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ファナックJP:6954
沿革
1972-05 | 富士通株式会社よりNC部門が分離し設立、資本金20億円 |
1974-07 | 米国ゲティス社とのライセンス契約により、DCサーボモータの製造販売開始 |
1975-06 | ドイツ、シーメンス社と営業、技術に亘る相互援助契約を締結 |
1976-05 | ドイツに現地法人FANUC SERVICE GmbH(後のFANUC FA Europe S.A.)を設立 |
1976-11 | 東京証券取引所市場第二部に上場 |
1977-10 | 日野地区に商品開発研究所を新設 |
1977-11 | 米国に現地法人FANUC AMERICA CORPORATIONを設立 |
1978-05 | 韓国貨泉機工社との共同出資により合弁会社KOREA FANUC CORPORATIONを設立 |
1980-12 | 本社地区(山梨県忍野村)にロボットおよびNC工作機械製造工場を建設移転 |
1981-05 | ファナックパートロニクス株式会社を子会社化 |
1982-06 | 米国ゼネラル モーターズ社との共同出資によりGMFanuc ROBOTICS CORPORATIONを設立 |
1982-07 | 富士通ファナック株式会社をファナック株式会社に社名変更 |
1982-09 | 本社地区にモータ工場を建設 |
1983-09 | 東京証券取引所市場第一部に上場 |
1984-09 | 本社地区に本館、CNC工場、産機工場、次世代技術研究所を建設 |
1984-10 | 東京都日野市より山梨県忍野村へ本店を移転 |
1984-11 | 電動射出成形機を開発 |
1986-03 | 本社地区にロボット組立専用工場を建設 |
1986-12 | 米国ゼネラル エレクトリック社との共同出資により、GE Fanuc Automation Corporationを設立、同社の子会社であるGE Fanuc Automation Americas,Inc.およびGE Fanuc Automation Europe S.A.を順次設立 台湾に現地法人TAIWAN FANUC CORPORATIONを設立 |
1988-05 | 商品開発研究所を本社地区に移転 |
1989-05 | 本社地区にレーザ研究所を開設 |
1989-11 | 茨城県に筑波工場を建設 |
1991-12 | 鹿児島県に隼人工場を建設 |
1992-08 | 合弁会社 FANUC INDIA PRIVATE LIMITEDを設立 |
1992-12 | 合弁会社BEIJING-FANUC Mechatronics CO., LTD.を設立 |
1997-12 | 合弁会社SHANGHAI-FANUC Robotics CO., LTD.を設立 |
1998-01 | KOREA FANUC CORPORATIONを子会社化 |
1998-06 | ファナックサーボ株式会社を子会社化 |
2000-04 | ファナック企業年金基金を設立 |
2000-09 | FANUC INDIA PRIVATE LIMITEDを子会社化 |
2001-03 | 本社地区に新ロボショット工場を建設 |
2004-01 | ヨーロッパのサービスおよびセールス(ロボマシン)の体制を再編し、サービスを統括するFANUC EUROPE GmbHおよびセールスを行うFANUC ROBOMACHINE EUROPE GmbHを設立 |
2004-12 | GE Fanuc Automation Europe S.A.を再編し、CNCシステムに関する事業会社としてFanuc GE CNC Europe S.A.を設立 |
2005-01 | 名古屋支社を開設 |
2005-05 | 本社地区に新サーボ工場を建設 |
2008-10 | 本社地区に新CNC工場を建設 |
2009-12 | ゼネラル エレクトリック社との合弁を解消。これに伴い、アメリカとヨーロッパにおけるCNCのセールスとサービスを行う会社を再編し、FANUC FA America CorporationとFANUC FA Europe S.A.が発足 |
2010-07 | FANUC FA Europe S.A.がFANUC EUROPE GmbHを吸収合併 |
2011-06 | 本社地区に新ロボカット工場を建設 |
2011-10 | 本社地区に新ロボット工場を建設 |
2012-04 | FANUC Robotics Europe S.A.、FANUC FA Europe S.A.およびFANUC ROBOMACHINE EUROPE GmbH3社を統合し、FANUC Europe Corporationを発足 |
2012-12 | 筑波地区に新ロボドリル工場を建設 |
2013-05 | FANUC Robotics America CorporationおよびFANUC FA America Corporation2社を統合し、FANUC America Corporationを発足 |
2016-04 | 栃木県に壬生工場を建設 |
2017-10 | 壬生地区に新レーザ工場を建設 |
2018-04 | 筑波地区に新ロボット工場を建設 |
2018-09 | 新会社であるSHANGHAI-FANUC ROBOMACHINE CO., LTD.がSHANGHAI-FANUC Robotics CO., LTD.からロボマシン部門を引き継ぎ、新たな連結子会社として事業開始 |
事業内容
ファナックは、ファクトリーオートメーション(FA)の総合的なサプライヤーとして、幅広い事業を展開しています。同社の主要事業は、CNCシステム(コンピュータ数値制御とサーボモータ)、レーザー、ロボット(ロボットシステムを含む)、ロボマシン(ロボドリル、ロボショット、ロボカット)など、CNCシステム技術を基盤とした製品の開発、製造、販売及び保守サービスにあります。
ファナックは単一セグメントで事業を行っていますが、その商品部門はFA部門、ロボット部門、ロボマシン部門に大別されます。FA部門では、CNCシステムやレーザーが主要商品であり、ロボット部門ではロボット及びロボットシステムが、ロボマシン部門ではロボドリル(小型切削加工機)、ロボショット(電動射出成形機)、ロボカット(ワイヤ放電加工機)がそれぞれ主要商品となっています。
これらの製品は、ファナック本社のほか、FANUC America Corporation、FANUC Europe Corporation、KOREA FANUC CORPORATION、TAIWAN FANUC CORPORATION、FANUC INDIA PRIVATE LIMITEDなど、世界各地の関連会社を通じて提供されています。これにより、ファナックはグローバルにおける生産システムの自動化に貢献しています。
以上の事業内容から、ファナックは製造業の効率化と高度化を支える重要な役割を担っていることがわかります。同社の提供する技術とサービスは、産業の自動化と生産性向上に不可欠なものとなっています。
経営方針
ファナックは、工場の自動化を追求し続ける企業として、その成長戦略において、FA(ファクトリーオートメーション)、ロボット、ロボマシンの三つの主要事業を核としています。同社は、CNCシステム技術を基盤に、これらの事業を通じて製造業の効率化と高度化を支える役割を担っています。特に、IoTやAI技術を積極的に取り入れることで、顧客がファナックの製品をより効率的に利用できるように取り組んでいます。
経営環境の変化に対応するため、ファナックは長期的な視点を持ち、競争力のある製品開発と市場投入に注力しています。これには、研究開発投資の積極的な実施が含まれます。また、「one FANUC」という合言葉のもと、FA、ロボット、ロボマシンが一体となったトータルソリューションの提供を強化しています。
同社は、製品の「壊れない」「壊れる前に知らせる」「壊れてもすぐ直せる」を目指し、顧客の工場におけるダウンタイムの最小化と稼働率の向上を図っています。さらに、熟練労働者の確保が難しい状況に対応するため、使いやすさを重視した製品開発にも取り組んでいます。
グローバルな視点から、ファナックは生産拠点やサービス拠点の複数化、部品調達先の複数化、適切な部品在庫の保有など、サプライチェーンの強化にも努めています。これらの施策を通じて、顧客への安心と信頼を高め、激しい環境変化に適応することで、永続的な企業を目指しています。
人材が最重要であるとの観点から、ファナックは社員が働きやすい職場の実現やモチベーションの向上、人的資本への投資を重視しています。また、SDGsの達成に貢献することや、感染症対策を最優先としながら、商品供給とサービス活動の継続を図っています。