神戸天然物化学JP:6568

時価総額
¥86.6億
PER
14.7倍
有機化学品の研究・開発・生産ソリューション事業を展開し、機能材料、医薬、バイオの各事業部門で多様な化学品を提供。

事業内容

神戸天然物化学は、有機化学品の研究・開発・生産ソリューション事業を主な業務としています。同社は顧客の製品開発や販売のために必要なサンプルや製品を供給し、製品開発段階に応じた課題を解決するサービスを提供しています。これにより、迅速な製品開発を支援し、新たな医薬品や工業製品を社会に提供することを目指しています。

同社が取り扱う有機化学品は、主に医薬分野や情報電子分野で使用される機能性化学品やその中間体です。これらは、より汎用的な化学品を原料として製造されます。神戸天然物化学は、顧客と密に協力しながら、製品開発を効率的に進めるためのソリューションを提供しています。

神戸天然物化学の事業は単一セグメントで構成されており、機能材料、医薬、バイオの各事業部門に分かれています。機能材料事業部門では、表示材料や半導体製造用化学品、カーボンナノチューブ分散体などを取り扱っています。医薬事業部門では、医薬原薬や中間体、治験原薬などを提供しています。

バイオ事業部門では、医薬原薬や中間体、抗体医薬製造用の助剤などを取り扱っています。これらの製品は、研究・開発ステージから量産ステージまで幅広く対応しており、顧客の製品開発を支援するためのソリューションを提供しています。神戸天然物化学は、顧客のニーズに応じた最適なソリューションを提供し、製品開発の効率化を図っています。

経営方針

神戸天然物化学は、成長戦略として「ステージアップ・グロースモデル」を掲げています。このモデルは、研究・開発ステージから量産ステージへの移行を促進し、顧客との長期的なパートナーシップを築くことを目指しています。特に、量産ステージでのビジネス拡大を重視し、既存設備の稼働率向上や生産能力の強化を進めています。

同社は、量産ステージでの品質管理体制の強化を重要視しています。研究・開発ステージでは暫定的な品質規格が多いのに対し、量産ステージでは厳格な品質保証が求められます。そのため、品質管理と生産管理体制の強化を進め、顧客の信頼を得ることを目指しています。

また、研究・開発ステージのビジネスを持続させるため、先端領域の選択や技術の習得が課題となっています。顧客や市場からの情報収集、優秀な人材の確保、技術開発の向上に努め、研究開発から事業化への加速を図っています。これにより、新規事業の取り込みを促進しています。

さらに、営業力の強化、生産能力の向上、顧客ニーズへの対応、研究開発からの事業化の加速、業績の平準化を優先課題としています。これらの施策を通じて、神戸天然物化学は企業価値の向上を目指し、持続的な成長を推進しています。