原市に伊勢原製造所を新設
1963-07一般補修部品販売部門を分離独立せしめ株式会社エバ・エースを設立
(2011年5月6日PIAA㈱(現・連結子会社)に商号変更)
1964-05岐阜県中津川市に中津川工場(中津川製造所)を新設
1965-01群馬県藤岡市に藤岡製造所第1工場(現・ミラー製造所)を新設
1967-05白光舎工業株式会社と株式会社市川製作所業務提携を結ぶ
1968-04白光舎工業株式会社と株式会社市川製作所合併契約を締結
1968-10白光舎工業株式会社と株式会社市川製作所との合併により市光工業株式会社誕生 資本金14億円
1969-04藤岡製造所第2工場(現・藤岡製造所)を新設
1971-01経営多角化をはかるため非自動車部門へ進出
1971-04伊勢原製造所の隣接地に部品流通センターを新設
1971-08株式を東京証券取引所市場第1部に上場
1973-07群馬県邑楽郡に大泉工場(大泉製造所)を新設
1976-07伊勢原製造所にシールドビーム電球生産工場を新設
1987-04米国ケンタッキー州に子会社イチコウ・マニファクチャリング・インク(IMI)を設立
1990-11マレーシアに子会社イチコウ・マレーシア・SDN.BHD.(IMS)(現・連結子会社)を設立
1997-03インドネシアに子会社PT.イチコウ・インドネシア(PT.II)(現・連結子会社)を設立
2000-07ヴァレオ社と照明機器部門において包括的事業提携
2003-07中国に関連会社無錫光生科技有限公司(2015年8月15日市光(無錫)汽車零部件有限公司に商号変更)を設立
2006-03中国に関連会社市光法雷奥(佛山)汽車照明系統有限公司を設立
2006-12米国ケンタッキー州に子会社イチコウ・ミツバ・インク(IMIC)を設立
2007-02米国ケンタッキー州の子会社イチコウ・マニファクチャリング・インク(IMI)を清算
2008-08タイに子会社イチコウ・インダストリーズ・タイランドCo.,Ltd.(現・連結子会社)を設立
2009-09生産体制再構築のため、中津川製造所を閉鎖
2009-12生産体制再構築のため、大泉製造所を閉鎖
2010-10本社を現在地に移転
2011-08米国ケンタッキー州の子会社イチコウ・ミツバ・インク(IMIC)を清算
2012-08アイルランドに関連会社ヴァレオ市光ホールディングを設立
2012-12中国関連会社市光法雷奥(佛山)汽車照明系統有限公司の全持分をヴァレオ市光ホールディングに譲渡
2014-12市光(無錫)汽車零部件有限公司の出資持分50%を追加取得し、完全子会社化
2015-11営業本部オートモーティブアフターマーケット部カスタマーパーツセールス課の一部事業を譲渡し、開発・生産に特化
2017-01ヴァレオ・バイエンによる当社株式に対する公開買付けにより、同社の連結子会社となる
2019-06厚木製造所を新設
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
2023-08ミラー事業を譲渡し、ライティング事業等へ選択と集中

事業内容

市光工業株式会社とそのグループ企業は、自動車部品の製造・販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、市光工業を含む親会社ヴァレオ・バイエン、その親会社であるソシエテ ドゥ パーティシパシオン ヴァレオ、さらにその親会社ヴァレオ・エス・イー、連結子会社7社、持分法適用関連会社2社から構成されています。

同社の事業セグメントは大きく分けて2つあります。一つ目は自動車部品セグメントで、主に自動車メーカー向けに自動車用照明製品やミラー製品等を製造・販売しています。このセグメントにおいて、国内では美里工業株式会社や九州市光工業株式会社などが、海外ではイチコウ・マレーシア・SDN.BHD.、PT.イチコウ・インドネシア、イチコウ・インダストリーズ・タイランドCO.,LTD.、市光(無錫)汽車零部件有限公司が製造・販売を行っています。

二つ目は用品セグメントで、アフターマーケット向けに自動車用バルブやワイパー等を製造・販売しています。国内ではPIAA株式会社がこれらの製品を手掛けています。

なお、報告セグメントの区分については、当連結会計年度より変更があり、「その他」区分の廃止などが行われています。詳細は、連結財務諸表の注記事項(セグメント情報等)に記載されています。以上が市光工業グループの事業内容とその構成についての概要です。

経営方針

市光工業株式会社は、自動車部品の製造・販売を核とする事業を展開しており、その成長戦略は、技術革新と市場拡大に重点を置いています。同社は、「安全・安心・快適なドライビング環境を創造する」というミッションのもと、環境に配慮した製品の開発、先進技術への挑戦、および最適なソリューションの提供を通じて、顧客と社会から喜ばれる企業を目指しています。

中期経営計画では、設備投資による生産性向上、固定費削減によるコスト構造の改革、親会社ヴァレオとのシナジー追求により、営業利益率4%以上を目標としています。また、自動車産業の大きな転換点に対応するため、電動化や自動運転に適応した新製品の開発に注力しています。特に、日本国内ではLEDヘッドランプモジュールや高解像度ライティングなどの新製品を通じて、付加価値の増加を図ります。一方、アセアン市場では、日本で培った高い技術力を活かし、生産台数の増加を含む需要獲得を目指しています。

さらに、自動運転技術の進展に伴う自動車部品の多様化、部品の高付加価値化と低コスト化の二極化、地政学的リスクの増大、環境負荷軽減への取り組みコスト増大など、対処すべき課題にも積極的に取り組んでいます。これらの課題に対応するため、ヴァレオ社とのシナジー強化を図り、共同研究開発、コスト競争力のある地域での開発拠点の活用、スケールメリットを活かした共同調達など、広範囲にわたる施策を推進しています。

市光工業は、これらの戦略を通じて、自動車産業の変化に柔軟に対応し、持続可能な成長を目指しています。