芝浦メカトロニクスJP:6590

時価総額
¥937.5億
PER
10.3倍
半導体製造装置、FPD製造装置、真空応用装置、レーザ応用装置、自動券売機の製造・販売、保守サービス、工場建物の維持管理を展開。

沿革

1939年10月

東京芝浦電気株式会社(旧、株式会社芝浦製作所)における事業の一部を継承、株式会社芝浦京町製作所の商号にて資金500万円をもって設立

1939年12月

商号を株式会社芝浦製作所に変更

1942年1月

大船工場(現・横浜事業所)操業開始

1943年9月

小浜工場操業開始

1969年10月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場

1972年2月

東京証券取引所市場第一部に株式を指定替上場

1991年10月

株式会社徳田製作所と合併

真空機器システム事業部及び相模工場として継承

合併により芝浦エレテック株式会社子会社化(現・連結子会社)

1993年6月

芝浦自販機株式会社を設立(現・連結子会社)

1994年4月

芝浦エンジニアリング株式会社を設立(現・連結子会社)

1997年7月

本社事務所を東京都品川区に移転

本店を神奈川県横浜市に移転

1998年10月

東芝メカトロニクス株式会社と合併

自動機システム事業部、メカトロ機器事業部及びさがみ野事業所として継承

商号を芝浦メカトロニクス株式会社に変更

合併により東精エンジニアリング株式会社(現・芝浦プレシジョン株式会社)を子会社化(現・連結子会社)

モータ応用機器事業部及び小浜工場の一部を分離し、芝浦電産株式会社を設立(現・資本関係無)

1999年4月

本社を神奈川県横浜市に移転

自販機事業を担当する全国20営業所の業務を芝浦自販機株式会社に移管

2001年1月

自販機事業の営業・サービス事業を芝浦自販機株式会社に事業移管

2001年10月

小浜工場の製造部門を芝浦イーエムエス株式会社に移管

2004年7月

芝浦ハイテック株式会社(現・連結子会社)を株式会社東芝との共同出資により設立

2005年4月

芝浦自販機株式会社を存続会社とし、芝浦イーエムエス株式会社を合併

2006年3月

韓国芝浦メカトロニクス株式会社(現・連結子会社)の資本金を30億ウォンに増強

2009年3月

韓国芝浦メカトロニクス株式会社(現・連結子会社)の資本金を100億ウォンに増資

2009年5月

韓国芝浦メカトロニクス株式会社(現・連結子会社)の資本金を13億ウォンに減資

2010年10月

芝浦ハイテック株式会社を完全子会社化

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

芝浦メカトロニクスは、自社および子会社9社で構成されるグループ企業であり、幅広い事業セグメントを展開しています。主な事業内容としては、半導体製造装置、フラットパネルディスプレイ(FPD)製造装置、真空応用装置、レーザ応用装置、自動券売機などの製造および販売が挙げられます。これらの製品に加え、保守サービスや工場建物等の維持管理などの事業活動も手掛けています。

芝浦メカトロニクスの事業は大きく分けて「ファインメカトロニクス」と「メカトロニクスシステム」、「流通機器システム」、「不動産賃貸」の4つのセグメントに分類されます。ファインメカトロニクスセグメントでは、半導体やFPD製造装置などの高精度機器を提供しており、これには洗浄装置やエッチング装置などが含まれます。メカトロニクスシステムセグメントでは、ダイボンディング装置やフリップチップボンディング装置など、半導体製造に必要な装置を製造しています。また、真空応用装置や二次電池製造装置などもこのセグメントに含まれます。

流通機器システムセグメントでは、自動販売機や自動券売機などの製造を行っており、これらは芝浦自販機株式会社が担当しています。最後に、不動産賃貸セグメントでは、不動産の賃貸および管理業務を展開しており、これは芝浦メカトロニクス自身が直接手掛けています。

これらの事業を通じて、芝浦メカトロニクスは多岐にわたる産業分野に対して高度な技術とサービスを提供し、グローバルな市場での競争力を高めています。

経営方針

芝浦メカトロニクスは、その長期ビジョン「芝浦ビジョン2033」において、社会や顧客の将来課題に対して能動的に提案・解決し、共に成長する企業を目指しています。このビジョンの下、同社は「Smart Solutions & Services for Your Manufacturing」というコーポレートスローガンを掲げ、半導体やFPD製造装置などの分野でトータルソリューションを提供しています。特に、ESG(環境、社会、ガバナンス)を重視した経営を行い、持続可能な社会の実現に貢献することで企業価値の向上を目指しています。

経営戦略としては、デジタル化の進展に伴い、半導体・FPD製造装置とそのサービスを通じた先端技術で社会に貢献することに注力しています。SPE(Semiconductor Production Equipment)分野では、次世代・先端半導体に対応した装置の開発・販売を推進し、グローバルニッチトップ製品を核に市場拡大を図っています。FPD分野では、新型・次世代向け製品の開発・拡販に力を入れています。

2023年度を初年度とする3年間の中期経営計画では、「持続的成長に向けた投資」を通じて基盤強化を進め、次の成長ステージへの移行を目指しています。この計画期間中、同社は収益力、資産効率、株主価値の向上に重点を置き、経営指標としてROS(売上高営業利益率)、ROE(自己資本当期純利益率)の向上を目標に掲げています。

芝浦メカトロニクスは、これらの戦略を通じて、技術革新と社会貢献を両立させながら、持続可能な成長を目指しています。