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インスペックJP:6656
沿革
1984年1月 |
エレクトロニクス分野における電子部品組立を事業目的として太洋製作所を創業 |
1988年5月 |
秋田県仙北郡(現仙北市)角館町西長野に有限会社太洋製作所を設立 |
1991年6月 |
株式会社太洋製作所に組織変更 |
1991年10月 |
秋田県仙北郡(現仙北市)角館町雲然に本社移転、新社屋建設 |
1996年2月 |
中小企業庁より研究開発支援事業の「中小企業創造活動促進法」に基づく研究開発支援事業の認定を受ける |
1997年3月 |
通産省より「特定新規事業実施円滑化臨時措置法(新規事業法)」に基づく支援事業の認定を受ける |
1997年7月 |
リードフレーム検査装置(MV7000シリーズ)販売開始 |
2001年1月 |
インスペック株式会社に商号変更 |
2002年1月 |
BGA検査装置及びテープ検査装置用画像処理専用コンピュータ「inspecⅡ」開発完了 |
2002年3月 |
BGA検査装置(BF2000シリーズ)販売開始(inspecⅡ搭載) |
2002年7月 |
TABテープ検査装置(TR2000シリーズ)販売開始(inspecⅡ搭載) |
2003年3月 |
東京都港区に東京オフィス開設 |
2005年3月 |
高性能パターン検査装置用画像処理専用コンピュータ「inspecⅢ」開発完了 |
2006年6月 |
株式会社東京証券取引所マザーズ市場へ上場 |
2006年10月 |
本社工場増改築工事竣工 |
2009年5月 |
世界最高性能の基板AOI(パターン検査装置)SX5000シリーズを販売開始 |
2009年7月 |
経済産業省より「2009年度戦略的基盤技術高度化支援事業」に採択 |
2009年11月 |
経済産業省より「ものづくり中小企業製品開発等支援補助金」に採択 |
2010年10月 |
基板AOIの世界市場向け戦略製品SX3300シリーズを販売開始 |
2011年6月 |
台湾TKK(Taiwan kong king Co.,Ltd.:台灣港建股份有限公司)と総代理店契約締結 |
2011年8月 |
インライン高性能検査装置を販売開始 |
2012年10月 |
フレキシブル基板(FPC)向け小型AVI(最終外観検査装置)AV500 を販売開始 |
2012年11月 |
経済産業省より「2012年度グローバル技術連携支援事業」に採択 |
2013年9月 |
台湾に現地法人「台湾英視股份有限公司」(英文名:Inspec Taiwan Inc.)を設立 |
2016年6月 |
ロールtoロール型高性能検査装置RAシリーズを販売開始 |
2017年9月 |
東京証券取引所マザーズ市場から同証券取引所市場第二部へ変更 |
2019年1月 |
長野県長野市に長野サポートセンターを開設 |
2019年12月 |
ロールtoロール型シームレスレーザー直描露光装置(R-LDI)事業開始 |
2019年12月 |
本社工場増改築工事竣工 |
2020年4月 |
ISO9001認証取得 |
2020年11月 |
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より 「2020年度戦略的省エネルギー技術革新プログラム」に採択 |
2021年7月 |
車載用FPC基板向けロールtoロール型検査装置RA7400を販売開始 |
2022年4月 |
東京証券取引所市場第二部から同取引所スタンダード市場へ移行 |
2022年8月 |
香港WWG(World Wide Semi-Conductor Equipment Co.Ltd.:香港公司環球集團)と代理店契約締結 |
2023年1月 |
ロールtoロール型検査装置RA7000シリーズが、第9回ものづくり日本大賞経済産業大臣賞受賞 |
事業内容
インスペック株式会社とそのグループ企業である台湾英視股份有限公司は、主に基板検査装置関連機器の製造・販売を行っています。この事業は、スマートフォン、タブレットPC、ウェアラブル端末などのデジタル機器に使用される半導体パッケージ基板や精密プリント基板の外観検査装置の開発、製造、販売及び保守サービスを提供していることを特徴としています。インスペック株式会社は、これらの高度な技術を要する製品の提供を通じて、デジタル機器の品質保証に貢献しています。
台湾英視股份有限公司に関しては、連結財務諸表における影響が少ないため、連結の範囲からは除外されています。これは、インスペック株式会社の事業活動において、同社が主要な役割を担っていることを示しています。
インスペック株式会社の事業は、先端技術を駆使した製品の提供により、現代のデジタル社会の基盤となる電子機器の品質向上に寄与しています。その事業活動は、研究開発から製造、販売、そしてアフターサービスに至るまで、一貫したサービスを提供することで、顧客のニーズに応えています。
経営方針
インスペック株式会社は、2023年5月に新たな経営方針を策定し、「確かな技術とあくなき挑戦で、創造社会を切り拓く」というパーパスを掲げています。同社は、2022年6月14日に発表した中期経営計画において、2025年4月期までに売上高成長率毎期20%以上、営業利益率15%以上、海外売上比率50%以上、自己資本比率35%以上を目標としています。しかし、エレクトロニクス関連の半導体基板関連分野では市場環境が厳しく、2023年度は特に困難が予想されます。一方で、自動車関連分野では電気自動車(EV)やバッテリー駆動車(BEV)の普及に伴い、車載用FPCの生産が増加しています。
インスペックは、高い競争力を持つ検査装置の開発、露光装置事業の推進、次世代に向けた人材育成の強化、海外販売・サービスの拡充、経営基盤の強化、SDGs活動への取り組みなど、複数の重点領域に注力しています。特に、ロールtoロール型シームレスレーザー直描露光装置の開発や新製品「RD3000FB」のリリースにより、生産性の向上と露光コストの低減を実現しています。また、中国国内での販売・サービス体制の強化や、欧州や北米市場への進出を視野に入れたグローバル化の推進も図っています。
これらの戦略を通じて、インスペックは変化する市場環境に柔軟に対応し、持続的な成長を目指しています。同社は、経営資源を効果的かつ効率的に活用し、高成長・高収益を目指す強固な経営基盤の構築に努めています。