and factoryJP:7035

時価総額
¥23.8億
PER
2014年9月創業のスマートフォンアプリとホステル事業の有力企業。マンガアプリ『マンガUP!』『マンガPark』や占いアプリ『uraraca』『&AND HOSTEL』を展開。デジタルカタパルトから『ソク読み』を事業譲受。東京・大阪を中心に国内展開。

事業内容

and factoryは、スマートフォン向けアプリを軸にコンテンツ事業と不動産・宿泊事業を展開する会社です。同社はマンガアプリや占いアプリの開発・運営を主力とし、使いやすさや体験設計(UI/UX)を強みにユーザーの利用促進を図っています。

同社の主要な取引先には大手出版社やアプリ配信プラットフォームがあり、共同開発により人気タイトルを提供しています。収益は電子マンガのダウンロード課金やアプリ内課金、広告収入、占いの通話・チャット課金に加え、宿泊施設の企画・開発報酬や運営受託料、不動産コンサルの手数料が中心となっています。

事業は大きくAPP事業とRET事業に分かれており、APP事業では「マンガUP!」「マンガPark」「マンガMee」「サンデーうぇぶり」などのマンガアプリや、占いアプリ「uraraca」、ポイント連携のWEB書店など複数のサービスラインを運営しています。月間アクティブユーザー(MAU)の規模が収益に直結するため、同社は出版社連携やプロモーションで利用者基盤の拡大を重視しています。

RET事業では「&AND HOSTEL」ブランドのホステルを企画・開発・運営し、IoTや食・アートを取り入れたウェルネス志向の滞在体験を提供しています。加えて不動産の売買仲介や開発コンサルティングも行い、物件の利活用に関する提案や仲介による収益を確保しています。

経営方針

同社は「日常に&を届ける」を掲げ、スマートフォンを軸としたコンテンツ事業と不動産・宿泊事業の両輪で持続的な成長を目指しています。売上高及び営業利益を主要な経営指標と位置づけ、2025年8月期には既存のマンガ事業での利益確保や新規事業の創出に注力し、2026年8月期以降もこれらを継続して拡大する方針です。事業ポートフォリオのバランスを取りながら、既存サービスから安定的な収益を確保しつつ新たな収益源を築くことを重視しています。

同社は主にアプリの使いやすさや体験設計を強みとしており、重点投資分野はコンテンツ制作とユーザー獲得、そしてシステム基盤の整備です。具体的には大手出版社と協業して人気タイトルの提供や知的財産(IP)の活用を進めるとともに、縦スクロールマンガの受託制作でノウハウを蓄積しオリジナルIPを創出する取り組みを行っています。また、占いアプリ等のエンタメ領域には広告宣伝費を積極投下して利用者拡大を図り、宿泊事業では「&AND HOSTEL」の運営受託や不動産仲介・コンサルでの収益確保を進めています。

同社は新市場開拓と事業拡大において、既存パートナーとの連携強化とプラットフォーム多角化を計画しています。月間アクティブユーザー(MAU)が収益に直結するため、出版社連携やプロモーションで利用者基盤を拡大し、得られたデータやノウハウを新規サービスや異業種との協業に転換することで収益源を多様化していく方針です。加えて、宿泊施設の利活用や開発報酬を通じた不動産分野の拡張により、コンテンツ依存を低減する事業構造転換も目指しています。

同社は技術革新と組織基盤の強化にも取り組んでいます。サービス安定稼働のためシステム開発投資を継続し、ユーザー増加に伴う負荷分散や新機能開発に備えるとともに、先端技術の普及状況を見ながら柔軟に対応していく方針です。組織面では少人数のチーム制と権限委譲で意思決定のスピードを保ち、コンプライアンス委員会の設置や内部統制の強化を通じて透明性の高い経営を維持することで、事業拡大を支える体制整備を進めています。