ミネベアミツミJP:6479

時価総額
¥1.26兆
PER
18.7倍
機械加工品、電子機器、ミツミ事業、ユーシン事業を展開、ボールベアリングや電子デバイス、自動車部品など製造販売。

沿革

年月

沿革

1951年7月

東京都板橋区において、わが国最初のミニチュアベアリング専門メーカー「日本ミネチュアベアリング株式会社」を設立。

1956年10月

本社を東京都中央区日本橋兜町に、工場を川口市上青木町に移転。

1959年6月

川口市青木町に新工場を建設し、本社工場を同所に移転。

1961年8月

株式が東京証券取引所店頭売買銘柄として承認され、公開される。同年10月東京証券取引所市場第二部発足と同時に、第二部に上場。

1963年3月

軽井沢工場を建設し、一部の工程を移転。

1965年7月

川口工場を閉鎖し、全施設を軽井沢工場に移転。本社所在地を埼玉県川口市より長野県北佐久郡御代田町に移転。

1968年9月

米国に現地法人 NIPPON MINIATURE BEARING CORPORATIONを設立(商号変更 NMB CORPORATION)。

1970年10月

東京証券取引所市場第二部より第一部に指定替上場。

1971年4月

英国に現地販売会社 N.M.B.(U.K.)LIMITEDを設立。

5月

大阪及び名古屋両証券取引所の市場第一部に上場。

9月

SKF社のREED工場(米国)を買収し、米国において生産を開始(現社名 New Hampshire Ball
Bearings,Inc.チャッツワース工場)。

1972年2月

シンガポールに現地生産会社 NMB SINGAPORE LIMITEDを設立。

1977年10月

旧西独に現地販売会社 NIPPON MINIATURE BEARING GmbHを設立(現社名 NMB-Minebea-GmbH)。

1980年9月

タイに現地生産会社 NMB THAI LIMITEDを設立。

1981年10月

株式会社東京螺子製作所、新興通信工業株式会社、新中央工業株式会社及び大阪車輪製造株式会社の系列メーカー4社を吸収合併し、社名を「ミネベア株式会社」と変更。

1984年8月

タイに現地生産会社 MINEBEA THAI LIMITED 及び PELMEC THAI LIMITEDを設立。

1985年3月

米国のベアリングメーカー New Hampshire Ball Bearings,Inc.を系列下に加える。

1986年5月

開発技術センターを設立。

1987年5月

タイに現地生産会社 THAI FERRITE CO., LTD.を設立(商号変更 POWER ELECTRONICS OF MINEBEA
COMPANY LIMITED)。

1988年2月

英国のロッドエンド・スフェリカルベアリングメーカー ROSE BEARINGS LTD.を系列下に加える(現社名 NMB-MINEBEA UK LTD)。

3月

米国に電子機器の販売を統括する NMB TECHNOLOGIES, INC.を設立。

タイに現地生産会社 MINEBEA ELECTRONICS(THAILAND)COMPANY LIMITEDを設立。

12月

タイに現地生産会社 NMB HI-TECH BEARINGS LIMITED 及び NMB PRECISION BALLS LIMITEDを設立。

1990年10月

ドイツに現地生産会社 PAPST-MINEBEA-DISC-MOTOR GmbHを設立(現社名 MinebeaMitsumi Technology Center Europe GmbH)。

1994年4月

中国に現地生産会社 MINEBEA ELECTRONICS & HI-TECH COMPONENTS(SHANGHAI)LTD.を設立。

1999年7月

米国の現地法人 NMB CORPORATION と NMB TECHNOLOGIES,INC.を合併し、NMB Technologies
Corporationに商号変更。

2004年4月

松下電器産業株式会社モータ社(商号変更 パナソニック株式会社モータ社)と情報モーター4商品(ファンモーター、ステッピングモーター、振動モーター及びブラシ付DCモーター)事業を統合し、統合会社ミネベア・松下モータ株式会社を設立(商号変更 ミネベアモータ株式会社)。

2008年4月

タイに所在する連結子会社7社(NMB THAI LIMITED、PELMEC THAI LIMITED、MINEBEA THAI LIMITED、NMB HI-TECH BEARINGS LIMITED、NMB PRECISION BALLS LIMITED、MINEBEA ELECTRONIS (THAILAND) COMPANY LIMITED、POWER ELECTRONICS OF MINEBEA COMPANY LIMITED)を合併し、NMB-Minebea Thai Ltd.を設立。

2009年3月

ドイツの歯科、医療機器及び航空宇宙産業向け特殊ベアリングの製造販売会社 myonic Holding GmbHの全持分を取得。

2010年4月

ミネベアモータ株式会社がパナソニック株式会社モータ社の情報モータ事業部を買収。

2010年8月

樹脂射出成形用精密金型メーカーの第一精密産業株式会社の全株式を日本みらいキャピタル株式会社が運営するファンド(NMC 2002 L.P.)より取得。

中国にLEDバックライトの現地生産会社 MINEBEA ELECTRONIC DEVICES (SUZHOU) LTD.を設立。

10月

カンボジアに小型モーターの現地生産会社 MINEBEA (CAMBODIA) Co., Ltd.を設立。

2011年4月

2012年5月

2013年2月

4月

5月

7月

ブラジルに現地販売会社 NMB-MINEBEA DO BRASIL IMPORTACAO E COMERCIO DE COMPONENTES DE PRECISAO LTDAを設立。

韓国のコスダック市場に上場している精密小型モーターの製造販売会社 MOATECH CO., LTD.の発行済株式の過半数(50.8%)を取得。

ミネベアモータ株式会社のパナソニック株式会社(現社名 パナソニックホールディングス株式会社)保有株式の全て(出資比率40%)を譲受し合弁を解消。

ミネベアモータ株式会社を吸収合併。

インドに現地販売会社 NMB-Minebea India Private Limitedを設立。

ドイツの子会社 myonic GmbHが、オーストリアの産業機械・工作機械用特殊精密ベアリング製造販売会社である APB Service GmbHの事業資産(設備機械等)を取得。

米国子会社である New Hampshire Ball Bearings,Inc.が、ドイツの航空宇宙産業、医療機器、半導体製造装置、工作機械等の幅広い用途向けセラミックベアリング及びハイブリッドベアリングの製造販売会社である CEROBEAR GmbHの全株式を取得。

年月

沿革

2014年1月

ワイヤレス技術及びネットワーク技術を提供しているスイスの PARADOX ENGINEERING SAに資本参加(発行済株式のうち34.7%を取得)。

8月

中国子会社である MINEBEA ELECTRONICS & HI-TECH COMPONENTS(SHANGHAI)LTD.が中国の Ningbo WT Bearing Co., Ltd.との合弁で、ボールベアリング製造・販売子会社 Cixi New MeiPeiLin Precision Bearing Co., Ltdを設立。

12月

航空機部品、宇宙開発関係部品を製造する塩野プレシジョン株式会社(現社名 ミネベアプレシジョン株式会社)を株式会社塩野製作所からの事業譲り受けにより設立。

2015年2月

株式会社日本政策投資銀行(DBJ)との共同出資でドイツ計測機器大手 Sartorius Mechatronics T&H GmbH(現社名 Minebea Intec GmbH)の全株式を取得(当社:51%、DBJ:49%)。

7月

スイスの関係会社 PARADOX ENGINEERING SAへの資本参加比率を引き上げ100%子会社化。

2016年2月

メキシコに現地販売子会社 NMB-Minebea de Mexico, S.de R.L. de C.V.を設立。

3月

ミツミ電機株式会社と経営統合契約及び株式交換契約を締結。

9月

照明器具関連製品の拡販を目的に岩崎電気株式会社と資本業務提携契約を締結し、同社の発行済株式総数の3.83%を取得(2023年3月に全株式を売却)。

11月

スロバキアに車載モーターの現地生産会社 Minebea Slovakia s.r.o.を設立。

2017年1月

ミツミ電機株式会社と株式交換を通じて同社を完全子会社化し経営統合を実施。商号をミネベアミツミ株式会社に変更。

6月

中国に現地販売会社 MINEBEAMITSUMI SHANGHAI TRADING LTD.を設立。

9月

株式会社日本政策投資銀行(DBJ)との共同出資で米国の精密機械金属加工会社である C&A TOOL ENGINEERING, INC.の全株式を取得(当社:51.1%、DBJ:48.9%)。

11月

フランスの子会社 NMB Minebea SARLが、フランスの航空機用精密機械加工品製造販売会社である MACH AERO BRETIGNY RECTIFICATION SASの全株式を取得。また、NMB Minebea SARLとイギリスの子会社 NMB-MINEBEA UK LTDが共同でインドの製造会社である MACH AERO COMPONENTS PRIVATE LIMITEDの全株式を取得。

2018年2月

ドイツの子会社 Minebea Intec GmbHの非支配株主持分を追加取得し100%子会社化。

7月

車載部品に特化した開発拠点として、中国に MinebeaMitsumi Technical Service (Suzhou) Ltd.を設立。

2019年4月

株式公開買付けにより株式会社ユーシンの議決権の76.2%を取得、子会社化し経営統合を実施。

8月

株式会社ユーシンを株式併合により完全子会社化。

9月

ドイツの子会社 Precision Motors Deutsche Minebea GmbH(現社名 MinebeaMitsumi Technology Center Europe GmbH)が、精密成形部品メーカーであるMast Kunststoffe GmbH & Co.KG及び管理サービス受託会社のMast Verwaltungsgesellschaft mbH(現社名 Mast Kunststoffe GmbH)を買収。

2020年4月

アナログ半導体専業メーカーのエイブリック株式会社の株式を取得し、完全子会社化。

6月

米国の子会社 C&A TOOL ENGINEERING, INC. の非支配株主持分を追加取得し100%子会社化。

2021年6月

名古屋証券取引所市場第一部への上場を廃止。

10月

子会社のミツミ電機株式会社が、半導体工場及びMEMS製品開発機能取得のため、オムロン株式会社より滋賀セミコンダクター株式会社の全株式を譲り受け子会社化(現社名 MMIセミコンダクター株式会社)。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行。

東京都港区(汐留)にミネベアミツミ 東京クロステックガーデン(以下、東京クロステックガーデン)を取得。

5月

機械加工品の開発強化を目的として、軽井沢工場に軽井沢本社テクノロジーセンターを新設。

9月

株式公開買付けによりコネクタの製造販売等を行う本多通信工業株式会社の議決権の86.1%を取得、子会社化し経営統合を実施。

11月

子会社のミツミ電機株式会社が、住友金属鉱山株式会社より端子、コネクタ等の製造販売を行う住鉱テック株式会社の全株式を譲り受け子会社化(現社名 ミネベアコネクト株式会社)。

12月

本多通信工業株式会社を株式併合により完全子会社化。

2023年1月

株式取得により自動車部品、住宅用キーレスシステムの製造販売を行う株式会社ホンダロックを子会社化(現社名 ミネベア アクセスソリューションズ株式会社)。

3月

東京本部並びに一部の営業拠点等を、東京クロステックガーデンへ移転。

事業内容

ミネベアミツミは、自身及び144の子会社で構成されるグローバル企業で、機械加工品、電子機器、ミツミ事業、ユーシン事業を主要な事業セグメントとしています。これらの製品の製造は、日本国内の子会社やアジア、米国、欧州に位置する子会社が担当し、販売は国内外の子会社や支店を通じて行われています。

機械加工品事業では、ボールベアリングやロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー、航空機用ねじなどのメカニカルパーツを提供しています。電子機器事業では、電子デバイス(液晶用バックライトなどのエレクトロデバイス、センシングデバイス)、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、エアームーバー、特殊機器などを手がけています。

ミツミ事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品、電源部品、スマート製品などを提供し、ユーシン事業では、キーセット、ドアラッチ、ドアハンドルなどの自動車部品や産業機器用部品を製造しています。その他の事業としては、自社製機械やソフトウェアの設計、開発、システム運用なども行っています。

これらの事業を通じて、ミネベアミツミは多岐にわたる製品とサービスを世界中に提供し、幅広い産業分野でその技術力を発揮しています。

経営方針

ミネベアミツミは、経営理念に基づき、社会と地球環境の持続可能な成長に貢献することを目指しています。同社は、透明度の高い経営と高付加価値製品の開発に注力し、持続的な企業価値の向上を目指しています。また、新しい価値の創造を目指し、「Passion to Create Value through Difference」というスローガンのもと、常識を超えた「違い」を追求しています。

基本戦略として、同社は「経営の本質はサステナビリティ」という信念のもと、継続的な成長と持続可能性を追求しています。これには、多角的な事業ポートフォリオの構築とリスク分散体制の強化が含まれます。具体的には、機械加工製品技術、電子機器製品技術、車載技術、半導体技術の融合による新製品開発と複合製品事業の拡大を進めています。また、グローバルな研究開発体制の整備やM&A、アライアンスを通じて収益力の向上と企業価値の拡大を図っています。

同社は、コア事業の強化、多角化でのニッチ市場攻略、相合によるシナジー創出などを通じて、持続的な成長を目指しています。さらに、QCDESS戦略の推進や地球環境課題解決への貢献、高品質な精密部品の創出など、環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する取り組みも強化しています。

これらの戦略を通じて、ミネベアミツミは2029年3月期に売上高2.5兆円、営業利益2,500億円を目指し、持続可能な成長と社会への貢献を目指しています。