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大井電気JP:6822
事業内容
大井電気は、情報通信機器の製造販売とネットワーク工事保守を主な事業としています。グループは大井電気とその子会社5社で構成され、それぞれが独立した経営単位として活動しています。
情報通信機器製造販売セグメントでは、大井電気が光伝送システム、セキュリティ・監視システム、リモート計測・センシングシステム、無線応用システムの関連機器を製造販売しています。また、オオイテクノ株式会社は関連機器のソフトウェアを製造販売し、大井電気製品に用いるソフトウェアの製造も受託しています。
ネットワーク工事保守セグメントでは、日本フィールド・エンジニアリング株式会社と日本テクニカル・サービス株式会社が通信設備、光ネットワーク、CATV等の工事及び保守を行っています。日本フィールド・エンジニアリングの一部業務は株式会社エヌ・エフ・サービスに委託されています。
その他の事業として、大井電気の本社及び製作所の清掃、食堂業務などの会社施設周りのサービス業務や従業員向けの福利厚生業務の一部を株式会社クリエイト・オオイに委託しています。
経営方針
大井電気は、持続的成長を目指し、情報通信機器とネットワーク工事保守を中心に事業を展開しています。同社は、豊かな自然環境の保護を使命とし、技術革新を通じて社会に貢献することを経営理念としています。特に、社会インフラ向けの情報通信機器と関連サービスを提供し、企業価値の向上を図っています。
同社の成長戦略は、グループ各社の自立経営を基本としつつ、シナジーを発揮することで事業規模と利益の拡大を目指すことです。情報通信機器製造販売では、2025年度から始まる第2世代スマートメーターの導入に伴い、関連事業の拡大を見込んでいます。また、ガス・水道向けスマートメーター関連事業への参入も進めています。
ネットワーク工事保守事業では、5G基地局の設置が一巡した後も、防災・減災に必要な通信インフラの整備を中心に事業を拡大しています。新規顧客の開拓やネットワーク機器販売を伴う工事案件の獲得に注力し、事業領域の拡大と利益成長を図っています。
大井電気の中期経営計画(2023-2025)では、「独自の技術力をもって世の中に貢献する」をビジョンとし、情報通信分野での特長ある製品やサービスを通じて成長基盤を確立することを目指しています。2024年度には、売上高と営業利益が計画を大幅に上回る実績を達成しました。
同社は、情報通信技術の高度化や製品の付加価値向上に取り組み、AIやクラウドサービスを活用したソリューション提供を進めています。また、製造コストの高止まりに対応するため、調達レジリエンスの強化や販売価格への転嫁を推進しています。これにより、安定的な収益基盤の構築を図り、成長分野への参入を進めています。