- 日本企業
- ローランド ディー.ジー.
ローランド ディー.ジー.JP:6789
沿革
1981年 5月 |
資本金2,000万円で、大阪市住之江区にアムデック株式会社(現 ローランド ディー.ジー.株式会社)を設立 |
大阪営業所を大阪市住之江区(現所在地 大阪市淀川区)に設置 |
|
1981年 8月 |
東京営業所を東京都千代田区(現所在地 東京都港区)に新設 |
コンパクト・エフェクター(効果音付加機器)組立キットを販売開始 |
|
1982年 5月 |
小型ペンプロッタ「DXY-100」を販売開始 |
1982年 9月 |
浜松工場を静岡県浜松市高丘町に新設 |
1983年 6月 |
ローランド ディー.ジー.株式会社に社名変更 |
1985年 1月 |
ベルギーにRoland DG Europe N.V.を設立(1992年4月、Roland DG Benelux N.V.に社名変更) |
1985年12月 |
本社を静岡県浜松市高丘町に移転 |
1986年 2月 |
モデリングマシン「PNC-3000」を販売開始 |
1987年12月 |
彫刻マシン「PNC-2000」を販売開始 |
1988年 5月 |
カッティングプロッタ「PNC-1000」を販売開始 |
本社及び浜松工場を静岡県浜松市大久保町の浜松技術工業団地内に移転 |
|
1988年 7月 |
オーストラリアにRoland DG Australia Pty. Ltd.を設立 |
1990年 3月 |
米国のRoland Studio Systems, Inc.の全株式を買収(1990年7月、Roland DGA Corporationに社名変更) |
1992年 3月 |
都田事業所(現 本社)を静岡県浜松市新都田の浜松テクノポリス内に新設(営業部門及び開発、生産部門の一部を移転) |
1995年10月 |
世界初のカラープリント・カッター「PNC-5000」を販売開始 |
1997年 1月 |
インクジェット方式によるカッティング機能付き大型カラープリンター「CJ-70」を販売開始 |
1997年12月 |
本社を都田事業所に移転し、旧本社を大久保事業所とする |
1999年 2月 |
品質管理と品質保証に関する国際規格「ISO 9001」の認証を取得 |
1999年10月 |
本社工場に新工場棟を増設し、生産能力を増強 |
2000年 2月 |
環境マネジメントシステムの国際規格「ISO 14001」の認証を取得 |
2000年 5月 |
メタル・プリンター「メタザ(MPX-50)」を販売開始 |
2000年10月 |
東京証券取引所市場第二部に上場 |
2002年 1月 |
英国にRoland DG (U.K.) Ltd.を設立 |
2002年 3月 |
東京証券取引所市場第一部に指定替え |
2003年 7月 |
環境配慮型溶剤系インク「ECO-SOL INK」(エコソル・インク)を販売開始 |
2003年10月 |
オンデマンド印刷向け中型カラープリンター「VersaCAMM SP-300」を販売開始 |
2005年 4月 |
スペインにRoland Digital Group Iberia, S.L.を設立 |
2005年12月 |
新たな生産拠点として都田事業所を浜松市新都田に新設 |
2006年 7月 |
イタリアにおいてRoland Europe S.p.A.からRoland DG Mid Europe S.r.l.を取得 |
2008年 9月 |
UV硬化型カラープリンター「VersaUV LEC-300」を販売開始 |
2008年10月 |
デンマークにRoland DG Denmark A/Sを設立(2009年1月、Roland DG North Europe A/Sに社名変更) |
2008年11月 |
都田事業所を増築し、生産を効率化、及び生産能力を増強 |
2010年 6月 |
デンタル加工機「DWX-30」を販売開始 |
2011年11月 |
タイにRoland Digital Group (Thailand) Ltd.を設立 |
2012年 1月 |
スペインにRoland DG EMEA, S.L.を設立 |
2012年10月 |
中国にRoland DG (China) Corporationを設立 |
2012年12月 |
韓国にRoland DG Korea Inc.を設立 |
2013年 3月 |
ブラジルにおいてRoland DG Brasil Ltd.を取得 |
2014年 3月 |
オランダにRoland DG Europe Holdings B.V.を設立 |
2017年 4月 |
3D事業を担うDGSHAPE株式会社が営業開始 |
2022年 1月 |
Roland DG Benelux N.V.を存続会社、Roland DG Europe Holdings B.V.を消滅会社とする吸収合併を行い、Roland DG EMEA N.V. に商号変更 |
2022年 4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行 |
事業内容
ローランド ディー.ジー.とそのグループ会社は、コンピュータ周辺機器の製造販売を主な事業としています。同社グループは、ローランド ディー.ジー.本体と17の子会社で構成されており、事業セグメントは単一であるため、特定のセグメントに分けることはありません。
製品の開発は、主にローランド ディー.ジー.とその子会社であるDGSHAPE株式会社が担当しています。製造は、タイにある子会社Roland Digital Group (Thailand) Ltd.が中心となって行っており、デジタルデータを活用したセル生産方式や3次元CADを用いた「デジタルファクトリー」の導入により、開発から生産までの効率化を図っています。
販売体制については、国内ではローランド ディー.ジー.とDGSHAPE株式会社が契約販売店を通じて製品を提供しています。海外では、同社とDGSHAPE株式会社が海外販売子会社や契約販売店を通じて製品を供給しています。
ローランド ディー.ジー.の連結子会社は16社あり、これらの子会社は製品の販売、マーケティング活動、製造、バックオフィス業務などを担っています。具体的には、米国、欧州、オーストラリア、中国、韓国、ブラジルなど世界各地に販売子会社を持ち、地域に応じた販売促進活動やアフターサービスの提供を行っています。また、欧州ではグループ会社の資金管理やマーケティング活動も行っており、タイの子会社は製品の主要な製造拠点となっています。
経営方針
ローランド ディー.ジー.は、その中期経営計画において、「筋肉質な企業体質への変革」と「事業ポートフォリオの転換」を二つの主要な柱として掲げています。2021年から2023年にかけての計画では、構造改革を通じて企業体質の強化を図り、同時に新たな事業領域への進出を目指しています。具体的には、生産拠点の集約や早期希望退職制度による人員の適正化を実施し、コスト構造の見直しを進めています。
同社は、デジタル制御技術を基盤として、高付加価値市場の創出に注力しており、特にデジタルプリンティング(DP)事業とディージーシェイプ(DGSHAPE)事業に焦点を当てています。DP事業では、オンデマンド印刷の需要拡大に対応し、DGSHAPE事業では、デジタルワークフローの進展が著しいデンタル分野の拡大を目指しています。さらに、ニッチ分野での新規市場創造にも力を入れ、事業分野の拡大を図っています。
市場変化や顧客ニーズの多様化に迅速に対応するため、同社はグループ一体の組織構造を基盤とし、コア技術革新への積極的な投資と外部パートナーとの協業を通じて製品化を加速しています。また、サステナビリティ課題への対応やコーポレート・ガバナンスの充実、内部統制の強化にも取り組んでおり、持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。
このように、ローランド ディー.ジー.は、組織運営体制の強化やコスト構造の抜本的見直し、開発及び生産体制の強化など、多角的なアプローチで成長戦略を推進しています。同社は、技術革新と市場創造を中心に、グローバルな競争力を高め、新たな成長機会を捉えることで、中長期的な企業価値の創出に努めています。