グローリーJP:6457

時価総額
¥1698.3億
PER
10.1倍
金融市場、流通・交通市場、遊技市場、海外市場向けに通貨処理機、セルフサービス機器、電子決済サービス、生体認証ソリューション、ロボットSIを提供。

沿革

1918年3月

兵庫県姫路市延末にて、故尾上作兵衛が個人経営で電球製造機の修理を開始

1936年1月

合名会社国栄機械製作所に改組(出資金5万円)し、石油発動機の製造販売開始

1944年11月

合名会社国栄機械製作所を株式会社国栄機械製作所と改組、資本金150万円にて設立、軍需用船舶向レシプロエンジンを製造販売開始

1950年2月

造幣局向硬貨計数機を開発し製造販売開始

1953年12月

硬貨計算機(国産第1号)を開発し製造販売開始

1957年3月

当社の営業部門を分離独立し、国栄商事株式会社(グローリー商事株式会社)を設立

1958年12月

煙草販売機(国産第1号)を開発し製造販売開始

1962年4月

硬貨包装機(国産第1号)を開発し製造販売開始

1964年11月

硬貨選別機(国産第1号)を開発し製造販売開始

1965年2月

千円紙幣両替機(国産第1号)を開発し製造販売開始

1965年12月

日送り付コインロッカー(国産第1号)を開発し製造販売開始

1969年3月

コインロッカーの販売及び自動販売機のオペレーションを目的として、グローリーサービス株式会社を設立

1970年2月

当社製品の板金、塗装の製造を主とする昭和塗装整備株式会社を買収し、商号をグローリー機器株式会社(現 グローリープロダクツ株式会社)に変更

1971年1月

現金支払機(国産第1号)を開発し製造販売開始

1971年11月

旧グローリー工業株式会社を吸収合併し、合併後の商号をグローリー工業株式会社と改称

1980年8月

北海道地域におけるグローリー商事株式会社の総販売代理店、第一事務器株式会社をグローリー商事株式会社が買収し、商号を北海道グローリー株式会社に変更

1982年2月

米国における当社製品の販売及びアフターサービスを目的として、米国にGLORY (U.S.A.) INC.

(現 Glory Global Solutions Inc.)を設立

1983年11月

株式を大阪証券取引所市場第二部へ新規上場

1991年7月

欧州における当社製品の販売及びアフターサービスを目的として、ドイツにGLORY GmbHを設立

1994年8月

当社製品の組立製造を目的として、フィリピンにGLORY (PHILIPPINES),INC.を設立

1996年4月

東南アジアならびにオセアニアにおける当社製品の販売及びアフターサービスを目的として、シンガポールにGLORY MONEY HANDLING MACHINES PTE LTD(現 Glory Global Solutions (Singapore) Pte.Ltd.)を設立

2000年3月

グローリー商事株式会社と株式交換を行い、同社を完全子会社化

2000年9月

大阪証券取引所市場第一部銘柄に指定

2000年12月

株式を東京証券取引所市場第一部に上場

2001年7月

中国における当社製品の販売及びアフターサービスを目的として、香港にGLORY Cash Handling Systems (China) Ltd.(現 Glory Global Solutions (Hong Kong) Ltd.)を設立

2003年2月

中国における当社製品の製造及び販売を目的として、光栄電子工業(蘇州)有限公司を設立

2003年9月

中国における当社製品の販売及びアフターサービスを目的として、グローリー商事株式会社が光栄国際貿易(上海)有限公司(Glory Global Solutions (Shanghai) Co.,Ltd.)を設立

2004年7月

欧州における当社製品の開発、製造、販売及びアフターサービスを目的として、ドイツの貨幣処理機メーカー等を傘下に持つ持株会社Reis Eurosystems AGの株式を譲受け、GLORY Europe GmbH、Standardwerk Eugen Reis GmbH、Reis Service GmbHを完全子会社化

2005年4月

遊技カード及び関連機器の販売を目的として、グローリー商事株式会社がナスカ株式会社(現 グローリーナスカ株式会社)の株式を取得し、同社を子会社化

2006年10月

グローリー商事株式会社を吸収合併し、商号をグローリー株式会社に変更

2008年8月

遊技場向けプリペイドカードシステム事業の一層の拡大と収益力向上を目的として、クリエイションカード株式会社の株式を取得し、同社を子会社化

2008年10月

ナスカ株式会社とグローリーリンクス株式会社は合併し、商号をグローリーナスカ株式会社に変更

2008年10月

加西グローリー株式会社と佐用グローリー株式会社は合併し、商号を播磨グローリー株式会社に変更

2010年4月

グローリー機器株式会社と播磨グローリー株式会社及びグローリーテック株式会社は合併し、商号をグローリープロダクツ株式会社に変更

2010年10月

欧州における当社製品の販売を目的として、イタリア有数の貨幣処理機の販売会社であるSitrade Italia S.p.A.の株式を取得し、同社を子会社化

2011年1月

GLORY Europe GmbHはReis Service GmbHを吸収合併

2011年4月

グローリーナスカ株式会社はクリエイションカード株式会社を吸収合併

2012年2月

貨幣処理機の製造・販売会社であるTalaris Topco Limited(現 Glory Global Solutions (Topco) Ltd.)の買収主体として、英国にGlory Global Solutions Ltd.を設立

2012年4月

グローリーサービス株式会社はグローリーF&C株式会社を吸収合併

2012年7月

Glory Global Solutions Ltd.はTalaris Topco Limited(現 Glory Global Solutions (Topco) Ltd.)の買収を完了し、同社及びその子会社を子会社化

2013年3月

GLORY Europe GmbHは、Talaris Cash Systems (Germany) GmbH(現 Glory Global Solutions (Germany) GmbH)及びTalaris Limited(現 Glory Global Solutions (International) Ltd.)に事業・資産を譲渡し、事業活動を終了

2013年4月

Talaris Limitedは、商号をGlory Global Solutions (International) Ltd.に変更

2013年4月

Talaris (France) S.A.S.は、商号をGlory Global Solutions (France) S.A.S.に変更

2013年4月

GLORY (U.S.A.) INC.は、Talaris Inc.から事業・資産を譲り受けるとともに、商号をGlory Global Solutions Inc.に変更

2013年4月

GLORY MONEY HANDLING MACHINES PTE LTDは、商号をGlory Global Solutions (Singapore) Pte.Ltd.に変更

2013年4月

Glory Global Solutions (Germany) GmbHは、GLORY Europe GmbH及びLutzwolf Systems GmbHを吸収合併

2014年9月

インドネシアにおける当社製品の販売を目的として、PT.Glory Global Solutions Indonesiaを設立

2015年11月

Glory Global Solutions (International) Ltd.は、ニュージーランドにおける当社製品の販売を目的として、販売代理店であるAdvanced Transaction Systems Limited を子会社化し、GLORY Global Solutions (New Zealand) Ltd.に社名変更

2016年12月

Glory Global Solutions (Holdings) Ltd.は、ロシアにおける当社製品の販売を目的として、販売代理店であるIn-Tech,LLC を子会社化し、Glory Global Solutions RUS, LLCに社名変更

2017年10月

Standardwerk Eugen Reis GmbHは事業活動を終了

2018年1月

Glory Global Solutions (International) Ltd.は、アイルランドにおける当社製品の販売を目的として、販売代理店である Semeci Limitedから事業を譲り受け、Glory Global Solutions (Ireland) Ltd.を設立

2018年12月

顔認識・認証技術と音声認識技術の融合による新たなサービスの提供を目的として、音声認識技術を有する株式会社フュートレックの株式40.57%を取得

2018年12月

Sitrade Italia S.p.A.は、イタリアにおける当社製品の販売を目的として、販売代理店であるCTS Solutions S.r.l.の株式を取得し、同社を子会社化

2019年4月

Glory Global Solutions (International) Ltd.は、メキシコにおける当社製品の販売を目的として、販売代理店である Grupo Sortek, S.A. de C.V.(現 Glory Global Solutions México, S.A. de C.V.)の株式を取得し、同社を子会社化

2019年6月

イタリアにおける事業拡大を目的に、Sitrade Italia S.p.A.への出資比率を51.0%から75.5%に引き上げ

2020年1月

現金決済プラットフォームを開発・提供するドイツのCash Payment Solutions GmbH(現 viafintech GmbH)の株式51.93%を取得し、同社を子会社化

2020年2月

Glory Global Solutions (International) Ltd.は、オーストリアにおける当社製品の販売を目的として、Glory Global Solutions (Austria)GmbHを設立

2020年4月

Glory Global Solutions (International) Ltd.は、セルフサービスキオスク機器の製造・販売会社である Acrelec Group S.A.S.の株式80%を取得し、同社を子会社化

2020年5月

データアナリティクス技術の活用による新たなソリューションサービス創出を目的として、株式会社アドインテと資本業務提携

2020年11月

Cash Payment Solutions GmbHは、販売拡大及び認知度向上を目的として、商号を製品・サービスのブランドにあわせたviafintech GmbHに変更

2021年1月

データアナリティクス技術の活用によるセルフチェックアウト製品の販売拡大などを目的として、株式会社Showcase Gigと資本業務提携

2021年5月

データアナリティクス技術の活用による飲食業界に特化した新たなソリューションサービス創出を目的として、リディッシュ株式会社と資本業務提携

2021年5月

Glory Global Solutions (International) Ltd.は、ポーランドにおける当社製品の販売を目的として、Glory Global Solutions (Poland) Sp. Z.o.o.を設立

2021年8月

流通店舗における銀行支店業務のシェアードサービス事業を行う英国のUnified Financial Limited (OneBanxとして事業展開)の株式を取得(出資)

2021年10月

決済の効率化及び付加価値の高い行動データや購買データを活用した新たなマーケティングサービスの創出を目的として、株式会社TOUCH TO GOと資本業務提携

2021年11月

viafintech GmbHの全保有株式をpaysafecard.com Wertkarten GmbHに譲渡し、paysafecard社とパートナーシップ契約を締結

2021年12月

小売・飲食店舗向けのDMP(データマネジメントプラットフォーム)事業の拡大を目的として、研究開発に注力する株式会社AGIFTをアドインテ社と共同設立

2021年12月

Glory Global Solutions Inc.は、米国・流通市場向け通貨処理機事業を展開するRevolution Retail Systems, LLCの持分を取得し、同社を子会社化

2022年3月

農業法人の新たなビジネスモデルの構築と姫路市の「遊休農地の解消」への貢献を目的として、農業法人「株式会社シラサギファーム」を共同設立

2022年3月

データアナリティクス技術の活用による飲食業界に特化した新たなソリューションサービス創出を目的として、株式会社EBILABと業務提携

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

2022年5月

流通店舗における銀行支店業務のシェアードサービス事業を行う英国のUnified Financial Limited (OneBanxとして事業展開)の株式を取得(追加出資)

2022年5月

小売・飲食事業者の売上金入金(マーチャント入金)の代行サービス事業を行うカナダのClip Money Inc.の株式を取得(出資)

2022年7月

骨格認識技術の活用によるヘルスケア分野に向けたソリューションの販売拡大などを目的として、エコナビスタ株式会社と資本業務提携

2022年12月

飲食店舗等のDXソリューション事業の拡大を目的として、株式会社Showcase Gigに追加出資

2023年1月

海外市場向け通貨処理機の遠隔監視と店舗DXを支援するデジタルサービス「UBIQULARTM(ユビキュラー)」等のソフトウェア開発強化を目的として、Glory Software Vietnam Co., Ltd.を設立

事業内容

グローリー株式会社とそのグループ企業(子会社88社及び関連会社9社)は、幅広い事業セグメントにおいて、通貨処理機・セルフサービス機器の製造・販売・保守、電子決済サービス、生体認証ソリューション、ロボットSIなどのサービスを提供しています。これらの事業は主に「金融市場」「流通・交通市場」「遊技市場」「海外市場」の4つのセグメントに分類されます。

グローリー株式会社自体は、これら全ての市場セグメントにおいて事業を展開しており、国内外で幅広い製品とサービスを提供しています。例えば、金融市場向けには、銀行や金融機関で使用される通貨処理機やセルフサービス機器を提供。流通・交通市場では、小売店や公共交通機関向けの決済ソリューションや自動販売機などを手がけています。遊技市場においては、パチンコやスロットマシンなどの遊技機向けの通貨処理ソリューションを提供しています。また、海外市場では、グローバルに通貨処理機やセルフサービス機器の販売・保守を行っています。

グローリー株式会社の子会社や関連会社も、これらのセグメントにおいて重要な役割を果たしており、グローリープロダクツ株式会社や北海道グローリー株式会社などが国内市場で活動しています。海外では、光栄電子工業(蘇州)有限公司やGLORY (PHILIPPINES), INC.などが地域に根ざした事業を展開しています。

グローリー株式会社グループは、これらの事業を通じて、金融、流通、遊技、海外市場における顧客のニーズに応える多様な製品とサービスを提供し、グローバルな事業展開を進めています。

経営方針

グローリー株式会社は、創業100周年を迎えた節目に「長期ビジョン2028」を策定し、"人と社会の「新たな信頼」を創造するリーディングカンパニー"への変革を目指しています。このビジョンの実現に向け、同社は2023年中期経営計画を推進中であり、"コア事業と新領域事業のクロス成長"をコンセプトに掲げています。具体的には、「次世代を切り拓く事業開発の加速」、「コア事業の革新による収益の最大化」、「持続的成長を支える経営基盤の構築」の3つの基本方針に基づき、重点施策を展開しています。

新事業開発では、セルフサービスキオスク事業や生体・画像認識事業など、顧客基盤や技術を活かしたソリューションビジネスを新たな収益源として確立することを目指しています。また、コア事業の革新では、貨幣処理機等の収益拡大を図り、海外市場での売上拡大や新紙幣発行に伴う国内市場での需要捕捉を目指しています。さらに、経営基盤の強化には、キャッシュ・フロー経営の推進やDXの推進、人材育成による社員エンゲージメントの向上など、持続可能な成長を支える取り組みを進めています。

グローリー株式会社は、これらの戦略を通じて、企業価値の向上と社会への貢献を目指し、新たな信頼を創造するリーディングカンパニーへの変革を進めています。