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FPGJP:7148
事業内容
株式会社FPGは、投資家向けにファンドを組成し、資産の運用・管理を行う金融グループです。同社は海上コンテナや船舶、航空機を対象とした運用型リース事業や、国内外の不動産を小口化して投資家に販売する信託商品を主力としています。加えて、証券・信託業務やM&Aアドバイザリー、航空事業、実物資産の共同保有プラットフォームなども展開しています。
主要な顧客は個人の富裕層や法人の投資家で、賃借側では航空会社や海運会社などが中心です。同社は案件の組成・販売・管理を通じて組成手数料、販売手数料、運用・管理報酬、物件売却時の成功報酬などで収益を得ています。
事業は大きくリースファンド、国内不動産ファンド、海外不動産ファンドに分かれ、各案件ごとに特別目的会社や信託を使って組成・販売・管理を行っています。同社はさらに証券引受や投資一任、M&A仲介、プライベートエクイティ投資、プライベートジェットやチャーター便の航空サービス、アートや高級車の共同保有サービスなど多様な事業ラインを持ち、収益源を分散しています。
経営方針
同社は中長期での増収増益を最重要目標とし、2026年9月期に過去最高益の更新を目指しています。直近の連結売上高は129,764百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は18,156百万円で、自己資本利益率(ROE)は32.9%と高水準を維持しています。株主還元については連結配当性向50%を目安に据え、期首に上限20億円で公表した自己株式取得枠の下で782,500株を取得するなど、利益還元と資本効率の向上を並行して進めています。
同社はリースファンド事業と国内外の不動産ファンド事業を成長の基軸と位置づけ、小口化による商品提供で個人富裕層から法人まで幅広い投資家を取り込んでいます。差別化策としては、海上コンテナ・船舶・航空機を対象にした運用型リースと、不動産を信託商品化して販売する仕組みを組み合わせることで、組成手数料や運用報酬といった複数の収益源を確保しています。直近では短期のフルエクイティ案件の比率増加で手数料総額が下がる課題も顕在化しており、同社は高付加価値の大型案件比率を高めることで収益性の改善を図っています。
同社は事業の「第4の柱」構築を掲げ、新市場と新サービスの拡大に取り組んでいます。具体的には、FPG証券やFPG信託といったグループ各社のリソースを活用し、証券仲介・信託業務やM&Aアドバイザリー、航空関連サービス、実物資産の共同保有プラットフォームなどを横展開することで収益源を多様化しています。営業体制の拡充や人員増強・育成を進めるとともに、海外不動産の取り扱い拡大や新商品の企画を通じて顧客基盤の拡大を目指しています。
同社は業務効率化と顧客体験の向上を目的にデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しており、これが今後の成長のカギになると位置づけています。具体的施策として、販売・募集のオンライン化、事務処理の自動化、顧客向けポータルの改善などでコスト削減とスピード向上を図り、新商品開発ではグループ横断のデータやノウハウを活用して差別化された商品設計を進めています。さらに、SDGsへの取り組みを継続して企業価値向上と長期的な事業持続性の確保にも注力しています。