古野電気JP:6814

時価総額
¥2510.1億
PER
16.1倍
超音波と電磁波技術を基に、舶用電子機器、産業用電子機器、無線LANアクセスポイント、ハンディターミナルの製造販売。

事業内容

古野電気は、超音波および電磁波を基にしたセンサー技術を活用し、主に舶用電子機器と産業用電子機器の製造販売を行っています。同社は、35の連結子会社、1つの非連結子会社、2つの関連会社を持つ企業グループを形成しています。

舶用事業では、航海機器、漁労機器、無線通信装置などを提供しています。これらの製品は、古野電気自身やFURUNO FINLAND OY、ELECTRONIC NAVIGATION LIMITED、古野香港有限公司が製造し、FURUNO U.S.A., INC.やFURUNO(UK)LTD.などの海外拠点が販売しています。

産業用事業では、医療機器、ITS機器、GPS機器、航空機用電子装置などを手がけています。これらの製品は、古野電気と孚諾科技(大連)有限公司が製造・販売しています。

無線LAN・ハンディターミナル事業では、株式会社フルノシステムズが無線LANアクセスポイントやハンディターミナルの製造・販売を行っています。これにより、通信インフラの構築を支援しています。

その他の事業として、ラボテック・インターナショナル株式会社が電磁環境試験事業を展開しています。これにより、製品の電磁環境適合性を確認するサービスを提供しています。

経営方針

古野電気は、2030年までの成長を見据えた「FURUNO GLOBAL VISION“NAVI NEXT 2030”」を掲げています。このビジョンは、事業ビジョンと人財・企業風土ビジョンの2つの柱から成り立ち、顧客提供価値と企業価値の持続的な向上を目指しています。

事業ビジョンでは、「安全安心・快適、人と環境に優しい社会・航海の実現」を掲げています。古野電気は、海陸問わず安全で快適な環境を提供し、人と環境に優しい社会を目指しています。これにより、既存事業の価値を拡充し、新規事業の育成を推進しています。

人財・企業風土ビジョンでは、「VALUE through GLOBALIZATION and SPEED」を掲げ、グローバル化と迅速な行動を重視しています。これにより、社会にさらなる価値を創造し、ステークホルダーと共に成長を目指しています。

古野電気は、フェーズ1から3までの段階的な成長戦略を展開しています。フェーズ1では体質改善を行い、フェーズ2では技術と事業の柱を構築、フェーズ3では企業規模と収益性の実現を目指します。

中期経営計画では、2024年から2026年までの3年間をフェーズ2とし、利益水準の向上と売上規模の拡大を目指しています。最終年度には自己資本経常利益率10%以上を目指し、安定した配当性向を実現する計画です。

古野電気は、舶用事業や産業用事業、無線LAN・ハンディターミナル事業を通じて、グローバルな市場での成長を目指しています。特に舶用事業では、ライフサイクルサポートを強化し、DXを推進しています。

サステナブル経営の実現に向け、古野電気は戦略的な投資を行い、新規事業の早期事業化を目指しています。また、ダイバーシティを推進し、多様な人財の育成と確保に努めています。

古野電気は、コーポレート・ガバナンスの充実を図り、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。これにより、株主や投資家との対話を通じて、資本コストの低減を図っています。