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新晃工業JP:6458
事業内容
新晃工業は、空調機器の製造販売を主な事業としています。同社は空気調和機やファンコイルユニットの製造販売を行い、関連する工事も手がけています。また、ビル管理事業も展開しており、建物の設備管理や清掃サービスを提供しています。
同社の事業は地域別に分かれており、日本国内では空調機器の製作、販売、空調工事の請負施工、建築用資材の製造販売を行っています。新晃アトモス株式会社は、空調用設備や消火設備の設計、施工、関連機器の販売、保守点検を担当しています。
日本ビー・エー・シー株式会社は、氷蓄熱装置や冷却塔の販売を行っています。千代田ビル管財株式会社は、建物設備全般の総合管理や各種清掃を提供しています。これらの子会社が連携し、国内市場での事業を支えています。
アジア地域では、上海新晃空調設備股份有限公司が中国における空調機器の製作と販売を担当しています。このように、新晃工業は地域ごとに異なるニーズに応じた製品とサービスを提供し、国際的な市場での競争力を高めています。
経営方針
新晃工業は、「豊かな創造力と誇れる品質」を経営理念に掲げ、顧客や社会に信頼と満足を提供することを基本方針としています。業務用空調機器を中核に、建物関連事業の拡大を目指しています。中期経営計画では、資本コスト経営を軸にROE10%以上、PBR1倍以上を目標とし、資本収益性を意識した経営を進めています。
同社は、少子高齢化や気候変動問題に対応し、ESG経営とSDGsを通じて持続的な成長を目指しています。2027年3月期には、連結売上高600億円、連結営業利益100億円を目標に掲げ、資本コスト経営を採用しています。これにより、持続可能な企業グループとしての成長を図っています。
新晃工業は、SINKO Scalable Architecture(SSA)を軸に、製造・販売・製品開発のデジタル化を進めています。3D-CADシステムの導入やAI技術を活用した生産予約システムなどを通じて、効率的な生産体制を構築しています。また、物流システムの改善や新しい製品開発により、事業の発展性と収益性を高めています。
同社は、データセンターや個別空調、空調設備工事・メンテナンス、再エネ蓄熱・水素冷却を成長領域として注力しています。特にデータセンター向けの空調機器や冷却塔の需要が高まっており、これに対応するための人材強化や実験施設の開設を進めています。これにより、国内外での市場拡大を図っています。
新晃工業は、ESG経営を推進し、環境負荷の低減や省エネルギー製品の開発を進めています。人的資本経営を重視し、多様性を活かした職場づくりや人材育成に努めています。これにより、企業価値の向上を目指し、持続可能な成長を実現しています。