山洋電気JP:6516

時価総額
¥1441.9億
PER
15.6倍
冷却ファンの設計・製造・販売を行うサンエースカンパニー、電源装置やサーボアンプを手がけるエレクトロニクスカンパニー、サーボモータを扱うモーションカンパニーなど。

事業内容

山洋電気は、主に冷却ファン、電源機器、サーボアンプ、サーボモータの設計、製造、販売を行う企業です。同社は、19の子会社と共に事業を展開しています。これらの製品は、さまざまな産業用途で使用され、技術的な信頼性と効率性が求められています。

山洋電気の事業セグメントは、サンエースカンパニー、エレクトロニクスカンパニー、モーションカンパニー、その他の4つに分かれています。サンエースカンパニーは、冷却ファンの設計、製造、販売を担当し、エレクトロニクスカンパニーは電源装置やサーボアンプ、ステッピングドライバの設計、製造、販売を行っています。

モーションカンパニーは、サーボモータやステッピングモータの設計、製造、販売を手がけています。これらの製品は、精密な動作制御が必要な機械や装置に使用され、産業界で高い評価を得ています。その他のセグメントでは、電気機器の販売や電気工事などを行っています。

2024年4月1日から、山洋電気は社内カンパニー制を導入し、報告セグメントを地域別からカンパニー別に変更しました。これにより、各カンパニーの業績に基づいて経営資源の配分や意思決定が行われ、事業体制の強化が図られています。

経営方針

山洋電気は、企業理念として「すべての人々の幸せをめざし、人々とともに夢を実現する」ことを掲げています。この理念を実現するため、同社は社会や環境への貢献、新たな価値の創造、技術の発展と共存共栄を目指す経営を推進しています。

同社は2021年4月から5年間の「第9次中期経営計画」を開始しました。この計画の目的は、殻を破り、山洋電気をグローバル企業として「世界のトップブランド」に育てることです。計画の重要方針には、新たな地域や業界での市場拡大、新製品の開発、新たなビジネスの創出が含まれています。

山洋電気は、持続的な成長を目指し、フリー・キャッシュ・フローの重視、ROE 10%以上の達成、営業利益率の向上を目標としています。これにより、どんな変化にも対応できる企業体質を築くことを目指しています。

同社は、品質・性能・信頼性において「世界一の製品」を開発し続けることを目指しています。また、「殻を破る」をテーマに、新しいものや方法を創出し、狭くて深い市場から広くて深い市場へと製品の活躍の場を広げています。

2024年4月からは、社内カンパニー制を導入し、事業部制を廃止しました。これにより、サンエースカンパニー、エレクトロニクスカンパニー、モーションカンパニーの3つのカンパニーに再編し、独立性を高め、利益確保の体制を強化しています。

さらに、フィリピンの第4工場の本格稼働や、中国における新会社の設立を通じて、通信装置や半導体製造装置の市場拡大を目指しています。これにより、世界中の顧客に高品質な製品を迅速に提供する体制を強化しています。

山洋電気は、環境適合設計製品「エコプロダクツプラス」をリリースし、環境負荷の低減を目指しています。また、生産技術エンジニアリングサービスを開始し、顧客の生産性向上を支援しています。これらの取り組みを通じて、持続可能な成長と企業価値の向上を実現しています。