インスペックJP:6656

時価総額
¥24.8億
PER
41.4倍
基板検査装置関連機器の製造・販売を主軸に、半導体パッケージ基板や精密プリント基板の外観検査装置の開発、製造、販売、保守サービスを展開。

事業内容

インスペック株式会社は、基板検査装置関連機器の製造・販売を主な事業としています。同社は、台湾英視股份有限公司と共に事業を展開していますが、台湾英視股份有限公司は連結財務諸表に重要な影響を及ぼさないため、連結の範囲から除外されています。

インスペックは、生成AIの普及に伴い、データセンター向けのCPU・GPUに使用される半導体パッケージ基板や、スマートフォンなどのデジタル機器に使用される精密プリント基板の外観検査装置を開発、製造、販売しています。また、これらの装置に対する保守サービスも提供しています。

経営方針

インスペック株式会社は、「確かな技術とあくなき挑戦で、創造社会を切り拓く」というパーパスのもと、成長戦略を推進しています。2025年4月期には、半導体関連分野での需要回復を見込み、特に生成AI向けデータセンターで使用されるGPUやCPUの需要拡大に対応しています。

同社は、2028年4月期をゴールとした中期経営計画を策定し、基板検査装置関連事業の強化を図っています。特に、次世代CPU・GPUに対応する高性能検査装置の開発を急務とし、全自動化システム装置の進化を目指しています。

収益体質の強化も重要な課題です。原材料価格の高騰や円安の影響を受け、製造コストが増加しているため、生産効率の向上やサプライチェーンの見直しを進め、コスト削減と競争力の向上を図っています。

海外市場への販売強化も進めています。台湾及び中国の代理店契約を見直し、東アジア諸国での半導体市場をターゲットに、展示会への出展や現地法人との連携を強化し、商談活動を活発化させています。

人的資本経営の強化も重視しています。次世代リーダーの育成や人事評価制度の活用を通じて、社員の成長を促し、企業価値の向上を目指しています。働きがいのある職場環境を整備し、従業員エンゲージメントの向上を図っています。

コーポレート・ガバナンスの強化も進め、リスク管理と経営の透明性向上に取り組んでいます。社外役員の登用や内部監査を通じて、リスクの監視とモニタリングを強化し、情報開示と説明責任を果たしています。

インスペックは、スリムでシンプルな経営体制を活かし、グローバルマーケットでの事業展開を進めています。コア技術は社内で確立し、アウトソーシングを活用して生産能力を確保し、事業拡大を図っています。

財務及びキャッシュ・フロー方針では、戦略投資と財務基盤の強化をバランスよく進め、安定した事業資金の確保に努めています。中期経営計画のもと、営業利益率15%以上、ROE15%以上を目指し、企業価値の拡大を図っています。