東亜ディーケーケーJP:6848

時価総額
¥170.6億
PER
12.1倍
環境・プロセス分析機器、科学分析機器、医療関連機器、産業用ガス検知警報器の製造販売、不動産賃貸事業を展開。

沿革

1944年9月

CR発振器等の通信用測定器の製造販売のため、東京都小石川区(現文京区)高田老松町に東亜電波工業株式会社を設立。

1949年8月

東京都新宿区高田馬場に移転。

1958年4月

東京都新宿区高田馬場に工場用建物を建設。

1961年9月

埼玉県狭山市に工場用地を取得。

1961年11月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。

1963年5月

埼玉県狭山市に狭山工場を建設。

1967年5月

埼玉県狭山市に狭山工場を増設。

1967年6月

連結子会社アリス電子工業㈱(当社に吸収合併)を埼玉県狭山市に設立。

1968年4月

東京都新宿区高田馬場に本社ビル完成。

1973年8月

連結子会社岩手東亜電波㈱(現 岩手東亜DKK㈱)を岩手県遠野市に設立。

1984年9月

東京都新宿区高田馬場に賃貸用ビルを完成し、不動産賃貸事業を開始。

1995年7月

ISO9001を認証取得。

2000年10月

電気化学計器株式会社と合併し、商号を東亜ディーケーケー株式会社に変更。
合併により3社が連結子会社となる。
 山形ディーケーケー㈱(1990年10月設立 現 山形東亜DKK㈱)
 ディーケーケーエンジニアリング㈱(1994年12月設立 現 東亜DKKサービス㈱)
 ディーケーケーアナリティカ㈱(1999年4月設立 当社に吸収合併)

2000年10月

ISO14001を認証取得。

2002年8月

アリス電子工業㈱(当社に吸収合併)を狭山テクニカルセンター内へ移転。

2003年10月

埼玉県狭山市に所在する事業用土地の賃貸を開始。

2005年2月

多目的ホールを狭山テクニカルセンター内に新築。

2005年10月

バイオニクス機器㈱(東京都東大和市)を株式交換による完全子会社化。

2005年11月

ハック・カンパニーと業務及び資本提携契約を締結。

2006年11月

電子計測機器部門を日置電機株式会社へ事業譲渡。

2006年12月

山形東亜DKK㈱工場増設。

2010年10月

開発研究センターを狭山テクニカルセンター内に新築。

東亜DKKサービス㈱を東京エンジニアリングセンター内へ移転。

2010年12月

ハック・カンパニーと業務及び資本提携に関する補訂合意を締結。

2013年10月

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。

2015年12月

韓国にソウル連絡事務所開設。

2017年10月

医療関連機器生産棟を狭山テクニカルセンター内に新築。

2019年4月

東亜DKKアナリティカ㈱(旧ディーケーケーアナリティカ㈱)を吸収合併。

2020年4月

アリス東亜DKK㈱(旧アリス電子工業㈱)を吸収合併。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所スタンダード市場に移行。

ISO13485を認証取得。

事業内容

東亜ディーケーケーは、計測機器事業と不動産賃貸事業の二つの主要なセグメントを持つ企業です。計測機器事業では、環境・プロセス分析機器、科学分析機器、医療関連機器、産業用ガス検知警報器などの製造販売を行っています。このセグメントにおいて、製造の大部分は連結子会社である山形東亜DKK株式会社及び岩手東亜DKK株式会社に委託されています。また、ハック・カンパニーの国内総代理店としての販売活動も行っています。

医療関連機器に関しては、自社ブランド製品の製造販売のほか、他社へのOEM供給も手掛けています。産業用ガス検知警報器は、連結子会社であるバイオニクス機器株式会社が製造販売を担当しています。

電極・標準液の製造販売も同社の事業の一環であり、こちらも山形東亜DKK株式会社及び岩手東亜DKK株式会社が主に製造を担っています。保守・サービスについては、東亜DKKサービス株式会社、非連結子会社である株式会社ディーケーケーサービス茨城及び関連会社3社が担当しており、バイオニクス機器株式会社製品の保守・サービスはバイオニクス機器株式会社自身が行っています。

不動産賃貸事業では、東京都新宿区に本社を構え、隣接する賃貸ビルを含む不動産の賃貸を行っています。これらの事業を通じて、東亜ディーケーケーは幅広い分野でのニーズに応える製品とサービスを提供しています。

経営方針

東亜ディーケーケーは、その経営理念「誠実・創造・挑戦」を軸に、水、大気、医療、ガスの4つの分野で成長製品を創出し、ステークホルダーから支持される企業を目指しています。同社は、中期経営計画を策定し、成長戦略を着実に推進することで企業価値の向上に努めています。経営環境においては、部材の価格高騰や供給不足、地政学的リスクなど不透明な要素が存在しますが、計測機器市場の中長期的な拡大傾向と、社会インフラ市場や新市場における計測需要の多様化に対応するため、経営資源のシフトや生産体制の強化、ESG経営の推進などに取り組んでいます。

中期経営計画(2022年4月〜2025年3月)では、売上高、営業利益、自己資本利益率を客観的な指標として掲げ、持続的成長と企業価値向上を目指しています。具体的には、部材の代替や調達ルートの拡大、販売価格の改定や業務効率化によるコスト削減、研究開発や新生産棟建設、DX推進、人的資本投資など、将来の成長に向けた投資を推進しています。

また、社会の潮流変化に即応した製品・サービスの開発・提供、顧客満足度の向上、アジアを中心とした地域拡大、経営基盤の整備とブランド力の強化、ESG経営への持続的取り組みなどを中期経営計画の要諦として掲げ、持続的な成長基盤の構築と目標達成を目指しています。これらの施策を通じて、東亜ディーケーケーは持続可能な企業価値の向上と社会への貢献を目指しています。