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NITTANJP:6493
沿革
1948-11 | 企業再建整備法に従い、旧日本鍛工株式会社より分離し、日鍛バルブ製造株式会社を設立 |
1960-08 | 秦野市清水町に新鋭機械工場を建設(第一次合理化計画) |
1961-07 | 社名を日鍛バルブ株式会社に変更 |
1962-09 | 東京証券取引所市場第二部へ上場 |
1962-10 | 秦野市曽屋に新たに土地を取得し工場を建設、自動車用バルブの本格的量産体制に入る(第二次合理化計画) |
1963-05 | 西ドイツBLW社と精密鍛造歯車の製造に関し技術提携 |
1965-04 | 秦野製作所に歯車工場を建設し、操業を開始 |
1966-03 | 本社を中央区八重洲に移転 |
1969-04 | 台湾に合弁会社台湾日鍛工業股份有限公司(現連結子会社)を設立、エンジンバルブの製造技術を供与 |
1978-06 | 米国イートン社と技術、資本、販売に関し提携 |
1980-08 | 米国イートン社と油圧バルブリフターに関する共同開発契約を締結 |
1982-12 | 米国イートン社と油圧バルブリフター製造に関し技術提携 |
1983-08 | 山陽工場の建屋完成、小型エンジンバルブの生産を開始 |
1986-08 | 山陽工場で油圧バルブリフターの生産を開始 |
1986-11 | 台湾日鍛工業股份有限公司に鍛造設備を導入、一貫生産体制を確立 |
1988-03 | 米国オハイオ州に投資会社U.S.エンジンバルブコーポレーションを設立(現連結子会社) 米国イートン社とU.S.エンジンバルブコーポレーションの出資により、北米サウスカロライナ州にエンジンバルブ製造の合弁会社U.S.エンジンバルブ(パートナーシップ)を設立(現連結子会社) |
1988-09 | U.S.エンジンバルブ(パートナーシップ)、北米の日本車向けに供給開始 |
1994-01 | イートンイタリーと提携し、ヨーロッパの日本車用エンジンバルブの委託生産を開始 |
1995-04 | 韓国に油圧バルブリフター製造の合弁会社 新和精密株式会社を設立 |
1995-06 | インドネシアにエンジンバルブ製造の合弁会社、PT.フェデラルニッタンインダストリーズ(現連結子会社)を設立 |
1997-01 | タイにエンジンバルブ製造の合弁会社ニッタンタイランド Co., Ltd.(現連結子会社) を設立 |
1997-10 | シンガポールに持株会社 アジアンニッタン Pte, Ltd. を設立 |
2000-07 | 本社を中央区八重洲から秦野市に移転 |
2003-04 | 台湾日鍛工業股份有限公司の出資により、中国にエンジンバルブの製造販売を目的とした広州日鍛汽門有限公司(現・広州日鍛汽車部件有限公司)(現連結子会社)を設立 |
2004-03 | 新和精密株式会社の出資により、中国に油圧バルブリフターの製造販売を目的とした北京柳成新和汽車部件有限公司を設立 |
2006-08 | 秦野地区再整備の一環として、舶用部品工場を秦野市清水町から同市堀山下に移転 |
2007-08 | 秦野地区再整備の一環として、秦野本社工場に事務厚生棟を建設。間接部門を集約 |
2008-08 | グローバル市場における事業戦略としてグループ再編を実施 再編の一環として、新和精密株式会社の株式の一部を譲渡(連結子会社から持分法適用関連会社へ異動)、U.S.エンジンバルブ(パートナーシップ)の持分を増加(連結子会社化) 米国イートン社との出資によりグローバル展開のマネジメントを目的とした、ニッタン・グローバル・テック株式会社(現連結子会社)を設立 米国イートン社との出資によりポーランドにエンジンバルブ製造の合弁会社、ニッタン・ユーロ・テック sp. z o.o.(現連結子会社)を設立 |
2009-07 | 韓国に船舶用エンジンバルブ製造の合弁会社、KN-Tech Co., Ltd.を設立 |
2011-02 | シンガポールの持株会社アジアンニッタン Pte, Ltd. を清算 |
2012-04 | ベトナムにエンジンバルブ製造の合弁会社、ニッタンベトナム Co., Ltd.(現連結子会社)を設立 |
2012-08 | 新和精密株式会社及び株式会社タカハシテクノとの合弁により韓国にバルブリフター原材料の製造販売を目的とした、新和TAKAHASHI PRESS株式会社(現・STP株式会社)を設立 |
2013-02 | 韓国に当社の営業及び製品メンテナンス業務を目的とした韓国日鍛株式会社を設立 |
2013-03 | インドにエンジンバルブ製造を目的とした、ニッタンインディアテック Pvt. Ltd.(現連結子会社)を設立 |
2014-12 | 新和精密株式会社の出資により、中国に油圧バルブリフターの製造販売を目的とした日照柳成新和汽車部件有限公司を設立 |
2015-04 | 秦野市平沢に農作物の生産、加工、販売等を行う株式会社Shune365(現連結子会社)を設立 |
2018-09 | 中国にエンジンバルブの製造販売を目的とした日照日鍛汽門有限公司(現・日照日鍛汽車部件有限公司)(現連結子会社)を設立 |
2019-03 | 東京事務所を東京本社に改称し、二本社制に移行 |
2021-04 | 中国に油圧バルブリフターの製造販売を目的とした日照艾斯琵汽車部件有限公司を設立 |
2022-04 | 社名を株式会社NITTANに変更 東京証券取引所スタンダード市場へ移行 |
2023-09 | 有限会社秦和商事から株式会社秦和へ商号を変更 |
2023-12 | 株式会社秦和が株式会社Shune365を吸収合併し連結子会社化 |
事業内容
NITTAN及びそのグループ企業は、乗用車、二輪車、トラック、バス、汎用製品などの小型エンジンバルブ、船舶用エンジンバルブ、自動車、トラック、農業機械、建設機械、産業機械などの精密鍛造歯車、オートマチックトランスミッション用部品の製造販売を行っています。同社は、台湾、インドネシア、タイ、中国、インド、米国、ポーランド、ベトナムなど、世界各地に製造拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。
具体的には、小型エンジンバルブ事業では、台湾日鍛工業股份有限公司、PT.フェデラルニッタンインダストリーズ、ニッタンタイランド Co., Ltd.、広州日鍛汽車部件有限公司、ニッタンインディアテック Pvt. Ltd.、U.S.エンジンバルブ(パートナーシップ)、日照日鍛汽車部件有限公司、ニッタン・ユーロ・テック sp.z o.o.、ニッタンベトナム Co., Ltd.が、自動車用および二輪車用の小型エンジンバルブを製造販売しています。
船舶用部品事業では、KN-Tech Co., Ltd.が韓国で船舶用エンジンバルブを製造販売しています。また、歯車事業では、自動車、トラック、農業機械、建設機械、産業機械などの精密鍛造歯車を製造販売しており、オートマチックトランスミッション用部品も手掛けています。
その他の事業としては、バルブリフター、工作機械、自動車用電磁式連続カム位相可変機構の製造販売を行っており、新和精密株式会社、北京柳成新和汽車部件有限公司、日照柳成新和汽車部件有限公司、日照艾斯琵汽車部件有限公司がバルブリフター及びローラーロッカーアームを製造販売しています。さらに、STP株式会社がバルブリフターの原材料を製造販売し、台湾日鍛工業股份有限公司が工作機械を製造販売しています。また、ニッタン・グローバル・テック株式会社がグローバル展開のマネジメントを担当し、株式会社Shune365が日本で農作物の生産、加工及び販売を行っています。
経営方針
NITTANは、自動車産業を中心に、小型エンジンバルブ、精密鍛造歯車、オートマチックトランスミッション用部品などの製造販売を行うグローバル企業です。同社は、環境共生、品質優先、人間性尊重を経営理念に掲げ、社会貢献と顧客信頼の獲得を目指しています。2020年度から始まる5年間のグローバル中期経営方針では、「基盤強化」、「永続的発展」、「企業風土改革」の三つの柱を設定し、安全で安心、安定した企業づくりを目指しています。
具体的には、職場環境の改善、品質改革の推進、仕事の効率化と原価改善により、「安全第一」の企業を実現することを目標としています。また、NITTAN Challenge 10の達成に向け、事業の付加価値向上、新たな開発の推進、NPM(NITTAN Total Productive Management)を用いた改善と革新により、競争力と将来性を伸ばすことを目指しています。
さらに、企業風土改革を通じて、地域環境保護への寄与、法令遵守と健全な企業体質の構築、教育の強化による人材育成を進めています。これらの取り組みは、自動車産業におけるパラダイムシフトに対応し、NITTANブランドの維持・発展に貢献することを目的としています。
2023年度の経営方針では、基盤強化による「安全」「安心」「安定」の実現、モノづくりから価値づくりへの発想転換、企業風土改革による迅速な対応と人材育成を重点的に推進しています。これらの施策は、NITTANが直面する課題に対処し、持続可能な成長を実現するためのものです。