アスカJP:7227

時価総額
PER
自動車部品・制御システム・ロボットシステムの製造・販売の有力企業、子会社8社・関連会社1社体制。金型設計・製作、ロボットの製造・販売・メンテナンスを展開。上海の現地法人を2024年1月22日で清算結了。日本・インドネシア・米国で展開。

事業内容

アスカ株式会社は自動車部品、制御システム、ロボットシステムの製造・販売を主力に事業を展開しています。加えてモータースポーツ事業や倉庫・工場の賃貸、太陽光発電による電力販売、損害保険代理業も手掛けています。

同社は主に自動車メーカーや部品メーカー、製造業を顧客にしており、受注に基づく部品・システムの販売が売上の中心です。さらにロボットの保守・メンテナンス収入、賃貸料、電力販売、サーキット運営やイベント収入など複数の収益源を持ち、収入が分散しています。

事業は大きく自動車部品事業、制御システム事業、ロボットシステム事業のほか、モータースポーツ事業、賃貸・太陽光事業、その他(損害保険代理)に分かれます。自動車部品ではAMI㈱やインドネシア拠点が関与し、ロボットや制御では㈱ジャスティス、ASKA USA CORPORATION、㈱MIRAI-LABが設計・製作・保守を担い、モータースポーツでは岡山国際サーキットや㈱チームルマンが運営と競技活動を行っています。

経営方針

同社は中長期的に企業価値を高めるため、連結営業利益率5%以上を目標に掲げています。自動車部品、制御システム、ロボットシステムを中核に据えつつ、モータースポーツや賃貸・太陽光発電といった複数の収益源でリスク分散を図り、安定した収益基盤の確立を目指しています。人材育成を経営の中核と位置づけ、「変化する経営環境にスピードをもって対応する」ことを基本に、収益性の改善と成長投資の両立を進めています。

重点投資分野は研究開発と提案型の営業力強化、製造体質の強化にあります。具体的には研究開発機能を整備して顧客の課題に応える提案を増やし、付加価値の高い製品・システムの受注比率を高める施策を打ち出しています。加えてロボットの保守・メンテナンスや賃貸収入、電力販売などの継続的な収入源を拡充することで、受注変動に強い収益構造を作ることを同社は目指しています。

新市場開拓と事業拡大では、既存の技術を核に自動車分野に限らない応用を進める計画です。インドネシア拠点やASKA USAなど海外拠点を活用したグローバル展開や、岡山国際サーキットを含むモータースポーツ関連事業を通じた新たな顧客接点の創出に取り組んでいます。さらに、グループ戦略に合致し企業価値向上に資するM&Aについては慎重かつ積極的に検討し、成長を加速させる方針です。

技術革新については「守破離」を掲げ、基礎的な技能の定着を前提に発想力を生かした開発を進めています。電動化や自動運転の進展に対応する部品・制御技術の改良に加え、ロボットシステムの研究開発を強化し、顧客向けの試作や実証を通じて短期的に事業化できる技術を増やす施策を実行中です。こうした投資と人材育成を通じて、高付加価値製品比率の向上と目標とする収益率の達成を目指しています。