トピー工業JP:7231

時価総額
¥636.6億
PER
10.5倍
金属加工の総合グループで、鉄鋼事業から自動車・産業機械部品製造、電力卸販売、合成マイカ、クローラーロボット製造、不動産賃貸、サインシステム、施設運営まで多岐にわたる。

沿革

1921年10月

東京府南葛飾郡大島町(現江東区大島)に宮製鋼所を設立(東都製鋼の前身)。

1926年9月

東京市京橋区新佃島(現中央区佃)に東京シヤリング株式会社設立(東都製鋼の前身)。

1934年12月

東京市蒲田区六郷に株式会社東京車輪製作所設立。

1941年10月

株式会社東京車輪製作所と株式会社阿部鉄工所が合併、社名を車輪工業株式会社と変更。

1943年10月

株式会社宮製鋼所と東京シヤリング株式会社が合併、東都製鋼株式会社(東京製造所、スチール部門)が発足。

1947年3月

東京都港区に萩原商事株式会社(現トピー実業株式会社)を設立。

1949年5月

車輪工業株式会社及び東都製鋼株式会社、共に東京証券取引所に株式上場。

1953年1月

東都製鋼株式会社、大阪、名古屋両証券取引所に株式上場。

1955年7月

東京都品川区大井鮫洲町に東都造機株式会社設立。

1956年12月

東京都江東区南砂に東都鉄構株式会社(東京製造所、鉄構部門)設立。

1958年11月

愛知県豊橋市に東都製鋼株式会社豊橋製鋼所(現豊橋製造所)完成。

1961年1月

東都造機株式会社茅ヶ崎工場(現神奈川製造所)完成。

1961年11月

車輪工業株式会社豊川工場(現豊川製造所)完成。

1964年3月

車輪工業株式会社綾瀬工場(現綾瀬製造所)完成。

1964年7月

車輪工業株式会社、東都製鋼株式会社、東都造機株式会社及び東都鉄構株式会社の4社が合併、トピー工業株式会社として発足。

1985年1月

アメリカ合衆国ケンタッキー州にトピーコーポレーション(現トピーアメリカ,INC.)を設立。

1999年11月

アメリカ合衆国テネシー州にトピーインターナショナルU.C.A.,INC.(現トピーアメリカ,INC.)を設立。

2003年9月

中華人民共和国福建省福州市に福建源興トピー汽車零件有限公司(現福建トピー汽車零件有限公司)を設立。

2007年3月

トピーコーポレーションとトピーインターナショナルU.C.A.,INC.が合併し、トピーアメリカ,INC.に名称変更。

2008年10月

第三者割当増資により新日本製鐵株式會社(現日本製鉄株式会社)の持分法適用関連会社となる。

2011年8月

中華人民共和国山東省青島市にトピー履帯(中国)有限公司を設立。

2013年3月

インドネシア共和国西ジャワ州カラワン県にトピー パリンダ マニファクチャリング インドネシアを設立。

2013年10月

メキシコ合衆国グアナファト州シラオ市にトピー・エムダブリュ・マニュファクチャリング・メキシコS.A. DE C.V.を設立。

2018年5月

ATCホールディングス株式会社の全株式を取得。

事業内容

トピー工業とそのグループ企業(子会社34社、関連会社4社、その他の関係会社1社)は、金属加工の総合グループとして、素材供給部門の鉄鋼事業と加工部門の自動車・産業機械部品事業を中心に展開しています。これらの事業は、素材の生産から最終製品の加工まで、一貫した生産体制を有しており、相互に関連しながら事業を推進しています。

鉄鋼セグメントでは、電気炉による製鋼や各種条鋼の圧延を行い、H形鋼や一般形鋼、異形棒鋼などを建設用資材として国内外に販売しています。また、異形形鋼は主に自動車・産業機械部品事業部門に供給されています。

自動車・産業機械部品セグメントでは、自動車用スチールホイール、アルミホイール、建設機械用スチールホイール、自動車用プレス製品、工業用ファスナー、産業機械部品の製造・販売を手掛けています。特に、国内外の自動車メーカーに対するグローバル調達体制を有し、高い評価を得ています。

さらに、トピー工業グループは事業の多角化にも力を入れており、電力卸販売、合成マイカ、クローラーロボットの製造・販売、不動産の賃貸、屋内外サインシステム、土木・建築及びスポーツ施設の運営など、多岐にわたる事業を展開しています。これらの事業を通じて、トピー工業グループは幅広い分野での事業展開を図り、持続可能な成長を目指しています。

経営方針

トピー工業は、そのグループ企業と共に、金属加工の総合グループとして、鉄鋼事業と自動車・産業機械部品事業を中心に展開しています。同社は、事業の存続と発展を通じて、持続可能な循環社会の実現に貢献することを基本理念として掲げています。この理念の下、顧客満足を追求し、社会的責任を果たすことで、持続的な成長を目指しています。

経営環境の不透明さの中、トピー工業は2022年度から2025年度を対象とする中期経営計画「TOPY Active & Challenge 2025」(A&C 2025)を推進しています。この計画では、イノベーションの追求と社会課題解決による企業価値の向上を目指しています。財務目標として、2025年度に売上高営業利益率4.5%以上、EBITDA320億円、自己資本利益率(ROE)8.0%以上を掲げています。

非財務目標においては、ESG視点からの取り組みが重視されています。環境面では、CO2排出量の2013年度比46%削減(2030年度目標)、社会面では女性管理職比率10%以上(2030年度目標)、労働災害件数毎年0件を目指しています。ガバナンス面では、重大なコンプライアンス違反件数を毎年0件に維持することを目標としています。

サステナビリティへの取り組みとして、サステナビリティ経営の推進体制構築、基本方針の策定、重要課題の特定などを行い、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。トピー工業は、技術革新と社会課題の解決を通じて、持続的な企業価値の向上と社会の持続的な発展に貢献することを目指しています。