エノモトJP:6928

時価総額
¥103.3億
PER
59.2倍
パワー半導体用リードフレーム、オプト用リードフレーム、コネクタ用部品の製造・販売、精密金型・周辺装置の製造。

沿革

1967年4月

精密金型の製作及び当該金型による電子部品等のプレス部品加工業を目的として、神奈川県津久井郡相模湖町(現 神奈川県相模原市緑区)に株式会社榎本製作所を設立。

1969年12月

業務拡張のため、山梨県北都留郡上野原町(現 山梨県上野原市)に上野原工場を新設。

1973年3月

神奈川県津久井郡相模湖町より山梨県北都留郡上野原町に本社を移転。

1987年4月

LED用リードフレームの拡販、金型部品加工の効率化を目的に山梨県塩山市(現 山梨県甲州市)に塩山工場(現 本社工場)を新設。

1990年7月

株式会社榎本製作所より株式会社エノモトに商号を変更。

1990年11月

日本証券業協会に店頭登録。

1991年6月

青森県五所川原市に株式会社津軽エノモト(現 津軽工場)を設立。

1995年3月

岩手県上閉伊郡大槌町に岩手工場を新設。

1995年8月

上野原工業団地内に上野原工場(現 本社工場)を移転。

1995年10月

フィリピン共和国カビテ州にENOMOTO PHILIPPINE MANUFACTURING Inc.を設立。(現 連結子会社)

1997年8月

株式会社岩手エノモト(現 岩手工場)を設立し、岩手工場を営業譲渡。

2000年11月

中華人民共和国香港にENOMOTO HONG KONG Co.,Ltd.を設立。(現 連結子会社)

2001年1月

2003年4月

中華人民共和国広東省中山市にZHONGSHAN ENOMOTO Co.,Ltd.を設立。(現 連結子会社)

本店所在地を山梨県北都留郡上野原市上野原8154番地19(現 山梨県上野原市上野原8154番地19)に変更。

2004年4月

子会社の株式会社津軽エノモトと株式会社岩手エノモトを吸収合併し、津軽工場及び岩手工場を設置。

2004年12月

日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。

2010年4月

2013年7月

2015年10月

2015年12月

2017年12月

2018年11月

2022年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。

東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。

塩山工場と上野原工場を統合し、本社工場を設置。

フィリピン共和国カビテ州にENOMOTO PHILIPPINE MANUFACTURING Inc.のカビテ第2工場を増
設。

東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から同取引所市場第二部へ市場変更。

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、同取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

事業内容

エノモト株式会社とそのグループ企業は、パワー半導体用リードフレーム、オプト用リードフレーム、コネクタ用部品の製造・販売を主軸に事業を展開しています。これらの製品は、民生用機器、産業用機器、自動車部品など幅広い分野で使用されており、同社は金属材料の精密加工に強みを持っています。特に、金属プレスやカシメ工程を一貫して行い、大量かつ安定的な生産・供給能力を有しています。

また、同社グループは、LED用リードフレームや各種ランプ用リードフレームなど、オプトエレクトロニクス分野においても製品を提供しています。これらの製品は、自動車部品メーカーや照明機器メーカーとの協働により、設計から大量生産まで対応しています。

コネクタ用部品に関しては、電子回路や光通信の接続部品としての需要があり、特にスマートフォンやウェアラブル端末向けの極小化が求められる部品を提供しています。同社グループは、金属端子部のプレス加工からメッキ加工、樹脂成形加工に至るまでの一貫生産を国内外で行っており、自動車向け部品の販売量も増加しています。

エノモトグループは、国内に4つの工場と、フィリピンと中国に海外工場を展開しており、国際的な事業展開を行っています。さらに、フィリピンにはENOMOTO PHILIPPINE MANUFACTURING Inc.、香港にはENOMOTO HONG KONG Co.,Ltd.、中国にはZHONGSHAN ENOMOTO Co.,Ltd.があり、これらの海外拠点では、リードフレームやコネクタ用部品の製造・販売を行っています。また、不動産賃貸事業も手掛けており、事業の多角化を図っています。

経営方針

エノモト株式会社は、その経営理念「経営の中心は人であり、健全なものづくりを通じて、豊かな社会の実現に貢献する」を基に、顧客に信頼される製品の提供と新製品の開発に注力しています。同社は、金属材料の精密加工に強みを持ち、パワー半導体用リードフレームやオプト用リードフレーム、コネクタ用部品の製造・販売を主軸に事業を展開しており、自動車部品や民生用機器など幅広い分野で使用される製品を提供しています。

2021年度から2023年度までの中期経営計画では、経営の質的向上とイノベーションに基づく企業価値の最大化を目指し、営業利益率8%以上、ROE9%以上の目標達成を掲げています。しかし、外部環境の変化により計画は2024年度から2026年度へと延期されました。

長期経営ビジョンとしては、「金型の技術で未来を創る ~より小さく より速く 最先端の技術で暮らしとビジネスのベストパートナーを目指す~」を掲げ、金型加工の高みを目指すとともに、新規技術の開発にも力を入れています。このビジョン達成のため、同社は品質改善と製造コスト低減を目的とした製造工程の自動化・効率化、スマートファクトリーの実現に向けた取り組みを強化しています。

また、成長分野への投資と収益力強化、金型技術の進化、スマートファクトリーによる経営資源の最適化、財務基盤の強化、人財育成と働き方改革、環境への取り組みなど、対処すべき課題にも積極的に取り組んでいます。これらの戦略と取り組みを通じて、エノモトは企業価値の最大化と社会への貢献を目指しています。