HPCシステムズJP:6597株価

時価総額
¥84.2億
PER
16.8倍
HPCとCTOの2事業の有力企業。高性能コンピュータのシステムインテグレーション、受託計算、マテリアルズ・インフォマティクスやProMISを用いた産業用組込み機器の製造・保守を展開。国内工場は千葉県匝瑳市に所在、全国の大学や公的研究機関との連携基盤を構築。

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事業内容

HPCシステムズは、高速計算向けのシステム構築と産業用の受注生産型コンピュータの設計・製造を主力とする企業です。同社は、研究開発向けの高性能計算環境をハードからソフト、導入後のサポートまで一気通貫で提供しており、クラウド型の解析サービスや人工知能を活用した解析にも取り組んでいます。

主要な顧客は大学や公的研究機関、企業の研究開発部門に加え、製造業や医療機器メーカーなど産業分野の機器メーカーです。同社の収益は、HPCシステムの販売やソフトウェア開発、受託計算・研究支援といったプロジェクト収入に、産業用コンピュータの設計・製造・保守による継続的な受注が組み合わさって構成されています。

事業はHPC事業とCTO事業の二本柱に分かれており、HPC事業では計算プログラムの最適化や専用ソフトの開発、受託解析やセミナー開催までワンストップで対応しています。CTO事業では顧客仕様に合わせた組込みコンピュータを国内工場で一貫生産し、長期安定供給や細やかな保守体制で差別化しています。

経営方針

同社はHPC事業とCTO事業の二本柱を基軸に、事業拡大と企業価値の向上を目指しています。中長期的には売上高成長率や営業利益成長率の向上を重要な経営指標として設定しており、顧客志向を徹底した「S³ as a Service(Sキューブソリューション as a Service)」の提供で成長を図る方針です。これは同社が用意した複数のソリューションを組み合わせて相乗効果を狙う戦略で、研究者や開発者のニーズに一貫して応えることで受注拡大と継続収益の両立を目指しています。

重点投資分野としては、高性能計算(HPC)関連のシステム構築や計算科学支援、人工知能(AI)やエッジコンピューティングを念頭に置いた技術獲得に注力しています。差別化戦略は、単なる機器販売にとどまらず、ハードウェアとソフトウェア、導入後の技術支援までをワンストップで提供する点にあります。具体的には、顧客ごとに最適化したシステム提供、計算技術ノウハウを活かしたプログラム高速化や研修・セミナー、そして専用に最適化されたクラウド型解析環境の整備で他社と差をつけています。

新市場開拓や事業拡大では、AIやディープラーニング、5Gを背景としたIoT領域への応用を進め、特に製造現場向けのエッジ用途や医療機器など産業分野への展開を強化しています。両事業の技術部門間で先端情報を共有し、CTO事業の製品開発段階へHPC側の先端技術を組み込むことで新たな商機に対応する計画です。併せて自社ウェブ、学会・展示会出展に加え、費用対効果を見極めたマスメディア活用で認知度向上にも取り組んでいます。

技術革新への取り組みとしては、自社開発の計算科学技術や独自ソフトの整備、プログラム最適化サービスの提供を継続しています。同社はクラウドサービスについても、一般的な「素のサーバ」を貸す方式ではなく、用途ごとに最適化した計算環境や世界で唯一のソフト群を組み合わせた使いやすい環境を用意する方針です。また、優秀な人材確保・育成のために目標管理制度や研修、資格取得支援を進め、技術部門同士の連携強化や内部管理体制の整備で持続的な研究開発力の向上を図っています。