芝浦メカトロニクスJP:6590

時価総額
¥2076.2億
PER
21.9倍
半導体製造装置やFPD製造装置、真空応用装置、レーザ応用装置、自動券売機の製造・販売と保守サービスを展開。

事業内容

芝浦メカトロニクスは、主に4つの事業セグメントを展開しています。まず、ファインメカトロニクス事業では、半導体製造装置やFPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置を提供しています。具体的には、洗浄装置、エッチング装置、アッシング装置、半導体検査装置などがあります。

次に、メカトロニクスシステム事業では、半導体製造装置やFPD製造装置、真空応用装置を手がけています。ダイボンディング装置やフリップチップボンディング装置、スパッタリング装置などが含まれます。また、二次電池製造装置や太陽電池製造装置も提供しています。

流通機器システム事業では、自動販売機や自動券売機の製造と販売を行っています。これらの製品は、芝浦自販機株式会社が担当しています。これにより、効率的な流通システムの構築を支援しています。

最後に、不動産賃貸事業では、不動産の賃貸および管理業務を行っています。このセグメントは、芝浦メカトロニクス自身が担当し、安定した収益源として機能しています。これにより、事業の多角化を図っています。

経営方針

芝浦メカトロニクスは、「Smart Solutions & Services for Your Manufacturing」をスローガンに掲げ、技術とサービスを通じて豊かな暮らしの実現を目指しています。半導体やFPD、電子部品、光学薄膜向けの製造装置を提供し、ESGを重視した経営で企業価値を高めることを目指しています。

同社の長期ビジョン「芝浦ビジョン2033」では、2033年に向けて社会や顧客の課題を把握し、能動的に提案・解決する企業を目指しています。ブランドメッセージ「この先もずっと、人と技術で社会を支える。」を掲げ、技術力と人材を活かして社会貢献を推進しています。

経営戦略として、デジタル化が進む中で半導体・FPD製造装置を通じた先端技術の提供に注力しています。特に、次世代・先端半導体に対応した装置開発・販売を推進し、グローバルニッチトップ製品の拡大を図っています。FPD分野では、新型・次世代向け製品の開発・拡販に注力しています。

2025年度の事業環境では、AI向け需要が半導体市場を牽引すると予想され、ロジック/ファウンドリやメモリ向けの設備投資が拡大すると見込まれています。FPD業界では、ITパネル用大型サイズOLED向けの需要が期待されています。

芝浦メカトロニクスは、長期ビジョン「芝浦ビジョン2033」の達成に向けた中期経営計画(2023-2025年度)を進めています。持続的成長に向けた投資を積極的に行い、利益率の向上を図りながら次の成長へとつなげています。

同社は、収益力、資産効率、株主価値の向上を重視し、経営指標としてROS(売上高営業利益率)やROE(自己資本当期純利益率)の向上を目指しています。これにより、持続可能な成長を実現し、ステークホルダーの期待に応えています。