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サンデンJP:6444
沿革
1943年 |
7月 |
三共電器株式会社として、ベークライト成型による無線通信機用部品及びマイカコンデンサー、ペーパーコンデンサー製造のため資本金198千円をもって群馬県伊勢崎市寿町20番地に創立 |
1948年 |
3月 |
自転車用発電ランプの生産を開始 |
1958年 |
6月 |
アイスクリームストッカー、冷凍・冷蔵ショーケースの生産開始 |
1961年 |
10月 |
噴水式ジュース自動販売機の生産を開始 |
1962年 |
8月 |
株式を東京証券取引所市場第二部に上場 |
1963年 |
7月 |
ポット式石油ストーブの生産開始 |
1964年 |
12月 |
三共電器株式会社営業部門を分離独立し、三共販売株式会社を設立(1973年10月 サンデン販売株式会社に商号変更) |
1970年 |
6月 |
ミッチェル社(米国)とカーエアコン用コンプレッサーの技術提携 |
1971年 |
3月 |
カーエアコン用コンプレッサーの生産開始 |
1973年 |
4月 |
伊勢崎市の八斗島工業団地内に八斗島工場(現 八斗島事業所)を新設し、カーエアコン用コンプレッサーの生産を開始 |
8月 |
株式が東京証券取引所市場第一部に指定。同時に「三共」の商標を「サンデン」に改称 |
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1974年 |
1月 |
ミッチェル社からカーエアコン用コンプレッサーの世界販売権を取得 |
11月 |
海外法人SANKYO INTERNATIONAL(U.S.A.),INC.(現 SANDEN INTERNATIONAL(U.S.A.),INC.)を米国に設立 |
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11月 |
三共インターナショナル株式会社(1982年10月1日 サンデンインターナショナル株式会社に商号変更)を設立 |
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1977年 |
12月 |
海外法人SANKYO INTERNATIONAL(SINGAPORE)PTE.LTD.(現SANDEN INTERNATIONAL (SINGAPORE) PTE.LTD.)をシンガポールに設立 |
1980年 |
3月 |
ミッチェル社が所有するカーエアコン等に利用するコンプレッサーの特許権を取得 |
4月 |
海外法人SANKYO INTERNATIONAL(U.K.)LTD.(現 SANDEN INTERNATIONAL(EUROPE)GMBH)をイギリスに設立 |
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10月 |
SANKYO INTERNATIONAL(U.S.A.),INC.(現 SANDEN INTERNATIONAL (U.S.A.), INC.)が、カーエアコン用コンプレッサー生産工場を設立 |
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1982年 |
10月 |
SANKYO INTERNATIONAL(SINGAPORE)PTE.LTD.(現 SANDEN INTERNATIONAL (SINGAPORE)PTE. LTD.)が、カーエアコン用コンプレッサー生産工場を設立 |
商号を「サンデン株式会社」に変更 |
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1987年 |
8月 |
電算部門を独立させ、サンデンシステムエンジニアリング株式会社を設立 |
1989年 |
8月 |
SANDEN INTERNATIONAL(U.S.A.),INC.が、米国テキサス州ワイリー市においてカーエアコン用コンプレッサーを生産する第2工場を稼働 |
1990年 |
7月 |
埼玉県本庄市に研修施設として「サンデンコミュニケーションプラザ」を開設 |
1994年 |
5月 |
フォード社(米国)とカーエアコン用コンプレッサーの製造に係る技術援助契約を締結 |
1995年 |
4月 |
海外法人SANDEN MANUFACTURING EUROPE S.A.Sをフランス タンテニアックに設立 |
1996年 |
10月 |
米国環境保護庁より「オゾン層保護貢献賞(EPA賞)」を受賞 |
1997年 |
4月 |
子会社「サンデン販売株式会社」及び「サンデンインターナショナル株式会社」を吸収合併 |
1998年 |
10月 |
全社的品質管理を評価する「デミング賞実施賞」を受賞 |
1999年 |
7月 |
国内の全営業拠点でISO 14001を取得 |
2000年 |
9月 |
自動車空調システムを生産する天津三電汽車空調有限公司を設立 |
2002年 |
4月 |
群馬県勢多郡(現 前橋市)にサンデンフォレスト・赤城事業所完成 |
10月 |
「日本品質管理賞」受賞 |
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2004年 |
2月 |
合弁会社 上海三電貝洱汽車空調有限公司(現 華域三電汽車空調有限公司)を中国に設立 カーエアコン用コンプレッサーを生産 |
4月 |
SANDEN MANUFACTURING POLAND SP.Z O.O.をポーランド ポルコヴィッツに設立 |
2005年 |
6月 |
第3回世界投資会議で「欧州最優秀投資賞」を受賞 |
2006年 |
10月 |
SANDEN INTERNATIONAL (U.S.A.), INC.とSANDEN INTERNATIONAL (SINGAPORE)PTE. LTD.が「デミング賞実施賞」受賞 |
11月 |
「第3回日仏投資賞」受賞 |
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2008年 |
9月 |
群馬県伊勢崎本社内に「SGCT(サンデングローバルセンター)」を開設 |
連結子会社 蘇州三電精密零件有限公司を設立し、カーエアコン用コンプレッサーのダイキャスト工場を建設 |
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サンデンフォレストでの継続的な環境教育が評価され「第5回朝日企業市民賞」受賞 |
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2010年 |
3月 |
連結子会社 重慶三電汽車空調有限公司を中国に設立。自動車空調システムを生産 |
2011年 |
10月 |
SANDEN VIKAS(INDIA) PRIVATE LIMITEDが「デミング賞」受賞 |
2012年 |
8月 |
連結子会社 SANDEN VIKAS PRECISION PARTS PRIVATE LIMITEDをインド ニューデリーに設立 |
10月 |
サンデンフォレスト・赤城事業所が「グッドデザイン賞」受賞 |
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11月 |
日本政策投資銀行の「DBJ環境格付」で2度目の最高ランクを取得 |
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2013年 |
2月 |
連結子会社 SANDEN MANUFACTURING MEXICO S.A. DE C.V.をメキシコに設立 |
4月 |
サンデンフォレスト・赤城事業所が「2013年 緑化推進功労者 内閣総理大臣表彰」受賞 |
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2014年 |
5月 |
会社分割による持株会社体制移行のための分割準備会社7社を設立 |
2015年 |
1月 |
重慶華恩実業有限公司を重慶三電汽車空調有限公司に吸収合併 |
4月 |
持株会社体制へ移行し、商号を「サンデンホールディングス株式会社」に変更 |
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10月 |
SANDEN MANUFACTURING POLAND SP.Z O.O.にエアコンHVACラインを新設 |
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2016年 |
2月 |
SANDEN MANUFACTURING POLAND SP.Z O.O.にコンプレッサーの生産ラインを増設 |
2017年 |
1月 |
自動車機器事業の国内子会社5社を株式会社三和(2022年1月、サンデン株式会社に吸収合併)、流通システム事業の国内子会社3社をサンワファブテック株式会社(2019年10月、SDRSホールディングス株式会社へ株式譲渡)へ吸収合併 |
2017年 |
8月 |
全天候を再現できる環境試験棟を中国天津に建設、稼働開始 |
2018年 |
4月 |
中国上海に「華域サンデン合慶新工場」を竣工 8月から電動コンプレッサーの生産開始 |
2019年 |
4月 |
自動車機器事業及び流通システム事業を営む子会社の株式等及びそれらの管理事業に関して有する権利義務の一部を、サンデン・オートモーティブコンポーネント株式会社(2022年1月、サンデン株式会社に吸収合併)、サンデン・オートモーティブクライメイトシステム株式会社(2022年1月、サンデン株式会社に吸収合併)及びサンデン・リテールシステム株式会社(2019年10月、SDRSホールディングス株式会社へ株式譲渡)に簡易吸収分割 |
2019年 |
10月 |
サンデン・リテールシステム株式会社の発行済株式の全てをインテグラル株式会社が運営する関連事業体の出資により組成されたSDRSホールディングス株式会社に譲渡 |
2020年 |
6月 |
事業再生実務家協会に対し、事業再生ADR手続の正式申請 |
2021年 |
5月 |
事業再生ADR手続が成立 |
海信日本オートモーティブエアコンシステムズ合同会社を引受先とする第三者割当増資を実施 |
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2022年 |
1月 |
事業会社体制へ移行し、商号を「サンデン株式会社」に変更 |
国内子会社7社を消滅会社とする吸収合併を実施 |
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国内子会社1社を分割会社とし、グループ会社向け事業を簡易吸収分割により承継 |
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4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行 |
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9月 |
連結子会社であるサンデンシステムエンジニアリング株式会社の全株式をエクシオ・デジタルソリューション株式会社へ譲渡 |
事業内容
サンデンは、自動車機器事業とその他の製品の製造販売を主軸に展開しているグローバル企業です。同社グループは、サンデンを含む親会社3社、子会社29社、関連会社10社、その他の関係会社2社で構成されています。
自動車機器事業では、自動車用空調システムやコンプレッサー、自動車用熱交換器を主要製品としています。これらの製品は、カーエアコン用コンプレッサー、空調室内ユニット、エンジン用熱交換器、空調用熱交換器などを含みます。製造および販売は、サンデンのほか、SANDEN INTERNATIONAL (U.S.A.)、INC.、SANDEN INTERNATIONAL (EUROPE) GMBH.、SANDEN MANUFACTURING EUROPE S.A.S.、SANDEN MANUFACTURING POLAND SP.Z O.O.、SANDEN INTERNATIONAL (SINGAPORE) PTE.LTD.、SANDEN THAILAND CO., LTD.、SANDEN VIKAS (INDIA) LIMITED.、天津三電汽車空調有限公司、重慶三電汽車空調有限公司など、世界各地の関連会社が担っています。
その他の事業セグメントでは、住宅用給湯・環境機器を取り扱っており、エコキュートなどの製品があります。これらは、サンデン本体のほか、SANDEN MANUFACTURING EUROPE S.A.S.やSANDEN INTERNATIONAL (AUSTRALIA) PTY,LTDなどが製造・販売を行っています。
サンデングループは、自動車機器事業を中心に、住宅用の環境機器分野でも事業を展開し、グローバルに多岐にわたる製品を提供していることがわかります。
経営方針
サンデンは、自動車機器事業を中心に、住宅用給湯・環境機器などの製造販売を行うグローバル企業です。同社は、持続的な成長を目指し、事業再生計画に基づく構造改革や事業収益力の改善、事業成長戦略、財務基盤の再構築に注力しています。具体的には、生産体制の抜本的見直し、基盤収益力の向上、積極的な「協創」による成長、キャッシュフロー創出施策の強化、実行のための仕組み改革の5つの改革プランを推進しています。
サンデンは、生産体制の最適化を図り、品質・コスト・デリバリー(QCD)の追求に努めています。特に、電動車向け製品においては、迅速な対応と最適生産体制の構築に取り組んでいます。また、基盤収益力の向上のため、総コスト削減活動や共同購買による調達コスト削減、製造コスト削減などのプロジェクトを進めています。
成長戦略として、電動車両向け統合熱マネジメント領域での事業領域拡大に注力し、様々なパートナーとの協創を強化しています。これにより、環境貢献につながる製品の開発に取り組んでいます。さらに、キャッシュフロー創出施策として、滞留債権回収の早期化や在庫削減を目指し、運転資本の改善に努めています。
仕組み改革においては、経営資源を自動車事業に集中し、効率的な資源活用と迅速な意思決定体制を実現するため、組織再編を行いました。これにより、顧客ニーズに確実に対応し、経営の効率化を図っています。
サンデンは、これらの戦略を通じて、新たな企業価値の創造と持続的な成長を目指しています。また、カーボンニュートラルに向けた取り組みや、SDGsへの貢献も積極的に進めており、社会貢献を果たしていく方針です。