双葉電子工業JP:6986

時価総額
¥207.5億
PER
電子デバイス(タッチセンサー、有機ELディスプレイ等)、生産器材(プレート製品、金型用器材等)の製造・販売、関連サービス提供。

沿革

1948年2月

ラジオ受信用真空管の製造・販売を目的として、資本金195千円をもって千葉県長生郡茂原町(現茂原市)に当社を設立。電子管工場を設置。

1948年10月

東京支店(東京都千代田区)を設置し、真空管の販売を開始。

1962年2月

ラジコン機器の送信機・受信機の製造・販売を開始。

1962年10月

ユニーク精工株式会社の設備を買収ならびに従業員を採用し精機部を設置、プレス金型用部品の製造・販売を開始。

1965年3月

省力機器(商品名:エアフィーダ、オートリール)の製造・販売を開始。

1967年7月

モールド金型用部品の製造・販売を開始。

1968年1月

電卓の数字表示用として表示放電管の製造・販売を開始。

1969年5月

キーボード工場(千葉県茂原市)を設置し、キースイッチ等の製造・販売を開始。

1970年5月

真空管の製造を全面的に中止し、蛍光表示管製造へ転換。

1972年11月

台湾高雄市に蛍光表示管の製造会社台湾双葉電子股份有限公司を設立。(現・連結子会社)

1973年6月

米国に電子デバイス関連製品の販売会社フタバ・コーポレーション・オブ・アメリカを設立。(現・連結子会社)

1975年12月

香港に蛍光表示管、キーボードスイッチ、金型用部品等の販売会社富得巴(香港)有限公司を設立。(現・連結子会社)

1979年6月

ドイツに蛍光表示管、キーボードスイッチ等の販売会社フタバ(ヨーロッパ)ゲー・エム・ベー・ハーを設立。(現・連結子会社)

1985年4月

東京証券取引所市場第二部に上場。

1986年12月

東京証券取引所市場第一部に指定。

1987年9月

キーボード工場の呼称を応用部品工場と改称し、キーボード等の製造に加えて蛍光表示管モジュールの製造を実施。

1988年7月

韓国仁川廣域市に生産器材製品の製造会社起信精機株式会社を合弁設立。(現・連結子会社)

1991年5月

シンガポールに電子デバイス関連製品の販売会社フタバデンシ・コーポレーション(シンガポール)プライベート・リミテッドを設立。(現・連結子会社)

1993年12月

模型用エンジンのトップメーカー小川精機株式会社(大阪府大阪市)を買収。(現・連結子会社)

1994年1月

中国深圳市に生産器材製品の製造会社富得巴精模(深圳)有限公司を設立。(現・連結子会社)

1995年2月

フィリピンに電子デバイス関連製品の製造会社フタバ・コーポレーション・オブ・ザ・フィリピンを設立。(現・連結子会社)

1996年4月

タイに生産器材製品の製造会社フタバ・ジェイ・ティ・ダブリュー(タイランド)リミテッドを合弁設立。(現・連結子会社)

2001年6月

中国上海市に電子デバイス関連および生産器材製品の販売会社富得巴国際貿易(上海)有限公司を設立。(現・連結子会社)

2001年7月

ベトナム・ホーチミン市に生産器材製品の製造会社フタバ(ベトナム)カンパニー・リミテッドを設立。(現・連結子会社)

2002年8月

中国北京市に電子デバイス関連製品の販売会社双葉電子科技開発(北京)有限公司を合弁設立。(現・連結子会社)

2002年11月

中国恵州市に電子デバイス関連製品の製造会社双葉電子部品(恵州)有限公司を設立。(現・連結子会社)

2005年9月

中国昆山市に生産器材製品の製造・販売会社双葉精密模具(中国)有限公司を設立。(現・連結子会社)

2006年1月

韓国の生産器材製品の製造・販売会社三一メガテック株式会社(現・起信メガテック株式会社)を買収。(現・連結子会社)

2006年7月

岩手県釜石市に生産器材製品の製造会社双葉精密株式会社を設立。(現・連結子会社)

2007年10月

韓国の生産器材製品の製造・販売会社起信精機株式会社が韓国証券先物取引所に上場。

2008年10月

生産器材製品の製造会社株式会社サツキ製作所および販売会社サツキ機材株式会社を買収。(後に両社は合併し、現・サツキ機材株式会社)(現・連結子会社)

2009年4月

韓国ソウル特別市に電子デバイス関連製品の販売会社双葉電子部品韓国株式会社を設立。(現・連結子会社)

2009年10月

電子デバイス関連製品の製造・販売会社であるTDKマイクロディバイス株式会社(茨城県北茨城市)と資本提携。

2010年10月

双葉電子科技開発(北京)有限公司を100%子会社化。

2011年8月

在外連結子会社の台湾双葉電子股份有限公司が、在外連結子会社の双葉開発科技股份有限公司(1998年7月設立)を吸収合併。

2012年4月

TDKマイクロディバイス株式会社を100%子会社化し、社名を双葉モバイルディスプレイ株式会社に変更するとともに、有機ELディスプレイの製造・販売を開始。

タッチパネルの製造・販売を開始。

2015年8月

ベトナム・バクニン市に生産器材製品の製造・販売会社キシン・ベトナム・カンパニー・リミテッドを設立。(現・連結子会社)

2017年8月

韓国仁川廣域市の生産器材製品の製造・販売会社である株式会社原振精工を買収。(現・連結子会社)

2017年9月

株式会社カブクをグループ化。(現・連結子会社)

2018年8月

セントラル電子制御株式会社をグループ化。(現・連結子会社)

2020年6月

環境配慮製品であるCFRP製切削加工厚板プレート「フェルカーボ」を発売。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行。

事業内容

双葉電子工業株式会社とそのグループ企業(26社を含む)は、電子デバイス関連製品および生産器材製品の製造・販売を中心に事業を展開しています。また、これらの事業に関連する人材派遣や請負サービスも手がけています。

双葉電子工業グループの事業は大きく2つのセグメントに分かれています。第一のセグメントは電子デバイス関連事業で、タッチセンサー、有機ELディスプレイ、蛍光表示管、複合モジュール、産業用およびホビー用ラジコン機器などの製品を提供しています。このセグメントには、双葉モバイルディスプレイ株式会社や小川精機株式会社など、複数の製造・販売子会社が含まれます。また、セントラル電子制御株式会社は通信制御技術を活用した機器・システムの受託開発を行っています。

第二のセグメントは生産器材事業で、プレート製品、金型用器材、成形・生産合理化機器などを製造・販売しています。このセグメントには、起信精機株式会社や富得巴精模(深圳)有限公司など、製造・販売を行う複数の子会社があります。さらに、株式会社カブクとは共同でネットワーク製造プラットフォームの開発を進めています。

双葉電子工業グループは、これらの製品とサービスを通じて、幅広い産業分野に対応する技術力と製品ラインナップを持つ企業グループとして位置づけられます。

経営方針

双葉電子工業株式会社は、電子デバイス関連製品および生産器材製品の製造・販売を中心に、人材派遣や請負サービスも手がける多角的な事業を展開しています。同社グループは、企業理念「Futaba Way」に基づき、AIやIoTなどの技術を取り入れたモノづくりの進化や新製品開発に注力しており、市場ニーズをダイレクトに反映させた商品企画や製造に取り組んでいます。また、選択と集中による成長市場への差別化と効率化を進め、継続的な企業価値の向上を目指しています。

双葉電子工業は、厳しい経営環境の中で、中期経営計画「Futaba Innovation Plan 2023」を策定し、事業ポートフォリオの再構築や組織再編、コスト構造改革などによる体質改革を進めてきました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響や市場ニーズとの乖離などにより、一部の新製品が目標売上を下回る結果となりました。これを受け、同社は事業再生計画「Re-Futaba–考動(決意と約束)–」を実行し、持続的に成長できる体制への立て直しを進めています。

また、双葉電子工業は、電子デバイス関連事業において、センサーや無線技術を活用した融合商品、IoT機器やサーボ関連機器などへの継続的な需要に対応し、市場投入を進めています。生産器材事業では、金型用器材や成形・生産合理化機器の海外販売強化を図り、新たな販売・マーケティングツールの活用やSDGsへの貢献を提案しています。

双葉電子工業グループは、技術力と製品ラインナップを強みとし、電子デバイス関連事業および生産器材事業を通じて、幅広い産業分野に対応する企業グループとして、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。