トピー工業JP:7231

時価総額
¥695.8億
PER
7.9倍
鉄鋼事業での電気炉製鋼や条鋼圧延、自動車・産業機械部品事業でのホイールやファスナー製造、合成マイカ製造、不動産賃貸、スポーツ施設運営。

事業内容

トピー工業は、鉄鋼事業と自動車・産業機械部品事業の2つの主要な事業セグメントを持っています。鉄鋼事業では、電気炉を用いた製鋼や各種条鋼の圧延を行い、H形鋼や一般形鋼、異形棒鋼を主に建設用資材として国内外に販売しています。また、異形形鋼は自動車・産業機械部品事業部門に供給されています。

自動車・産業機械部品事業では、自動車用スチールホイールやアルミホイール、建設機械用スチールホイール、自動車用プレス製品、工業用ファスナー、産業機械部品の製造・販売を行っています。特にホイール製品は国内外の自動車メーカーに高く評価され、グローバルな調達に対応しています。

さらに、トピー工業は合成マイカの製造・販売、土木・建築、不動産の賃貸、スポーツ施設の運営など、多角的な事業展開を行っています。これにより、素材の生産から最終製品の加工まで一貫した生産体制を持つ金属加工の総合グループとしての地位を確立しています。

経営方針

トピー工業は、持続可能な循環社会の実現を目指し、社会的責任を果たすことを基本理念としています。同社は、顧客満足を追求し、品質とコストに優れた商品を提供することで、企業価値と株主利益の向上を図っています。また、情報開示や地域社会への貢献、環境問題への取り組みを通じて、持続的な成長を目指しています。

同社は、2025年度から2027年度を実行期間とする中期経営計画「TOPY Active & Challenge 2027」を開始しました。この計画では、「既存事業の構造改革による収益力向上」と「コアコンピタンスを生かした成長事業の種まき」を基本方針とし、企業価値の向上を目指しています。特に、自己資本利益率(ROE)の向上を目標に掲げています。

トピー工業は、鉄鋼セグメントにおいては、安定稼働率の向上やエネルギー効率の改善を通じてコスト削減を図り、高付加価値製品の販売を強化しています。また、リサイクル事業の高度化を進め、CO₂排出量の削減と循環型社会の実現に貢献しています。これにより、収益力の向上を目指しています。

自動車・産業機械部品セグメントでは、持続可能な販売価格の形成や国内外事業の再編を進めています。特に、米国事業の再構築や新市場の開拓、高付加価値ホイールの開発を通じて、収益力の向上と持続的な成長を図っています。これにより、同社の競争力を強化しています。

その他の事業として、トピー工業は合成マイカの製造・販売を行っています。特に、化粧品基礎原料としての合成マイカは高い評価を受けており、新分野の開拓を進めています。これにより、国内外での販売拡大を図り、多角的な事業展開を推進しています。