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ズームJP:6694
沿革
1983年9月 |
電子楽器の開発、製造及び販売を主事業とする目的で、東京都千代田区佐久間町にて創業 |
1985年3月 |
東京都千代田区岩本町に本社移転 |
1989年2月 |
株式会社巴商会より岡本コーポレーション株式会社を通じて出資を受け、子会社となる |
1990年2月 |
海外での事業展開を図るため、米国にZOOM Corporation of Americaを設立 |
1990年6月 |
初の自社製品であるマルチエフェクター(9002)を発売 |
1993年12月 |
東京都府中市に本社移転 |
1994年2月 |
ZOOM Corporation of Americaを解散 |
1994年3月 |
商品管理部門(倉庫)を東京都府中市に移転 |
1997年12月 |
株式会社巴商会と提携解消し有限会社ズームホールディングスを設立。当社株式を譲受、当社の親会社となる |
2001年8月 |
マルチトラックレコーダー(MRS-1044)を発売 |
2004年7月 |
香港における物流の拠点としてZOOM HK LTD(現 連結子会社)を設立 |
2004年9月 |
東京都千代田区岩本町に本社移転 |
2006年9月 |
ハンディオーディオレコーダー(H4)を発売 |
2006年10月 |
イギリスにおける販売の拠点としてZOOM UK Distribution LTDを設立 |
2009年2月 |
中国における品質管理の拠点として、中国東莞市に東莞滋韵電子楽器技術諮詢有限公司(現 持分法非適用非連結子会社)を設立 |
2009年8月 |
東京都千代田区神田駿河台に本社移転 |
2009年11月 |
ハンディビデオレコーダー(Q3)を発売 |
2011年4月 |
有限会社ズームホールディングスを吸収合併 |
2013年2月 |
米国における販売の拠点としてZOOM North America, LLCを設立。当社の持分を1/3とし、持分法適用会社とする(現 連結子会社) |
2013年10月 |
モバイルデバイスアクセサリ(iQ5)を発売 |
2014年5月 |
オーディオインターフェース(TAC-2)を発売 |
2015年8月 |
プロフェッショナルフィールドレコーダー(F8)を発売 |
2016年8月 |
倉庫を東京都足立区に移転 |
2017年3月 |
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場に株式上場 |
2017年8月 |
デジタルミキサー(L-12)を発売 |
2018年4月 |
南ヨーロッパ(イタリア・フランス・スペイン・ポルトガル)における販売の拠点としてMogar Music S.p.A.(現 Mogar Music S.r.l.)の株式の51%を取得し、連結子会社とする |
2019年10月 |
ボーカルプロセッサー(V6)を発売 |
2020年4月 |
ZOOM North America, LLCの持分の2/3を追加取得し、連結子会社とする |
2020年5月 |
ZOOM UK Distribution LTDがイングランド・ウェールズ高等法院へ倒産法に基づくアドミニストレーションを申請したことにより、同社を持分法適用会社から除外 |
2020年8月 |
マイクロフォン(ZDM-1PMP)を発売 |
2021年1月 |
株式会社フックアップの株式の100%を取得し、連結子会社とする |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより新市場区分「スタンダード市場」へ移行 |
事業内容
ズームは、音楽用電子機器の開発及び販売を主な事業内容としています。同社グループは、ズームを含む子会社5社から構成され、各国の販売代理店への出荷に関する事務手続きを担うZOOM HK LTDや、主要国での販売拠点であるZOOM North America, LLC、Mogar Music S.r.l.、株式会社フックアップなどがあります。同社グループは、「We're For Creators」という基本理念のもと、クリエーターがユニークでオリジナルな作品を創造できるツールを提供し、ブランド力の向上を目指しています。
ズームの製品は、ハンディオーディオレコーダー、デジタルミキサー/マルチトラックレコーダー、マルチエフェクター、プロフェッショナルフィールドレコーダー、マイクトラックレコーダー、ハンディビデオレコーダー、マイクロフォン、ボーカルプロセッサー、オーディオインターフェースなど、幅広いカテゴリーにわたります。これらの製品は、音楽制作、ライブパフォーマンス、映像制作など、様々なクリエイティブな活動をサポートしています。
例えば、ハンディオーディオレコーダーの主力製品であるH8は、高音質リニアPCMレコーダーであり、2.4インチのカラータッチスクリーンを備えた操作性の高いフラッグシップモデルです。また、マルチエフェクターのG2 FOUR/G2X FOURは、新開発のマルチレイヤ―IR機能を搭載しています。プロフェッショナルフィールドレコーダーのF3は、32bitフロート録音やタイムコードなどの機能を備え、高精度な同期を実現しています。
ズームは、これらの製品を通じて、世界中のクリエーターが自由に表現できる環境を提供し、音楽や映像の分野でのイノベーションを推進しています。
経営方針
ズームは、音楽用電子機器の開発と販売を通じて、音楽市場の拡大と発展に貢献することを目指しています。同社は、「音」と「音楽」に特化したブランドイメージを強化し、楽器演奏者だけでなく、一般消費者やプロフェッショナル向け市場への進出を図っています。そのために、先端技術の応用や独自性のある製品開発、組織の効率化、ファブレス体制の維持、グローバルな人材活用によるマーケティング力の強化など、多角的な成長戦略を推進しています。
中期経営計画「第3次中期経営計画 2021-2023」では、2023年度の売上高150億円、営業利益12億円を数値目標として掲げています。また、持続可能な成長と適正な利益の確保を目指し、売上高及び営業利益、株主資本利益率(ROE)を重要な経営指標としています。
経営環境の変化に対応するため、ズームは製品カテゴリーの拡大を図り、既存製品の更新と新製品カテゴリーの追加を進めています。2021年には株式会社フックアップを子会社化し、日米欧におけるディストリビューション・ビジネスの基盤を強化しました。これにより、ズームブランドの成長を加速させるとともに、第二の収益柱を育成しています。
さらに、ズームは成長戦略とガバナンスの強化、半導体不足への対応、商品開発、人材確保など、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、変化する市場環境に適応し、100年続くブランドの構築を目指しています。