日本航空電子工業JP:6807

時価総額
¥1690.8億
PER
27倍
コネクタ、インターフェース・ソリューション、航機の各事業セグメントで、スマートフォン用コネクタや車載用タッチパネル、飛行制御装置などを製造・販売。

事業内容

日本航空電子工業は、コネクタ、インターフェース・ソリューション、航機の3つの主要な事業セグメントを持っています。これらの事業は、同社とその子会社26社(うち海外子会社16社)および関連会社2社によって構成されています。

コネクタ事業では、スマートフォンや車載カメラ、ECUなどの自動車向け製品、FA・工作機械、通信ネットワーク機器、ゲーム機器向けの各種コネクタを製造・販売しています。これにより、情報通信、自動車、産業機器など幅広い分野に対応しています。

インターフェース・ソリューション事業では、車載用静電タッチパネルや産業機器用・医療機器用のタッチ入力モニタ・操作パネルを製造・販売しています。これにより、自動車や産業機器、医療機器向けの製品を提供しています。

航機事業では、飛行制御装置、慣性航法装置、電波高度計などの防衛・宇宙用電子機器を製造・販売しています。また、半導体製造装置向けの制振・駆動用機器や油田掘削用センサパッケージも取り扱っています。

その他の事業として、物品の販売や物流サービスを行っています。これにより、同社グループ全体の効率的な運営を支えています。

経営方針

日本航空電子工業は、成長戦略として「5Gでつながる環境にやさしい次世代モビリティ・IoT社会」の実現を掲げています。同社は、デジタル化やリモート化の進展、脱炭素化の流れを背景に、技術開発力を活かして社会に貢献し、企業としての成長を目指しています。

同社は2025年度を最終年度とする中期経営計画を策定し、3つの重点市場である自動車、産機・インフラ、携帯機器市場に注力しています。これに加え、2024年度からは航空・宇宙市場を第4の重点市場として取り組みを強化しています。

成長戦略の一環として、コネクタ事業では自動車市場での電装化やEV化に対応し、携帯機器市場では最先端製品の開発を強化しています。産機・インフラ市場では、省人化・自動化ニーズに応じた製品展開を進めています。

インターフェース・ソリューション事業では、新生産ラインの構築を通じて生産性を向上させ、自動車市場では新領域の開拓を目指しています。航機事業では、防衛・宇宙市場での事業基盤を強化し、民間市場向けにも技術を展開しています。

財務戦略としては、資本効率の向上を目指し、バランスシートの効率化や資本収益性の向上を推進しています。成長投資を最優先としつつ、財務体質の強化と株主還元をバランスよく行う方針です。

日本航空電子工業は、サステナビリティ経営の推進にも注力しており、2024年にサステナビリティ推進室を設置しました。これにより、持続可能な成長を目指し、社会的責任を果たす体制を整えています。