TOAJP:6809

時価総額
¥545.2億
PER
17.5倍
音響製品や映像製品の開発・製造・販売を行い、鉄道車両関連製品や空港向け放送システムソリューションも提供する企業。

事業内容

TOAは、音響分野と映像分野を中心に事業を展開している企業です。TOAグループは、TOA本社を含む30社で構成され、製品の製造、販売、関連事業を行っています。事業セグメントは地域別に分かれており、日本、アジア・パシフィック、欧州・中東・アフリカ、アメリカ、中国・東アジアの5つの区分があります。

日本セグメントでは、TOAが企画・開発した製品をアコースやPT. TOA GALVA INDUSTRIES.、得洋電子工業股份有限公司が音響製品を、タケックスが映像製品を開発・製造しています。販売はTOAとTOAエンジニアリングが担当し、TOAエンジニアリングとジーベックは専門機能を持っています。また、TOAエンジニアリングとTOA Communication Systems, Inc.は鉄道車両関連製品の製造販売を行っています。

アジア・パシフィックセグメントでは、TOA ELECTRONICS PTE LTDを含む6社が製品の販売を行っています。欧州・中東・アフリカセグメントでは、TOA Electronics Europe G.m.b.H.を含む3社が製品を販売し、PA-Vox Holding B.V.を含む4社が空港施設や航空業界向けの放送システムソリューションを開発・販売しています。

アメリカセグメントでは、TOA ELECTRONICS, INC.を含む2社が製品の販売を行っています。中国・東アジアセグメントでは、TOA (CHINA) LIMITEDを含む3社が製品の販売を担当しています。TOAグループは、開発・製造・販売の各機能を分担し、事業の一体性を保ちながら運営しています。国内市場では代理店を通じて、海外市場では現地販売子会社を通じて製品を販売しています。

経営方針

TOAは、音によるコミュニケーションを通じて社会に貢献することを目指す国際企業です。同社は「三つの安心」を経営基本方針とし、顧客、取引先、従業員に対して安心を提供することを重視しています。これにより、全てのステークホルダーの信頼と期待に応えることを目指しています。

TOAは2026年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定し、売上高54,500百万円、営業利益4,500百万円を目標としています。この計画では、収益力と競争力の向上、新成長分野の探索と創造を進めることが重要視されています。特に、デジタルシフトと人材育成に注力し、成長を加速させる方針です。

同社は「Dr. Sound」という2030年を見据えた経営ビジョンを掲げ、音のプロフェッショナル集団として社会の音を良くすることを目指しています。これにより、社会課題の解決を図り、人々の笑顔を実現することを目指しています。音の報せる力を活用し、パブリック空間での音体験を向上させることに注力しています。

TOAは、エンジニアリング・ノウハウとAI技術を組み合わせ、最適な音環境を提供するソリューションの自動化を進めています。また、パブリック空間の音がもたらす効果を実証し、ノウハウを蓄積することで、より良い体験を提供するプラットフォームを構築しています。これにより、つながるビジネスの進化を図っています。

同社は、デジタルツールを活用したサプライチェーンのマネジメント拡大や、ネットワーク技術を活用した新たなコミュニケーションシステムの開発を進めています。これにより、デジタルマーケティングによるデマンド創出を図り、効果的な施策を迅速に展開しています。これらの取り組みを通じて、TOAは持続的な成長を目指しています。