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santec HoldingsJP:6777
沿革
経過 |
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1979年8月 |
協同商事㈱(名古屋市中区、資本金2,000万円)を設立。 グラスファイバ、セラミックファイバ、ICパッケージ等向けのファインセラミック・マテリアルの開発及び輸入を主業務とする。 |
1981年10月 |
子会社㈱サムコム(1986年12月、㈱オペルスに商号変更)を設立。 |
1981年12月 |
サムコム エレクトロニクス㈱に商号変更。 愛知県小牧市上末に本社移転。 |
1983年6月 |
サンテック㈱に商号変更。電子部品事業から光通信事業への事業転換を図る。 |
1984年6月 |
光ファイバ全自動検査システム「FTS-2000」の完成。当社光通信事業の第1号製品。 |
1985年1月 |
米国ニュージャージー州に現地法人SANTEC U.S.A. CORPORATIONを設立。 |
1989年6月 |
サンテック本社(旧、愛知県小牧市上末)竣工。 |
1993年2月 |
偏波無依存型可変光フィルタを開発。これを契機に光通信部品事業へ本格進出。 |
1996年11月 |
㈱オペルスをサンテック オー・エム・シー㈱に商号変更。 |
1997年2月 |
波長多重通信に重要なキーコンポーネント波長ロッカーOWL-10を開発。 |
1997年4月 |
品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001認証取得。 |
1997年12月 |
光通信部品増産に伴い、本社敷地内に研究開発棟を増築。 |
1998年8月 |
SANTEC EUROPE LTD.を英国オックスフォードに設立。 |
1999年1月 |
光測定器の製造を目的に子会社サンテック・レーザー㈱を、研究開発活動の一層の推進を目的に子会社㈱サンテック・フォトニクス研究所をそれぞれ設立。 |
1999年4月 |
光通信部品の製造を目的に子会社サンテック オーシーシー㈱を設立。 |
1999年8月 |
フォトニクス研究所棟(愛知県小牧市上末)竣工。㈱サンテック・フォトニクス研究所、サンテック オーシーシー㈱が移転。 |
2001年2月 |
光通信部品の製造工場専用棟(愛知県小牧市大草)竣工。 |
2001年3月 |
サンテック オー・エム・シー㈱はサンテック・レーザー㈱に吸収合併され解散。 |
2001年6月 |
サンテック㈱をsantec㈱に商号変更。 |
2001年7月 |
㈱大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場(現、㈱東京証券取引所 スタンダード市場)に株式公開。 |
2001年11月 |
愛知県小牧市大字大草に本社管理棟を竣工し、同所に本社移転(現)。 中国上海に圣徳科(上海)光通信有限公司を設立。 |
2002年3月 |
サンテック・レーザー㈱はサンテック オーシーシー㈱に吸収合併され解散。 |
2002年12月 |
㈱サンテック・フォトニクス研究所及びサンテック オーシーシー㈱を吸収合併。 |
2003年4月 |
ソフトウェア・通信システムの販売を行うシステム・ソリューション事業を開始。 |
2004年7月 |
国際環境規格ISO14001認証取得。 |
2006年4月 |
システム・ソリューション事業の販売拠点を東京都港区に開設。 |
2008年8月 |
世界初の「波長走査型OCT方式診断装置」向けに光源装置HSL-200の供給を開始。 |
2009年8月 |
次世代液晶LCOS製造設備を導入。 |
2013年8月 |
東京都港区虎ノ門に販売拠点を設立、システム・ソリューション事業の拠点を統合。 |
2013年9月 |
米国カリフォルニア州シリコンバレーに研究拠点を開設。 |
2015年8月 |
品質マネジメントシステムの国際規格ISO13485認証取得。 |
2015年9月 |
医療ブランド MOVUを発表。 |
経過 |
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2018年7月 |
システム・ソリューション事業の販売拠点を東京都千代田区神保町に移転。 |
2021年10月 |
JGR Optics inc.(カナダ・オンタリオ州)の株式取得(連結子会社化)。 SANTEC U.S.A. CORPORATIONによるOptoTest Corp.(米国カリフォルニア州)の株式取得(連結子会社化)。 |
2022年4月 |
(株)東京証券取引所の市場区分再編に伴い、同取引所 スタンダード市場へ移行。 |
2022年5月 |
会社分割(簡易吸収分割)による持株会社体制への移行のため、santec AOC株式会社、santec LIS株式会社、santec OIS株式会社及びsantec Japan株式会社を設立。 |
2022年10月 |
OptoTest Corp.をSantec California Corporationへ商号変更。 米国ニュージャージー州に現地法人SANTEC GLOBAL CORPORATIONを設立。 |
2022年11月 |
JGR Optics inc.をSantec Canada Corporationへ商号変更。 |
2023年4月 |
会社分割(簡易吸収分割)により持株会社体制への移行。 santec Holdings株式会社に商号変更。 |
事業内容
Santec Holdingsは、光部品関連事業と光測定器関連事業の二つの主要なセグメントを持つ企業グループです。このグループは、Santec Holdingsおよびその子会社10社から構成されています。光部品関連事業では、光伝送装置用の光部品の開発、製造、販売を行っており、主な製品には光パワーモニタ、光減衰器、光スイッチ、光フィルタ、空間光変調器(SLM)があります。これらの製品は、Santec Holdings自身によって開発・製造され、SANTEC U.S.A. CORPORATION、SANTEC EUROPE LTD.、圣徳科(上海)光通信有限公司を通じて販売されています。
一方、光測定器関連事業では、光伝送装置や光部品の評価・検査用測定器、光干渉断層画像計(OCT)、光学式眼内寸法測定装置などの開発、製造、販売を手掛けています。これらの製品は、Santec Holdings、Santec Canada Corporation、Santec California Corporationによって開発・製造され、同じくSANTEC U.S.A. CORPORATION、SANTEC EUROPE LTD.、圣徳科(上海)光通信有限公司を含む複数の販売チャネルを通じて市場に提供されています。
Santec Holdingsは、光学技術を核とした製品群を通じて、高度な技術力と幅広い製品ラインナップを持つ企業グループとして位置づけられています。光部品と光測定器の両セグメントで、通信、医療、産業用途など多岐にわたる分野に貢献しています。
経営方針
Santec Holdingsは、「Creating OPTOPIA(光の理想郷の創造)」という経営ビジョンのもと、光技術の先駆者として、独創的な技術で社会の発展に貢献することを目指しています。同社は、光通信関連市場の成長を背景に、高付加価値な新製品の開発を通じて市場を牽引することを中期経営計画の基本課題として掲げています。具体的には、通信トラフィックの増加に伴う通信設備投資の堅調な推移を見込み、顧客のニーズに応える新製品の開発に注力しています。
経営上の目標としては、売上高総利益率50%、売上高営業利益率15%、フリーキャッシュ・フローの確保を挙げており、これらを達成することで株主価値の拡大を目指しています。また、持続的な成長を加速させるために、2021年に2社の買収を実施し、2023年4月1日には持株会社体制への移行を完了しています。これにより、迅速な意思決定と機動的な業務執行体制の構築、グループシナジーの創出を図っています。
さらに、人材採用・育成にも力を入れており、多様な人材が集結し、働きがいのある会社の形成を目指しています。外国籍の社員は全体の36%を占め、20か国からの社員が活躍していることが、グループの持続的成長の原動力となっています。
Santec Holdingsは、光部品関連事業と光測定器関連事業を通じて、通信、医療、産業用途など多岐にわたる分野に貢献しており、高度な技術力と幅広い製品ラインナップを持つ企業グループとして位置づけられています。同社は、新製品の開発、生産設備への投資、M&Aによる事業拡大を進め、持続的な成長を目指しています。