放電精密加工研究所JP:6469

時価総額
¥228.9億
PER
52.2倍
放電加工・表面処理、金型、機械装置等の事業セグメントを持ち、ガスタービン部品の受託加工やデジタルサーボプレス「ZENFormer」の製作・販売を手がける。

事業内容

放電精密加工研究所は、金型や機械部品の受託製造と販売を行う企業です。同社は、放電加工・表面処理、金型、機械装置等の3つの主要な事業セグメントを持っています。

放電加工・表面処理セグメントでは、ガスタービン部品や航空機エンジン部品の受託加工を行っています。また、サーメテルコーティングなどの表面処理も提供し、クロムフリー塗料を使用した防錆表面処理剤も製造・販売しています。

金型セグメントでは、アルミ押出用金型やセラミックスハニカム押出用金型、金属プレス用金型を提供しています。これらの製品は、放電精密加工研究所とそのタイの子会社であるKYODO DIE-WORKS(THAILAND)CO.,LTD.が製造しています。

機械装置等セグメントでは、プレス複合加工システムやデジタルサーボプレスを提供しています。特に、直動式デジタルサーボプレス「ZENFormer」や「Divo」は、独自の制御技術を搭載し、高精度な加工を可能にしています。

その他の関係会社として、三菱重工業株式会社が挙げられています。放電精密加工研究所は、これらの事業を通じて、幅広い産業分野におけるニーズに応えています。

経営方針

放電精密加工研究所は、持続可能な社会の実現に貢献することを目指し、創造的な発想と技術で人と社会に必要な形を提供する企業を目指しています。このビジョンを具現化するために、『中期経営計画2027』を策定し、2025年から2027年までの3年間で経営を進めています。

初年度の2025年には、利益創出体制を強化し、計画を上回る成果を達成しました。2026年にはその成果をさらに高め、最終年度の目標達成に向けた準備を進めています。長期ビジョンとしては、サステナブル社会に必要なものづくり技術を提供し続け、100年企業となる基盤を構築することを掲げています。

中期重点方針としては、「改革の推進」を掲げ、成長への組織改革と人的資本投資を進めています。経営の健全化と新しいチャレンジのための体制整備を促進し、組織改革と人的資本投資をさらに推進して新たな成長を実現する経営基盤を構築しています。

また、「収益基盤の強化」として、事業ポートフォリオの再設定を行い、投資配分の最適化を図っています。製造現場の効率化とものづくり改革を進めるため、エンジニアリング部門を設置し、デジタルツールによる課題の可視化と分析を強化しています。

「成長基盤の強化」では、カーボンニュートラル社会を実現するための新しい市場分野に事業展開を進めています。特に欧米市場でのガスタービン事業の受注拡大を図り、国際競争力を強化しています。

最後に、「経営基盤の強化」として、ESG経営の体制構築を進めています。SDGsを積極的に推進し、全社員が一丸となってサステナビリティへの取り組みを進め、ステークホルダーから信頼される企業を目指しています。