フーディソンJP:7114

時価総額
¥39.9億
PER
21.8倍
生鮮流通プラットフォーム事業を展開し、「魚ポチ」や「sakana bacca」、人材紹介の「フード人材バンク」などを手がける。

事業内容

フーディソンは、「世界の食をもっと楽しく」というミッションのもと、生鮮流通プラットフォーム事業を展開しています。この事業は、BtoBコマースサービス、BtoCコマースサービス、HRサービスの3つのサービスで構成されています。これらのサービスを通じて、食産業における新しい流通の仕組みを提供し、効率化と生産性向上を目指しています。

BtoBコマースサービスでは、「魚ポチ」というウェブサイトを通じて、生産者や卸業者から仕入れた食品を飲食店に販売しています。ユーザーは、毎日午後3時30分以降にウェブサイトにアクセスし、8,000種類以上の商品から必要な分量を注文できます。注文した商品は、地域に応じて翌日から3日以内に店頭に届く仕組みです。

フーディソンは、東京都の大田市場で仲卸営業許可を取得し、豊洲市場の買参権も有しています。これにより、効率的な商品調達が可能となり、全国の産地ネットワークを活用して市場を介さない商品調達も行っています。調達した商品は、大田市場や大田フルフィルメントセンターで加工・梱包され、全国46都道府県でサービスを展開しています。

BtoCコマースサービスでは、「sakana bacca」という鮮魚セレクトショップを展開しています。首都圏で9店舗を運営し、一般のスーパーマーケットでは手に入らない魚種や産地仕入れにこだわった水産品を販売しています。消費者の多様化する需要に応えるため、独自の流通ルートを活用しています。

HRサービスでは、「フード人材バンク」を運営し、食品事業者向けに人材を紹介しています。飲食店やスーパーマーケットに正社員候補者を紹介し、労働力不足の解消に貢献しています。フーディソンは、BtoBコマースサービスを通じて得た飲食店のネットワークを活用し、最適なマッチングを実現しています。

経営方針

フーディソンは、「世界の食をもっと楽しく」をミッションに掲げ、生鮮食品の流通プラットフォームを構築しています。同社は、食産業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、インターネットサービスを活用した新しい流通の仕組みを提供することで、社会に貢献しています。

同社は、食品関連市場のEコマース化を重視し、成長を続ける市場において競争力を高めています。特に、規制緩和やデジタル化のニーズの高まりを背景に、Eコマース事業者としての優位性を活かし、さらなる成長を目指しています。

フーディソンの成長戦略は、コアグロース戦略とプラットフォーム戦略の2つに分かれています。コアグロース戦略では、BtoBコマースサービス、BtoCコマースサービス、HRサービスの3つのサービスをそれぞれ成長させることを目指しています。

具体的には、商品基盤の拡充やCRMの強化、ITおよび物流インフラへの投資を通じて、サービスの質を向上させています。また、sakana baccaの新規出店やフード人材バンクの人材採用を進め、サービスの成長を図っています。

プラットフォーム戦略では、魅力的な商品開発やサービス間シナジーの創出を通じて、プラットフォームの領域を拡大しています。事業者向けサービスの拡大も視野に入れ、社会課題の解決に貢献することを目指しています。

フーディソンは、優秀な人材の採用と組織体制の強化、コーポレート・ガバナンス体制の強化、健全な財務基盤の構築を優先課題とし、持続的な成長を目指しています。売上高や営業利益の向上を重視し、BtoBコマースサービスのアクティブユーザー数とARPUの成長を推進しています。