- 日本企業
- TOA
TOAJP:6809
沿革
1934年9月 |
東亞特殊電機製作所として創業。トランペットスピーカー、マイクロホン等の製造販売を開始。 |
1949年4月 |
法人組織に改組し、東亞特殊電機株式会社を設立。 |
1953年8月 |
大阪営業所を開設。以後、全国各地に販売事業所を開設。 |
1958年2月 |
東亞商事株式会社を吸収合併。(合併比率1:1) |
1962年5月 |
兵庫県宝塚市に工場新設。(現 ナレッジスクエア) |
1970年12月 |
佐賀県武雄市に武雄トーア㈱を設立(1991年4月 タケックス㈱(現・連結子会社)に社名変更)。 以後、製品系列別専門生産の子会社設立による生産体制整備を推進。 |
1972年2月 |
医用電子(ME)機器部門を東亞医用電子株式会社に営業譲渡。(1998年10月シスメックス㈱に社名変更) |
1973年9月 |
西独に販売子会社TOA ELECTRIC DEUTSCHLAND G.m.b.H.を設立。 (1983年2月 TOA Electronics Europe G.m.b.H.(現・連結子会社)に改組) |
1974年7月 |
米国に販売子会社TOA ELECTRONICS, INC.(現・連結子会社)を設立。 |
1975年6月 |
インドネシアに現地生産合弁会社PT. TOA GALVA INDUSTRIES.(現・連結子会社)を設立。 |
1977年4月 |
英国支店を開設。(1983年2月 現地法人TOA ELECTRONICS LTD.に改組) (2000年8月 TOA CORPORATION(UK)LIMITED(現・連結子会社)に社名変更) |
1977年9月 |
大阪証券取引所市場第二部に上場。 |
1980年12月 |
兵庫県宝塚市に音響センター新設(現 ナレッジスクエア オトラボ)。 |
1988年5月 |
業容の発展に備え、事業目的を変更。 |
1989年1月 |
台湾に販売子会社TOA ELECTRONICS TAIWAN CORPORATION(現・連結子会社)を設立。 |
1989年5月 |
神戸市中央区に本社社屋、音響ホール等を新設。 |
1989年10月 |
神戸市中央区に本店を移転し、社名を「TOA株式会社」に変更。 |
1990年7月 |
カナダに販売子会社TOA CANADA CORPORATION(現・連結子会社)を設立。 |
1992年5月 |
品質保証規格「ISO9001」認証取得。 |
1995年1月 |
香港に販売子会社TOA(HONG KONG)LIMITED(現・連結子会社)を設立。 |
1996年8月 |
東京証券取引所市場第二部に上場。 |
1997年12月 |
東京・大阪両証券取引所市場第一部指定。 |
1998年3月 |
兵庫県宝塚市に研究開発兼オフィスビルを建設(現 ナレッジスクエア 本館)。 |
2001年3月 |
品質保証規格「ISO14001」認証取得。 |
2001年10月 |
台湾の得洋電子工業股份有限公司(現・連結子会社)への出資比率を15%から34%に拡大。 |
2001年11月 |
ベトナムに現地生産工場TOA VIETNAM CO.,LTD.(現・連結子会社)を設立。 |
2001年12月 |
シンガポールに販売子会社TOA ELECTRONICS PTE LTD(現・連結子会社)を設立。 |
2002年11月 |
中国に販売子会社TOA (CHINA) LIMITED.(現・連結子会社)を設立。 |
2008年3月 |
マレーシアに販売子会社TOA ELECTRONICS PTE LTD(現・連結子会社)の出資子会社TOA ELECTRONICS (M) SDN. BHD.(現・連結子会社)を設立。 |
2008年10月 |
国内子会社2社(アコース㈱、パスコ㈱)を合併し、アコース㈱(現・連結子会社)を存続会社とする。 |
2009年4月 |
南アフリカ共和国に販売子会社TOA Electronics Europe G.m.b.H.の現地販売合弁会社TOA ELECTRONICS SOUTHERN AFRICA (PROPRIETARY) LIMITED(現・連結子会社)を設立。 |
2010年1月 |
米国に鉄道車両関連事業を専門的に取り扱うTOA Communication Systems, Inc.(現・連結子会社)を設立。 |
2010年6月 |
インドネシアの現地販売合弁会社PT. TOA GALVA PRIMA KARYA(現・連結子会社)の株式を取得し、また、タイに現地販売合弁会社TOA Electronics (Thailand) Co., Ltd.(現・連結子会社)を設立。 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所市場第一部に上場。 |
2013年12月 |
ベトナムに販売子会社TOA ELECTRONICS VIETNAM COMPANY LIMITED(現・連結子会社)を設立。 |
2020年12月 |
兵庫県宝塚市に新研究開発棟(ココラボ)を据えた研究開発拠点「ナレッジスクエア」を開設。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分再編に伴い、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。 |
事業内容
TOAグループは、音響および映像分野に特化した製品の開発、製造、販売を行っている企業です。グループはTOA株式会社を中心に、子会社23社および関連会社1社から成り立ち、全体で25社で構成されています。事業セグメントは、地域別に分けられており、日本、アジア・パシフィック、欧州・中東・アフリカ、アメリカ、中国・東アジアの5つのセグメントに分類されています。
日本セグメントでは、アコース株式会社、PT. TOA GALVA INDUSTRIES、得洋電子工業股份有限公司が音響製品の開発と製造を、タケックス株式会社が映像製品の開発と製造を、TOA VIETNAM CO., LTD.が音響および映像製品の開発と製造を担当しています。販売はTOA株式会社とTOAエンジニアリング株式会社が行い、TOAエンジニアリング株式会社と株式会社ジーベックは専門機能を有しています。また、TOAエンジニアリング株式会社とTOA Communication Systems, Inc.は鉄道車両関連製品の製造販売を行っています。
アジア・パシフィックセグメントでは、TOA ELECTRONICS PTE LTDを含む5社が製品の販売を担当しています。欧州・中東・アフリカセグメントでは、TOA Electronics Europe G.m.b.H.を含む2社が、アメリカセグメントではTOA ELECTRONICS, INC.を含む1社が、中国・東アジアセグメントではTOA (CHINA) LIMITED.を含む2社がそれぞれ製品の販売を行っています。
グループ各社は開発・製造および販売に機能分担しており、開発と生産会社は事業別に一体性を持たせています。国内市場では代理店を経由し、海外市場では主に現地販売子会社を経由して販売しています。TOAエンジニアリング株式会社はエンジニアリングのサポートおよび鉄道車両関連事業を、株式会社ジーベックはソフト企画制作、音響ホール・スタジオ等の管理・運営などの専門機能を、TOA Communication Systems, Inc.は鉄道車両関連事業を分担しています。
経営方針
TOAグループは、音響および映像技術の専門企業として、顧客に安心して使用できる製品の提供、取引先との信頼関係の構築、従業員の働きやすい環境作りを経営の基本方針として掲げています。同社は、社会全体の「音によるコミュニケーション」への貢献を目指し、創造的な商品開発と市場細分化に徹底して取り組んでいます。
2024年3月期の目標として、売上高48,000百万円、営業利益2,500百万円を設定し、2026年3月期には売上高52,000百万円、営業利益4,500百万円を目指しています。これらの目標達成に向け、TOAグループは「Dr. Sound -社会の音を良くするプロフェッショナル集団-」という経営ビジョン2030を掲げ、社会課題の解決に貢献する製品やサービスの提供を目指しています。
具体的な成長戦略として、パブリック空間での音環境の最適化を目指し、エンジニアリング・ノウハウとAI技術の組み合わせによるソリューションの自動化・自律化を進めています。また、音と映像の遠隔伝送・制御技術を活用し、地域やマーケットに根差した活動を強化しています。
デジタルシフトの推進と人材育成にも注力し、デジタルツールの整備やデータ活用による新たなビジネスの創出、多様性を活かした人材配置などを通じて、収益力と競争力の向上を図っています。これらの取り組みを通じ、TOAグループは新たな成長基盤の構築を目指しています。