- 日本企業
- 富士電機
富士電機JP:6504
事業内容
富士電機は、エネルギー、インダストリー、半導体、食品流通、その他の5つの事業セグメントを展開しています。これらのセグメントを通じて、製品の開発、生産、販売、サービスを行っています。富士電機グループは、117社の関係会社で構成されており、そのうち68社が連結子会社、4社が持分法適用会社です。
エネルギーセグメントでは、地熱発電、水力発電、火力発電、燃料電池などの発電プラントを提供しています。また、変電システムや蓄電システム、エネルギーマネジメントシステム、太陽光発電、風力発電などのエネルギーマネジメントも手がけています。主要な関係会社には、富士電機機器制御や富士電機テクニカなどがあります。
インダストリーセグメントでは、インバータやモータ、サーボシステム、小型電源、計測機器、センサなどのオートメーション製品を提供しています。また、鉄道車両用駆動システムや船舶・港湾用システム、原子力関連設備などの社会ソリューションも展開しています。主要な関係会社には、富士電機メーターや富士アイティなどがあります。
半導体セグメントでは、産業用および自動車用のパワー半導体を提供しています。これにより、エネルギー効率の向上や環境負荷の低減に貢献しています。主要な関係会社には、富士電機パワーセミコンダクタや富士電機津軽セミコンダクタなどがあります。
食品流通セグメントでは、飲料自販機や食品・物品自販機を提供しています。また、店舗設備機器や金銭機器も手がけています。主要な関係会社には、宝永プラスチックスや富士電機リテイルサービスなどがあります。
その他のセグメントでは、不動産業、保険代理業、旅行業、金融サービス、印刷・情報サービス、人材派遣サービスを提供しています。主要な関係会社には、富士電機フィアスや富士オフィス&ライフサービスなどがあります。
経営方針
富士電機は、2026年度を最終年度とする中期経営計画を策定し、「利益重視経営による更なる企業価値向上」を基本方針としています。この計画では、営業利益率11%超、純利益率7%超、ROE12%以上、ROIC10%以上を重要な経営目標とし、持続的成長を目指しています。
同社は、エネルギー需要の増大や脱炭素化のニーズに応えるため、エネルギー・環境技術の革新を推進しています。また、グローバル展開を強化し、多様な人材の意欲を尊重することで、チームの総合力を発揮することを目指しています。
2025年度の経営計画では、売上高11,400億円、営業利益1,180億円、純利益810億円を目標に掲げています。エネルギー事業とインダストリー事業を核とし、プラントシステム事業の強化やFAコンポーネントとのシナジー創出を図ります。
エネルギーセグメントでは、発電プラントや変電システム、エネルギーマネジメントシステムの受注拡大を目指し、生産能力の増強とデジタル技術を活用した生産性向上に取り組んでいます。
インダストリーセグメントでは、製販一体化による体質強化と顧客価値創出を軸にした製品企画力の強化を進めています。また、インド市場でのスマートメータ事業の拡大を図ります。
半導体セグメントでは、電動車市場の成長を見据えた生産能力増強投資を進め、再生可能エネルギー分野での売上拡大と原価低減による収益力向上を目指しています。
食品流通セグメントでは、省エネ性能の向上やデジタル技術を活用したオペレーション効率化を進め、新しい分野への商材展開を図ります。これにより、商材の高付加価値化と収益力の強化を目指しています。