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カシオ計算機JP:6952
事業内容
カシオ計算機は、時計、コンシューマ、システム、その他の4つの事業セグメントを展開しています。これらのセグメントは、開発から生産、販売、サービスに至るまで幅広い事業活動を行っています。
時計セグメントでは、ウオッチやクロックなどの製品を提供しています。主要な生産拠点としては、山形カシオ株式会社やCasio Computer(Hong Kong)Ltd.、カシオ電子(深圳)有限公司などがあります。
コンシューマセグメントでは、電子辞書や電卓、電子文具、電子楽器などを手がけています。生産は山形カシオ株式会社やカシオ電子科技(中山)有限公司などが担当しています。
システムセグメントでは、HRソリューションや経営支援システムを提供しています。これらの製品は主に山形カシオ株式会社で生産されています。
その他のセグメントでは、成形部品や金型、非継続事業などを扱っています。生産は山形カシオ株式会社が行っています。
カシオ計算機の製品は、国内外で販売されています。国内では主に小売店や代理店を通じて販売され、海外では地域ごとの販売関係会社や代理店を通じて展開されています。サービス面では、カシオテクノ株式会社が保守サービスを提供しています。
経営方針
カシオ計算機は、2030年に向けた企業価値の最大化を目指し、経営理念「創造 貢献」を軸に成長戦略を推進しています。同社は「コア戦略」と「基盤戦略」を掲げ、新たな価値の創造やコアブランドの育成を通じて持続的な成長を目指しています。
2024年から2026年にかけての中期経営計画では、前半を「収益基盤強化期」とし、構造改革に注力しています。2026年には「変革・イノベーション創造期」として、コア事業の再成長や新規事業の創出を目指し、経営基盤の強化に取り組んでいます。
時計事業では、「G-SHOCK」の中・高価格帯カテゴリの拡大やブランドマーケティングの強化を進めています。EdTech事業では、関数電卓のユーザー体験向上を図り、新規ユーザー獲得に注力しています。サウンド事業では、高付加価値ジャンルのブランド認知拡大を目指しています。
カシオ計算機は、資本効率性を意識した経営を推進し、キャピタルアロケーション方針に基づき、成長投資やアライアンスを促進しています。これにより、中長期的な成長とROEの向上を図り、企業価値の向上を目指しています。
サステナビリティにおいては、「創造 貢献」の理念のもと、持続可能な社会への貢献を重視しています。再生可能エネルギーの活用や脱炭素社会の実現に向けた取り組みを進め、企業成長と社会発展の両立を図っています。
コーポレート・ガバナンスの強化も重要視しており、取締役会の体制を見直し、迅速な意思決定と適切な業務執行を推進しています。これにより、企業価値の向上と持続的な成長を実現するための基盤を強化しています。