日本マイクロニクスJP:6871

時価総額
¥2745.7億
PER
66.5倍
半導体計測器具やLCD検査機器の開発・製造・販売を手掛ける、プローブカード事業とTE事業を展開。

沿革

1970年11月

シンクロスコープ、ファクシミリ、産業半導体、真空試験装置のメンテナンスを目的として、東京都目黒区上目黒五丁目27番16号にトーワ電気株式会社を設立

1971年7月

東京都武蔵野市に本社を移転

半導体を対象とした計測技術及び微細加工技術の研究開発を開始

1973年11月

半導体検査装置及び精密測定機器を開発、販売を開始

1975年4月

商号を株式会社日本マイクロニクスに変更

1976年3月

プローブカード開発

1977年8月

マニュアルプローバ1号機を完成

1981年5月

青森県南津軽郡平賀町(現 青森県平川市)に平賀工場を新設

1983年1月

マニュアルプローバ(モデル705)が日経産業新聞に重要特許抄録としてとりあげられる

1985年1月

大分県大分市に大分営業所を開設

1985年3月

青森県南津軽郡平賀町(現 青森県平川市)に新平賀工場(現 青森工場)を新設

1985年4月

青森営業所を開設

1985年8月

大分県大分市に大分工場を新設

1985年12月

液晶ディスプレイ検査装置1号機を完成

1986年7月

熊本県熊本市に熊本営業所を開設(2020年12月 大分テクノロジーラボラトリーと統合)

1987年3月

熊本県熊本市に熊本工場を新設

1989年8月

東京都三鷹市に研究開発拠点として研究開発センターを開設(2012年9月 本社・青森松崎工場と統合)

1992年1月

パッケージプローブ開発に着手

1994年6月

神戸市中央区に関西営業所(後に関西出張所へ名称変更)を開設(2020年4月 本社と統合)

1997年4月

日本証券業協会に株式を店頭登録

1997年6月

大分工場及び大分営業所を大分県大分市高江西に移転し、大分テクノロジーラボラトリーに名称変更

1998年12月

熊本工場を熊本県上益城郡益城町に移転し、熊本テクノロジーラボラトリーに名称変更(2012年9月 大分テクノロジーラボラトリーと統合)

1999年3月

米国にサンノゼ支店を開設

2000年7月

青森県南津軽郡平賀町(現 青森県平川市)に青森松崎工場を増設

2003年1月

中国に旺傑芯微電子(上海)有限公司を設立

2003年11月

韓国にMDK Co.,Ltd.を設立(2011年6月 MEK Co.,Ltd.と合併)

2004年5月

茨城県真壁郡関城町(現 茨城県筑西市)に茨城テクノロジーラボラトリーを開設(2011年11月 青森工場と統合)

2004年7月

台湾に美科樂電子股份有限公司を設立

2004年11月

青森松崎工場を増築

2004年12月

日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場

2005年1月

世界初の8インチウェーハー一括測定プローブカードを製品化

2005年3月

中国に邁嘉路微電子(上海)有限公司を設立

2005年5月

KES環境マネジメントシステムを認証取得

2005年5月

半導体BISTテスタを製品化

2005年9月

本社建物及び土地(借地権)を購入

2006年2月

ジャスダック証券取引所により、J-Stock銘柄に選定

2006年6月

米国にMJC Electronics Corporationを設立

2006年10月

東京都に株式会社MJCテクノを設立

2007年5月

青森工場に新棟を増築

2007年5月

独国にMJC Europe GmbHを設立

2008年6月

大分テクノロジーラボラトリーを増築

2008年10月

韓国にMEK Co.,Ltd.を設立

2010年1月

国内全拠点において国際規格ISO9001、ISO14001を認証取得

2011年4月

中国に昆山麦克芯微電子有限公司を設立

2013年7月

大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場

2015年11月

東京証券取引所市場第一部上場

2016年12月

シンガポールにMJC ELECTRONICS ASIA PTE.LTD.を設立

2017年10月

株式会社MJCテクノを吸収合併

2021年3月

監査等委員会設置会社へ移行

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

日本マイクロニクスは、半導体計測器具や半導体・LCD検査機器の開発、製造、販売を主な事業としています。同社グループは、日本マイクロニクス本体と子会社7社、その他1社で構成されており、幅広い製品ラインナップを提供しています。

事業セグメントは大きく分けて2つあります。第一のセグメントはプローブカード事業で、半導体計測器具が主要製品です。これらの製品は、日本マイクロニクスが開発・製造・販売するほか、昆山麦克芯微電子有限公司やMEK Co.,Ltd.で製造・販売されています。また、MJC Electronics Corporation、MJC Europe GmbH、美科樂電子股份有限公司、MJC ELECTRONICS ASIA PTE. LTD.では販売・保守サービスが提供されています。

第二のセグメントはTE事業で、LCD検査機器や半導体検査機器が主要製品です。LCD検査機器は、日本マイクロニクスと美科樂電子股份有限公司が製造・販売を行い、MEK Co.,Ltd.や邁嘉路微電子(上海)有限公司が保守サービスを提供しています。半導体検査機器についても、日本マイクロニクスが開発・製造・販売を手掛けています。

これらの事業を通じて、日本マイクロニクスグループは半導体およびLCD製造業界に対して、高品質な計測・検査ソリューションを提供しています。同社の製品は、製造プロセスの効率化や品質向上に貢献し、業界の発展を支えています。

経営方針

日本マイクロニクスは、電子計測技術を通じて社会に貢献することを経営理念とし、半導体やLCD関連製品の開発、製造、販売に注力しています。技術進歩の速いこの分野で、同社は技術開発と経営の効率化・合理化に取り組み、業績向上を目指しています。その基本方針として、蓄積された技術と製造ノウハウの結集、技術開発への注力、創造性豊かな企業文化の構築、そして品質、納期、コスト、コンプライアンス、サービス、安全(QDCCSSS)の改善と改革に全社員が力を結集することを挙げています。

中期経営計画「MJC Future Vision」では、技術革新に挑み続けるリーディングカンパニーとしての地位の維持、顧客ニーズに即応した製品開発と拡販、新たな分野への挑戦、そしてグローバルな人材育成を基本方針として掲げています。これらの方針の下、QDCCSSSをさらに推進し、品質と納期での競争力を高め、市場への安心・安全の提供を通じて社会の発展に貢献することを目指しています。

経営上の目標としては、株主価値の重視と企業価値の増大を掲げ、ROE(自己資本利益率)等の指標の向上を目指しています。また、フリーキャッシュフローを有望な事業の研究開発や設備投資に投下し、将来の企業価値の増大を図る方針です。

重点施策としては、技術力と開発力の進化、企業文化の追求とブランド力の向上、グローバルに活躍する人材の育成に注力しています。プローブカード事業では、リーディングカンパニーとしての地位の維持、ロジック製品の販売拡大、グローバル展開の強化を目指しています。TE事業では、安定収益の確保、新製品とアジア顧客販売ルートの開発、生産性の効率改善に取り組んでいます。

これらの戦略を通じて、日本マイクロニクスは半導体およびLCD製造業界における高品質な計測・検査ソリューションの提供を続け、業界の発展に貢献していく方針です。