ズーム (6694) 株価

時価総額
¥29.5億
PER
13.9倍
音楽用電子機器の有力企業。ハンディオーディオレコーダー、マルチエフェクター、デジタルミキサー等を展開。24年にessentialシリーズをモデルチェンジ、25年9月にLiveTrak L6maxなど3モデルを連続投入。日本・北米・欧州中心にグローバル展開。

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事業内容

ズーム(証券コード:6055)は音楽用電子機器の開発・販売を行う専門メーカーです。同社は「We're For Creators」という理念のもと、世界中のクリエイターがよりユニークでオリジナルな作品を創造できるツールを提供しています。ハンディ音声録音機、ギター・ベース用音響効果機器、業務用録音機器などを主力製品として展開しており、音楽制作から映像制作まで幅広い分野で使用されています。

同社の主要顧客は楽器店、家電量販店、ネット通販業者を通じて製品を購入するミュージシャンや映像・放送関係者などのクリエイターです。収益構造は製品販売による売上が中心で、開発は日本で行い、生産は中国・東南アジアの委託先企業で実施しています。販売については北米、ヨーロッパ、日本に設立した子会社を通じて各地域の販売代理店や小売店への流通網を構築しており、グローバルな事業展開を行っています。

同社は音楽用電子機器事業の単一セグメントですが、製品ラインは多岐にわたります。主力のハンディ音声録音機は高音質な32ビット浮動小数点録音技術を搭載し、音割れのないクリアな録音を実現するessentialシリーズやstudioシリーズを展開しています。また、複数の音声を混合・録音できるデジタル音響機器、ギターの音色を変化させる多機能音響効果機器、映像業界向けの業務用録音機器、音楽用4K画質対応録画機器なども手がけており、クリエイターの多様なニーズに対応した製品群を提供しています。

経営方針

ズーム(証券コード:6055)は楽器関連機器メーカーとして、「世界中の人々を表現者にする」企業を目指す経営戦略を掲げています。同社は2026年度を目標とした第4次中期経営計画において、当初は売上高220億円、営業利益22億円を目指していましたが、米国相互関税の影響や競争環境の激化を受けて、現実的な数値として売上高175億円、営業利益6.5億円に修正しました。資本効率指標としてROE10%以上、ROIC10%以上、PBR1倍以上の中長期目標も設定しています。

同社の成長戦略は既存製品の安定基盤を維持しながら新分野を開拓する「拡張型」アプローチです。ハンディオーディオレコーダー、マルチエフェクター、デジタルミキサーといった従来の強み製品で収益基盤を確保しつつ、ターゲットをミュージシャンからより広範なクリエイター層に拡大することで新たな製品カテゴリーの創出を図っています。また、2021年に子会社化したフックアップを通じて音楽用電子機器のディストリビューション事業を第二の収益柱として育成し、M&Aを含む成長投資も継続的に実施する方針です。

同社は現在、市場構造の大きな変化に直面しています。特にハンディオーディオレコーダー市場では、汎用録音用途の需要がスマートフォンやワイヤレスマイクに移行する構造変化が加速しており、廉価製品を中心に市場環境が厳しさを増しています。この状況を「有事」と位置付け、価値提供のあり方を転換し収益源の分散を進めることで、中長期的な安定成長基盤の構築に集中的に取り組んでいます。

技術面では開発標準化と最適化による利益率向上、AIやDXを活用した生産性向上に注力しています。また、米国追加関税や為替変動などの外部環境変化を織り込んだ収益構造の再構築を最優先課題とし、リストラクチャリングによる損益分岐点の引き下げを実施しました。同社は外部環境の変動に左右されにくい筋肉質で持続可能な事業運営の確立を目指し、人材育成プログラムの強化も並行して進めています。

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