オプテックスグループJP:6914

時価総額
¥678.9億
PER
14.7倍
赤外線検知センサー、防犯・自動ドア製品、産業機器、LED照明、産業用コンピュータシステム、自動化機械装置の開発・製造・販売。

沿革

1979年5月

滋賀県大津市において、当社取締役相談役 小林 徹、元取締役副社長 有本 達也が自動ドア用センサ、防犯用センサの開発、販売のため資本金1,200万円をもってオプテックス株式会社(現オプテックスグループ株式会社)を設立

1983年5月

自動ドア用センサ及び防犯用センサの生産を強化するため、福井県丹生郡清水町(現福井市三留町)にオフロム株式会社をサンエー電機株式会社との共同出資にて設立

1984年3月

本社ビルを滋賀県大津市におの浜四丁目に新築し移転

1985年9月

当社製品の米国での直接販売のため、米国カリフォルニア州にOPTEX(U.S.A.),INC.を設立

1986年7月

東京都千代田区に東京営業所(現東京都新宿区)を設置

1989年4月

光電センサの開発を強化するため、京都市下京区に西ドイツエルヴィン・ジック社(現ドイツ SICK AG社)との合弁会社ジックオプテックス株式会社を設立

1990年1月

従業員の福利厚生を促進するため、滋賀県大津市にスポーツクラブの運営を主とするオーパルオプテックス株式会社(現連結子会社)を設立

   6月

滋賀県大津市に技術センターを開設

1991年5月

ヨーロッパ地域の輸出の拡大とニーズの把握を図るための販売拠点として、イギリスバークシャー州にOPTEX (EUROPE) LTD.(現連結子会社)を設立

   7月

社団法人日本証券業協会に株式を店頭登録

1994年2月

部材調達のため、香港にOPTEX(H.K.),LTD.(現連結子会社)を設立

1999年7月

米国カリフォルニア州にセンサとシステム事業に特化したOPTEX INCORPORATED(現連結子会社)を設立

2001年8月

㈱東京証券取引所市場第二部に上場

   11月

OPTEX (EUROPE) LIMITED(現連結子会社)が、イギリスSECURITY ENCLOSURES,LTD.の全株式を取得し子会社化

2002年1月

光電センサ事業を会社分割し、京都市山科区にオプテックス・エフエー株式会社(現連結子会社)を設立(現京都市下京区)

2003年2月

韓国ソウル市(現安養市)にOPTEX KOREA CO.,LTD.(現連結子会社)を設立

   4月

フランスサルバーニュにOPTEX SECURITY SAS(現連結子会社)を設立(現フランスアルナス)

   6月

㈱東京証券取引所市場第一部(現プライム市場)に上場

2004年3月

滋賀県大津市雄琴に本社新社屋を竣工(現雄琴事務所)

   4月

来客者数管理システム技術の獲得と融合による事業拡大を目指し、技研トラステム株式会社(現連結子会社)の全株式を取得し子会社化

   12月

OPTEX INCORPORATED(現連結子会社)を防犯用製品に特化させ、自動ドア用製品の販売のため、米国カリフォルニア州に現地法人OPTEX TECHNOLOGIES INC.を設立

東欧及びロシア地域への市場開拓を狙い、防犯用製品の販売拠点として、ポーランドワルシャワ市に0PTEX SECURITY Sp.z o.o.(現連結子会社)を設立

2005年8月

当社グループの生産体制を強化するため、中国広東省東莞市に現地法人OPTEX(DONGGUAN)CO.,LTD.(現連結子会社)を設立

オプテックス・エフエー株式会社(現連結子会社)が大阪証券取引所のヘラクレス市場(現東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場)に上場

2007年3月

防犯用製品において、遠隔画像監視モニタリングサービスに必要な現場ニーズを収集し、製品開発に活かすためにイギリスFARSIGHT SECURITY SERVICE LTD.(現連結子会社)を子会社化

2008年2月

自動ドア用センサのヨーロッパ地域での販売強化を目指し、持分法適用関連会社であったSECUMATIC B.V.(2008年9月1日付でOPTEX TECHNOLOGIES B.V.に商号変更(現連結子会社))の株式を追加取得し子会社化

   8月

画像処理技術やLSI・FPGAロジック設計に強みを有する株式会社ジーニック(現連結子会社)を子会社化

2010年9月

米国に設立したFIBER SENSYS,INC.(現連結子会社 2010年7月設立)が、Fiber SenSys,LLC(米国オレゴン州)から光ファイバー侵入検知システムの開発・販売を主業とする事業を譲受

2012年1月

監視カメラ用補助照明技術を獲得するため、RAYTEC LIMITED(現連結子会社)を子会社化

   12月

インド国内の市場開拓を狙い、インドハリヤナ州に合弁会社OPTEX PINNACLE INDIA PRIVATE LIMITED(現連結子会社)を設立

2014年1月

子会社を含めた営業体制の機能強化を図るため、OPTEX (EUROPE) LIMITED(現連結子会社)を欧州地域統括本社として位置づけ

2015年1月

OPTEX INCORPORATED(現連結子会社)とOPTEX TECHNOLOGIES INC.が合併し、OPTEX INCORPORATEDを米州地域統括本社として位置づけ

2016年5月

イギリスにおいてマシンビジョン用LED照明コントローラーの開発・販売を主業とするGARDASOFT VISION LIMITED(現連結子会社)の全株式を取得し子会社化

画像処理用LED照明装置分野でトップシェアを有するシーシーエス株式会社(現連結子会社)の株式を公開買付けにより取得し子会社化(当初持分63.5%)

   6月

監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行

2016年7月

東南アジア地域での市場開拓を狙い、タイバンコク市内にOPTEX (THAILAND) CO.,LTD.(現連結子会社)を設立

持株会社体制への移行のため、オプテックス新事業準備株式会社(現オプテックス株式会社)を100%出資にて設立

   8月

オプテックス新事業準備株式会社(現オプテックス株式会社)と吸収分割契約を締結

2017年1月

オプテックス・エフエー株式会社(現連結子会社)を株式交換により完全子会社化

吸収分割契約に基づき、当社が営むグループ経営管理事業を除く一切の事業をオプテックス新事業準備株式会社(現オプテックス株式会社)に承継し、持株会社体制へ移行するとともに、商号をオプテックスグループ株式会社に変更

2018年4月

オプテックス株式会社(現連結子会社)及びオプテックス・エフエー株式会社(現連結子会社)の生産部門を分割統合し、両社の生産関連機能を統括するオプテックス・エムエフジー株式会社(現連結子会社)を設立(営業開始2018年7月)

   6月

IoT戦略推進に向けたグループ内IT技術の確保のために株式会社スリーエース(現連結子会社)の全株式を取得し子会社化

   7月

シーシーエス株式会社(現連結子会社)を株式交換により完全子会社化

2019年8月

当社グループ事業子会社4社の東京営業拠点を統合し、東京都港区に新たなグループ拠点を開設

   12月

滋賀県大津市におの浜に本社を移転

2020年12月

ソリューションビジネス拡大のため、産業用コンピュータシステムメーカーのサンリツオートメイション株式会社(現連結子会社)の全株式を取得し子会社化

2021年3月

シーシーエス株式会社(現連結子会社)とオプテックス・エムエフジー株式会社(現連結子会社)の生産拠点を統合し、京都市伏見区に京都技術生産センターを開設

   11月

インダストリアルオートメーション事業の領域拡大と成長加速のため、自動化機械装置、画像処理検査装置メーカーのミツテック株式会社(現連結子会社)の全株式を取得し子会社化

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

オプテックスグループは、持株会社を含む42社で構成される企業グループで、赤外線を利用した検知センサーを中心に、防犯用製品、自動ドア用製品、産業機器用製品、LED照明関連製品、産業用コンピュータシステム、自動化機械装置などの開発、製造、販売を手がけています。同社グループは、主に「SS事業」「IA事業」「EMS事業」の3つのセグメントに分かれており、それぞれ特定の製品やサービスを提供しています。

SS事業では、防犯や自動ドアなどに使用される各種センサーや装置に関するシステムの開発、製造、販売を行っており、オプテックス株式会社や技研トラステム株式会社、株式会社ジーニックなどがこのセグメントに含まれます。海外では、OPTEX INCORPORATEDやFIBER SENSYS, INC.などが活動しています。

IA事業は、ファクトリーオートメーション用の光電センサー関連機器、画像処理用LED照明装置、制御装置、産業用コンピュータシステム、自動化機械装置などの開発、製造、販売を担当しています。国内ではオプテックス・エフエー株式会社やシーシーエス株式会社などが、海外では広州奥泰斯工業自動化控制設備有限公司やCCS America,Inc.などがこのセグメントに属しています。

EMS事業は、オプテックスグループ製品の製造及び電子機器の受託生産サービスを提供しており、オプテックス・エムエフジー株式会社が国内で、OPTEX (DONGGUAN)CO.,LTD.やOPTEX (H.K.),LTD.が海外で活動しています。

さらに、「その他」のカテゴリーでは、ソフトウェア開発やアウトドアアクティビティ及び環境体験学習の運営なども手がけており、株式会社スリーエースやオーパルオプテックス株式会社がこれに該当します。これらの多岐にわたる事業を通じて、オプテックスグループは幅広い分野での技術提供とサービス展開を行っています。

経営方針

オプテックスグループは、センサー技術を核とした多様な製品とサービスを提供するグローバル企業です。同社は、持続可能な社会の創出と企業及び従業員の共同成長を目指し、ベンチャースピリットに溢れる企業集団を目標としています。経営指標としては、ROE10%以上、連結売上高10%伸長、連結営業利益率15%以上を掲げ、これを達成するために基幹事業の成長、新規事業の育成、事業領域の拡大に注力しています。

中長期的な経営戦略として、オプテックスグループは、技術の高度化に加え、センサーから得られる情報の収集・分析・判断に関わるインテリジェントなシステムの提供を目指しています。これにより、ハードウェア中心のビジネスモデルから、顧客にトータルソリューションを提供するビジネスモデルへの変革を図っています。

また、グループ全体での間接コスト抑制や収益性回復に向けた取り組み、新規事業への投資強化、財務内容の健全化を通じて株主価値の持続的な増大を目指しています。生産性の向上にも注力し、従業員の報酬水準や満足度の向上を図り、人と企業の共成長を実現しています。

環境問題への取り組みも重視しており、2030年までにCO2削減目標を30%(2019年比)と設定。気候変動対応チームを組成し、温室効果ガスの測定や再生可能エネルギーの活用など、削減策の検討・実施と適切な開示を行っています。これらの戦略を通じて、オプテックスグループは技術革新と社会貢献を目指しています。